「一生、医者であり続けたい」松山眼科クリニック・松山 加耶子 院長が語る、スタッフと地域への想い
2026.02.18
「一生自分の歯で噛む喜びを」妥協なき“歯の保存”への挑戦
博多さとうBC歯科
院長 佐藤 和雄
博多駅からほど近い「博多さとうBC歯科」。その落ち着いた空間で、日々「歯を残すこと」に心血を注いでいるのが院長の佐藤和雄先生です。多くの歯科医院が抜歯という選択をする中で、佐藤院長はなぜ「保存」にこだわるのか。本インタビューでは、佐藤院長の医療に対する真摯な姿勢から、開業に至るまでの葛藤、そして未来の歯科医療への想いを深く掘り下げます。
—さっそくですが、佐藤先生が歯科医師を志したきっかけについて教えてください。
きっかけは高校生の頃に家族が入院したことでした。 そこから医療の世界に興味を持ち、自分も人の役に立てる仕事に就きたいと意識し始めました。 当時は医療系全般を意識して勉強を始めましたが、進路を考える中で歯科の道を選び現在に至ります。
—2022年に「博多さとうBC歯科」を開業されましたが、独立を決めた一番の理由は何でしょうか?
勤務医時代、救えるはずの歯が組織の方針などで救えないもどかしさを感じていたからです。 自分の信念に基づき、納得のいく治療を妥協なく提供するには自分の城を築くしかないと考えました。 雇われている以上は指示に従わねばならず、たとえ「こうしたい」と思っても叶わない限界がありました。
—実際に開業してみて、経営者として特に苦労されている点はありますか?
やはり「集患」です。当院はビルの5階にあり、大々的な広告も出していないため、通りがかりで見つかる場所ではありません。歯科医院がひしめく博多駅周辺で、私たちの存在を必要としている方にどう届けるかは今も大きな課題に感じています。
—診療において、佐藤先生が最も大切にされていることは何ですか?
「患者様の主訴(一番の悩み)を徹底的に聞くこと」です。 問診票の内容だけでなく、直接対話することで「なぜ今日ここに来たのか」という背景を汲み取ることを、当たり前ですが一番大切にしています。 勤務医時代、ここが疎かになり治療が外れていく光景を見てきたからこそ絶対に外せない点だと考えています。
—院内にはマイクロスコープやCTなど高価な設備が揃っていますが、これらは先生にとってどのような存在ですか?
私のやりたい「精密な保存治療」には絶対に欠かせない道具です。 これらがないと正確な診断も治療も成り立ちませんし、自分の判断に責任を持つためにも不可欠な投資だと考えています。 お金はかかりますが、これらがあるからこそ勤務医時代にはできなかった理想の診療が可能になりました。
—スタッフの方はどのような体制で診療を支えているのでしょうか?
現在は私一人のドクターに加え、歯科衛生士が1名、助手が1名の計3名体制で運営しています。少人数だからこそ一人ひとりの患者様に対して丁寧で一貫した対応ができるのが強みですね。
—「歯の保存」を掲げていますが、具体的にはどのような思いで治療にあたられていますか?
他院で「抜歯」と診断された歯でも、残せる可能性を追求したいという思いです。 自分のやりたい治療を患者様の手訴に対して真っ直ぐに伝えられることに、今とてもやりがいを感じています。 インプラントを第一に勧めるのではなく、まずは「自分の歯を残すこと」に全力を注ぐのが私のスタンスです。
—セカンドオピニオンで来院される患者様も多いのでしょうか?
はい、非常に多いです。「どこに行けばいいか分からない」と悩んでいる方の橋渡し役になりたいと考えています。残せない場合もその理由を明確にし、納得して次のステップへ進めるようお話ししています。
—2〜3年後のクリニックの展望について教えてください。
「博多で歯を残すならここだ」と言われるほど、保存治療に特化したクリニックにしたいです。 今は保険診療も含め幅広く対応していますが、より専門性を高め地域の最後の砦のような存在を目指しています。 認知度も高め、抜歯という選択肢しかないと言われた方の受け皿としてより特化していきたいですね。
—佐藤院長ご自身の仕事における「夢」をお聞かせください。
治療後に「やはり残せませんでした」という言葉を極限まで減らすことです。 一つでも多くの歯を少しでも長く持たせることで、患者様が一生自分の歯で噛める環境を作ることが私の究極の目標です。 ヒビや損傷で厳しい場合もありますが、人生のなかで少しでも抜歯を遅らせるお手伝いをしたいと考えています。
—最後に、これから開業を目指す医師へメッセージをお願いします。
一通りの分野を勉強することは大切ですが、その中で何か一つ「これだけは負けない」という強みを見つけてほしいです。 深く追求できる分野を持つことが自分独自のコンセプト作りに繋がります。 広く浅く知るだけでなく興味のある項目を突き詰めることで、開業後のビジョンがより明確になっていきます。
Profile
院長 佐藤 和雄
2009年に九州大学歯学部を卒業後、2010年に久留米大学歯科口腔医療センターでの研修を経て、2016年に九州大学大学院歯学府を修了。福岡県内の医療法人にて研鑽を積む中で、より患者様一人ひとりに寄り添った理想の治療を追求するため独立を決意し、福岡市博多区に「博多さとうBC歯科」を開業。マイクロスコープやCTなどの最新設備を駆使し、他院で抜歯と診断された歯を救う「歯の保存療法」のスペシャリストとして地域医療に貢献しています。