Interviewインタビュー

地域に密着し、誰もが本音で相談できる場所へ。要町駅前クリニック院長が描く医療のカタチ

要町駅前クリニック

院長 堀 祐太郎

東京都豊島区、地下鉄要町駅のすぐ目の前に位置する「要町駅前クリニック」。泌尿器科、皮膚科、内科を標榜し、地域住民の健康を幅広く支えています。院長を務める堀 祐太郎先生は、大学病院や小児医療センターで研鑽を積んだ、国内でも希少な「小児泌尿器科」の専門家でもあります。 インタビュー中、堀院長は自身の経歴から開業に至った経緯、そしてスタッフや患者さんへの想いを、時折笑顔を交えながら率直に語ってくださいました。今回は、堀院長にこれまでの道のりと、クリニックが目身指す未来についてお話を伺いました。

専門の「小児泌尿器科」から地域の健康までを支える–要町駅前クリニック 院長 堀 祐太郎インタビュー

医師としての原点:志を抱いたきっかけ

さっそくですが、先生が医師を志した最初のきっかけを教えてください。

実は「もっともらしい話」と「そうでない話」の二つあるんです(笑)。もっともらしい方で言うと、中学時代の同級生が骨肉腫(骨のがん)で亡くなるという経験をしたことです。ただ、彼との出会いを通じて、命について真剣に考えるようになり、命の大切さを伝え、救える仕事をしたいという想いが強くなりました。この経験は、医療とは、命とはなにか、ということがなにもわかっていなかった中学生の私にとって大きな出来事でした。

もう一つの「そうでない話」とはどのようなものでしょうか?

祖父が産婦人科医だったことです。親戚一同から自然と医者を期待され、小学生の頃から、自然とその道を志すようになりました。

泌尿器科、特に小児泌尿器科を選ばれたのはなぜですか?

泌尿器科は後腹膜という場所にある腎臓や膀胱を扱うのですが、重要な臓器を扱うダイナミックな手術ができる場所です。やりがいもあり、部活の先輩の誘いもあり泌尿器科に入局しましたが、中学時代に亡くした友のこともあり、小児にも携わりたく、両者を満たすことを考えていました。偶然、大学の関連病院であった今も勤務している小児医療センターで働くことができ、それからより深く関わって行くようになりました。

クリニックの理念:誰もが相談しやすい「街の保健室」

40歳での開業を決意されたのは、どのような想いからですか?

大学病院という大きな組織の中に留まり研究を続けるよりも、自分の個性を活かして「患者さんにより近くから寄り添える医療」を行うことで、病院とクリニックの良い循環をつくり、母校や豊島区の患者さんの助けになるのではと考えました。40歳という節目で決断し、現在も豊島区医師会理事として働き、良い循環を考えています。

要町駅前クリニックが掲げる「強み」は何でしょうか?

やはり「小児泌尿器科」という高い専門性です。お子さんのおねしょや包茎の悩みは、どこに相談していいか分からず悩む親御さんが多いです。そのため、当院ではお子さんだけでなく親御さんまたは家族でリラックスして相談できるよう、ホームページや院内の雰囲気も柔らかく整えています。

泌尿器科以外に、内科や皮膚科を併設している理由を教えてください。

泌尿器科単科だとどうしても敷居が高く感じられがちです。地域の方々が「ちょっと喉が痛い」「肌が荒れた」といった理由で気軽に足を運んでくれることで、地域密着の医療を提供できると考えています。

組織づくりと経営:スタッフと共に歩む理想の環境

スタッフの採用や教育において、大切にしていることは何ですか?

人材は「宝」だと考えています。私はスタッフに「ただ働くだけでなく何かを得てほしい」と伝えています。お金のためだけに働く職場は、苦しくなればすぐに人が離れてしまいます。だからこそ、技術や知識の向上だけでなく、困って来ている患者さんの気持ちを理解することや接遇、組織の中で作り上げる楽しさなど通じて様々なことを得ていってもらえたらと思います。

具体的な「働きやすさ」への工夫はありますか?

例えばシフト面では、子育て中のスタッフには午前、手が離れたスタッフには午後というように、各々のライフスタイルに合わせた調整を行っています。また教育も、「自らわからないことを見つけ解決してほしい」というスタンスで、自主性を尊重しています。

経営者としての、数字や広告に対する考え方をお聞かせください。

目先の利益やハイリスク・ハイリターンな診療に走るのではなく、地に足の着いた医療を大切にしたいです。開院当初は知ってもらうために広告費がかさむこと多いですが「自分ならこう思う」と感じたところに、他社と比較して投資します。地道に地域に根ざしていくことが、結果として成功に繋がると信じています。

未来への展望:小児泌尿器科をより身近な存在へ

先生の個人的な夢や、今後のビジョンを教えてください。

まずは「小児泌尿器科」というジャンルを世の中にもっとメジャーにしたいですね。サブスペシャリティーをお持ちの医者はたくさんいますので、「小児〇〇科」というのがもっとあってもいいような気がしています。病院でなくとも、駅前のクリニックで専門的な治療が受けられることがあることをもっと知っていただきたいです。

これから来院される患者さんへ、どのような場所でありたいですか?

当クリニックは社会の縮図かもしれないと思っています。お子さんからお年寄り、そして一般的な病気から相談しにくい悩みを持つ方まで、誰もが本音で相談でき、元気になって帰れる場所。そんな「要町の保健室」のような存在であり続けたいと思っています。

若い医師や、これから開業を目指す仲間へのメッセージはありますか?

最初に、経営者になるのでお金は大事です!!と言っておきます。そのために経営における方針「何をして助けたいのか」をはっきりさせることが重要だと思います。その信念の先には、必ず患者さんの笑顔や助けを求める声があるはずです。 もともとは「助けたい」という気持ちではじまり「助けた」という経験で自信と満足を感じてきたと思います。その単純な「思い」だけで動いてもよくないですか?

Profile

院長 堀 祐太郎

堀 祐太郎院長は、2011年4月に日本大学医学部付属板橋病院の泌尿器科へ入局されました。その後、日本大学病院や東京臨海病院を経て、2014年4月からは埼玉県立小児医療センターにて小児泌尿器科の専門知識を深められています。 2018年3月に日本大学にて医学博士号を取得され、同年6月より日本大学医学部付属板橋病院にて助手を務めるなど、高度医療の最前線で活躍されました。 現在は、自身の理想とする地域医療を実現するため「要町駅前クリニック」を開院されています。専門医としての確かな技術と、患者様の生活に寄り添う温かな診療で、地域の皆様から厚い信頼を集められています。

会社情報

医院名

要町駅前クリニック

設立

2021年