Interviewインタビュー

痛みに真摯に向き合い、早期改善を目指す!やまなか整形外科クリニック院長に聞く、地域医療への熱い思い

やまなか整形外科クリニック

院長 山中 一浩

この度、兵庫県西宮市の夙川駅からすぐの場所にある「やまなか整形外科クリニック」の山中 一浩院長に、開業への思いや日々の診療で大切にされていること、今後の展望についてお話を伺いました。山中院長は、地域に根差した医療を提供しながらも、その診療スタイルは患者様の痛みに積極的にアプローチする「攻めの姿勢」が特徴です。これまでの豊富なご経験と、新しい治療技術への探求心を持ち続ける山中院長が目指す、患者様にとって最良の医療とはどのようなものなのでしょうか。やまなか整形外科クリニックを率いる山中 一浩院長の、地域医療に対する熱い思いと、患者様への深い配慮についてご紹介します。

地域に根差した「攻めの整形外科」で痛みを和らげる医療を追求–やまなか整形外科クリニック 山中 一浩 院長インタビュー

地域医療の道を志したきっかけ

まず、山中院長が医師を志されたきっかけについてお聞かせいただけますでしょうか?

はい。医師を志した一番のきっかけは、私自身が子どもの頃に入院していた経験が大きいかもしれません。小学校1年生の終わりから2年生の1学期頃まで、半年ほど入院していた時期がありまして。その経験から、将来は自分のように病気で苦しむ人を治したいという思いが芽生え、自然と医療の道に進むことになりました。

ご親族に医師の方はいらっしゃいましたか?

いいえ、全くいないですね。親族の中で医師になったのは、私が最初かもしれません。

病院での勤務を経て、クリニックを開業された経緯についてもお聞かせください。

以前は少し離れたところにある病院で勤務していたのですが、コロナ禍もあり、今後のことを考えたときに、やはり自宅や生活圏に近い場所で地域に根差した医療をしたいという思いが強くなりました。それまでは遠方で勤務することも多かったのですが、徐々に近場、近場へという意識が働いて、現在の場所での開業に至りました。

やまなか整形外科クリニックは、兵庫県西宮市に位置していますが、この地域には大学時代から関わりがおありなのですね。

そうですね。私は大阪生まれなのですが、大学が兵庫医科大学で西宮でした。卒業後も兵庫医科大学周辺の病院で勤務する機会が多く、地域への愛着もありました。

幅広い専門分野と診療時の心がけ

やまなか整形外科クリニックでは、主にどのような分野を専門とされていらっしゃるのでしょうか?

もともとは脊椎外科が専門で、脊椎疾患を多く診ていました。しかし、一般病院では高齢者の方の骨折、特に大腿骨の頸部骨折や手首の骨折なども多く対応していましたし、膝関節の人工関節の手術もグループの先生方と一緒に多く経験しました。そのため、現在も首から腰の脊椎はもちろん、肩、肘、手首、膝、股関節、足首、足の指まで、運動器全般を幅広く診療しています。

日々の診療で、患者様に対して特に意識されている点や、大切にされていることは何でしょうか?

何よりも、患者様のお話をできる限り長く、そして細かく聞くように心がけています。整形外科の主訴だけでなく、内科的なお話もつい聞いてしまうことがあります。細かくお話を伺うことで、治療につながる情報を得たいと考えているからです。そのため、一般的な診療時間より長くなることもあり、スタッフからは「少し丁寧すぎるのではないか」と指摘されることもありますね。

患者様からすれば、自分の話をしっかり聞いてもらえるのは非常に心強いことだと思います。

そう言っていただけると嬉しいです。ただ、待たせてしまうという面もあるので、そのバランスは常に考えていますが、やはり患者様が抱える痛みに真摯に向き合いたいという思いが強く、丁寧な診療を続けています。痛みが強く苦しんでいらっしゃる方には特に、少しでも早く楽になっていただけるよう、注射や内服薬で積極的にアプローチすることもあります。

痛みへのアプローチが、まさに「攻めの整形外科」という印象ですね。

そうですね。他の医療機関で出された薬で効果が薄かったという方には、副作用のリスクも考慮しつつ、少し多めに薬を出すこともあります。もちろん、薬が苦手な方や注射を希望されない方には無理強いはしません。患者様と相談し、リハビリテーションや湿布薬など、ご本人が納得できる治療法で進めていきます。

経営における課題とクリニックの目標

クリニックを開業されてから今日までで、最もご苦労されたエピソードをお聞かせください。

開業から約2年が経ちましたが、やはり一番は人材に関する課題ですね。これは、他のクリニックでも共通の悩みだと思います。特に、当院はリハビリテーションにも力を入れているため、理学療法士の採用や定着には苦労しています。優秀なスタッフが揃っていることには感謝していますが、リハビリのニーズが高まる中で、患者様をお断りしないためにも、スタッフの数を増やしたいと考えています。

やはり、リハビリスタッフの確保が大きな課題なのですね。

はい、そうです。特に理学療法士は、全国的に見ても採用が難しい職種です。現在は、近隣の病院の先生にお声がけして、アルバイトとして来ていただいている方もいます。質の高いリハビリを提供し続けたいという思いがあるため、この課題は引き続き真剣に取り組んでいます。

経営者として、どのような瞬間にやりがいや喜びを感じられますか?

シンプルなことですが、患者様が多く来院された日には、頑張ったなと実感します。スタッフも、暇な時間より忙しい時間の方が充実感があるようです。患者様への対応や、処置、レントゲン、エコー、骨密度検査など、様々な業務があることで、クリニック全体が活気づきます。特に、スタッフが活き活きと働いてくれている姿を見ると、喜びを感じますね。

開業から数年が経ち、今後、クリニックをどのようにしていきたいとお考えでしょうか?

直近の目標としては、あと2年後、つまり開業から4~5年後には、今以上にスタッフを増やしたいと考えています。特にリハビリスタッフを充実させ、患者様のリハビリのご希望を断ることなく、しっかりと対応できるクリニックにしたいです。現在は、リハビリの予約が混み合うとお断りせざるを得ないこともあるため、より多くの患者様に満足いただける環境を整えたいと考えています。

患者様へのメッセージ

最後に、患者様や、今後医師を志す方々へメッセージをお願いします。

当院に来てくださる患者様には、整形外科の疾患だけでなく、内科的なことでも、本当に安心していただけるクリニックでありたいと思っています。不安なことや気になることがあれば、どんなことでも遠慮なくお話しください。当院で対応できない疾患であれば、適切な専門医や医療機関へ速やかにご紹介します。整形外科かどうかわからない、どこを受診すべきか迷っているという方も、まずはお気軽にご相談いただければ、道しるべとなれるよう尽力いたします。 そして、医師を志す方々へは、ご自身の専門性を磨きつつも、幅広い知識を身につけ、患者様をどこかの医療機関へつなげるネットワークを作っておくことが大切だとお伝えしたいです。開業後は、わからないことが山ほど出てきますから、謙虚に学び続ける姿勢も重要です。

やまなか整形外科クリニックの最終的な目標、ビジョンについてもお聞かせください。

私のビジョンは、一緒に働いてくれるスタッフが、ここで楽しく仕事をし、プライベートも充実した人生を送れるようにサポートすることです。スタッフが笑顔で働ける環境が、結果として患者様への質の高い医療につながると信じています。

Profile

院長 山中 一浩

山中 一浩院長は、1990年に兵庫医科大学をご卒業後、整形外科医としてのキャリアをスタートされました。これまでに、兵庫医科大学病院や国立神戸病院(現 神戸医療センター)、国立篠山病院(現 兵庫医科大学ささやま医療センター)、公立浜坂病院、こだま病院、明石回生病院、田仲北野田病院など、数多くの医療機関で研鑽を積まれました。特に、病院勤務時代には脊椎外科を中心に、高齢者の骨折手術から関節鏡手術まで、幅広い症例に対応されてきました。その豊富な経験を活かし、「やまなか整形外科クリニック」を開業。専門である脊椎外科に加え、一般整形外科、リハビリテーション科として、地域の幅広い年齢層の患者様の運動器の悩みに向き合っています。

会社情報

医院名

やまなか整形外科クリニック

設立

2023年