Interviewインタビュー

慢性疾患と向き合い、患者様の人生に寄り添う医療を実現!小早川医院 院長の信念

小早川医院

院長 小早川 裕之

本日インタビューをさせていただくのは、愛知県名古屋市昭和区にクリニックを構える小早川医院の小早川 裕之院長先生です。小早川医院は、糖尿病や腎臓病といった慢性疾患を中心に、地域住民の健康を長年にわたりサポートされています。 「トータルで患者様を診る医療」を目指し、内科として全身を幅広く診療されている小早川先生。その背景には、専門的な医療への深い探求心と、患者様の「治る」という喜びを共有したいという強い信念がありました。開業から18年、地域医療に尽力されてきた小早川先生の医療に対する考え方、そして未来への展望について、詳しくお話を伺いました。

患者様の人生をトータルで支える医療への情熱と挑戦–小早川医院 小早川 裕之 院長インタビュー

「全身を診る」内科医を目指した原点と開業への熱意

まずは、医師を志されたきっかけについてお聞かせいただけますでしょうか?

父が歯科医として開業していましたので、父の姿を見て「人を治す」という仕事に憧れを抱いていました。しかし、歯科というのは口の中の非常に狭い領域だけを診る仕事です。私は、もっと全身を広く診ることができる医師になりたいという思いが基本にありました。また、テクニカルな治療よりも、例えば慢性的な病気をトータルで経過を追いながら、その患者様と長くお付き合いできるような医療に面白さを感じていたんです。その結果、自然と内科医の道を選びました。

大学では腎臓内科を専門にされていたとのことですが、開業に至った経緯について教えてください。

腎臓内科医として、私は末期腎不全で透析治療を受けている患者さんを多く診てきました。熱心に透析医療を行っても、最終的には全身の合併症で亡くなってしまう患者さんを見て、「透析になってからいくら内科医が頑張っても、亡くなるのを予防できない」という無力感を覚えました。それなら、透析になる前の段階の人たちをもっとしっかり治療して、透析に移行させないようにしたい、という思いが強くなりました。生活習慣病といった慢性疾患を初期の段階からコントロールし、透析に至る人を減らしたいと考え、開業に踏み切りました。

先生にとって、診療を通して特に嬉しさや幸せを感じる瞬間はどのような時でしょうか?

特に慢性疾患の患者さんが多いので、長く通院されている患者さんに良い変化が現れ、心から喜んで感謝の言葉を伝えてくださる時が、何よりも嬉しいですね。例えば、糖尿病などでなかなかコントロールがうまくいかなかった方が、ある時を境に自発的に生活習慣を改善して、急にコントロールが良くなる瞬間があります。医師として患者さんの行動変容を促すことができたという達成感は、非常に大きな喜びとなります。

開業初期の苦悩と集患を軌道に乗せたマーケティング戦略

開業されてから、特にご苦労されたエピソードについてお聞かせいただけますでしょうか?

私は勤務していた場所とは全く別の場所での、いわゆるパラシュート開業でしたので、その立ち上げは非常に苦労しました。特に名古屋市のような都市部ではクリニックが多く、競合の激しい地域です。そのような中で、慢性疾患の新しい患者さんを一人でも多く獲得するのは大変なことでした。経営的には、最初の5年間くらいは思うような売り上げが上がらず、自分のやりたい医療への投資をする余裕もできず、非常に苦しい時期でした。

苦しい時期を経て、どのようにしてクリニックを軌道に乗せていくことができたのでしょうか?

競合の激しい地域で他のクリニックとの差別化を図るため、ウェブサイトでの情報発信は続けていましたが、大きな成果は得られませんでした。そこで、開業して10年ほど経った頃、ウェブマーケティングを専門的に行うコンサルティング会社と契約し、本格的にウェブマーケティングを導入しました。これが大きな転機となり、当院の売り上げは大きく伸びたと感じています。

ウェブマーケティング導入後、具体的にどのような効果がありましたか?

患者数は増えましたし、それに伴って自分のやりたい医療、例えば、積極的に自由診療を取り入れることもできるようになりました。また、必要なスタッフも十分に雇用できるようになり、今ではクリニックとして安定した運営ができています。ウェブサイトの充実や、現在も連携しているコンサルティング会社によるサポートが、集患と経営の安定に大きく貢献してくれたと思っています。

持続可能なクリニック経営を支える人材と自由診療への考え

経営理念についてお聞かせください。

経営理念としては、人こそがクリニックの財産であると考えています。今の時代、優秀な人材を確保するのは簡単ではありませんので、人件費を惜しまずに、未来への投資として支払っていくことが重要です。長期的な経営の安定のためには、優秀な人材を育てていくという視点が不可欠だと考えています。

人材育成に関して、特に力を入れていることはありますか?

当院は慢性疾患の患者さんが多く、特に点滴療法や採血などの業務が多いので、看護師が関わる業務の比重が高いです。そのため、優秀な看護師を育成していくことが大切です。多少の余裕をもって人材を確保し、スタッフのレベルアップを図ることに注力しています。女性スタッフが多いことも考慮し、結婚や出産で退職するケースにも備えて、常に安定した労働力が確保できるように考えています。

自由診療を積極的に取り入れているのは、どのような理由からでしょうか?

内科の保険診療のみに頼っていては、診療報酬の改定などで経営が厳しくなることが予想されます。そのため、開業当初から自由診療の比率を高めていくという方針を掲げてきました。これは、単に経営の安定のためだけでなく、保険診療ではカバーしきれない部分(アンチエイジングのための点滴やサプリメントなど)を自由診療で補い、患者さんのより良い健康に貢献できるという、患者さんへの貢献という視点も含まれています。

地域包括ケアを見据えた多角的な診療体制の構築

2〜3年後のクリニックのビジョンについてお聞かせください。

現在、患者数の増加に伴いクリニックが手狭になっていますので、来年の春に近隣の場所へ移転する予定です。移転後は、私の長男が泌尿器科医として合流する予定で、内科・泌尿器科として複数の科でスタートし、高齢者に多い排尿トラブルなどの泌尿器科的な問題にもワンストップで対応できるようにしたいと考えています。

将来的に目指すクリニックの姿について教えてください。

将来的には、整形外科領域など、さらに様々な専門医が診療に加わり、内科・外科問わず、高齢者の抱えるあらゆる病気に対応できるクリニックにしていきたいのが理想です。例えば、今後は心不全が増えることが予想されますが、現在は週1回循環器の専門医に来てもらっています。当院に来れば、ほとんどの病気や健康に関する悩みが解決できる。そのようなトータルで患者さんを診られるクリニックは、これからの地域医療における重要な差別化のポイントになると確信しています。

これから開業医を目指す先生方へ、メッセージをお願いいたします。

最も大切なのは、「自分がどのような形で患者さんの役に立ちたいか」という根本的な問いです。その目標に向けて、具体的に「何をすべきか」という経営戦略を練ることが重要になります。他と同じような医療をしていても、これからの競合が激しくなる時代には勝ち残れません。自分ならではの強み、つまり「患者さんの役に立つためのコンセプト」を明確にし、それを実行し続けることが、クリニックの成長と生き残りにつながると私は思います。

Profile

院長 小早川 裕之

小早川医院の院長を務める小早川 裕之先生は、昭和58年に名古屋大学医学部を卒業され、その後平成元年に同大学医学部大学院(免疫内科学)を修了されました。内科医としてのキャリアは多岐にわたり、東京逓信病院消化器科、名古屋大学付属病院分院内科、小牧市民病院内科など、多くの主要な医療機関で経験を積まれました。特に腎臓内科と糖尿病を専門とし、豊腎会保見クリニックでは院長も務められました。そして、平成19年に小早川医院を開院。長年の経験と専門知識を活かし、地域に根差した医療を提供されています。特に、単に病気を治すだけでなく、患者様の生活全体を見据えたトータルケアを重視されており、その情熱的な診療は多くの患者様から信頼を得ています。

会社情報

医院名

小早川医院

設立

2007年