Interviewインタビュー

一宮市の笑顔を守る「主体性を重んじたチーム医療」の挑戦

医療法人明典会 タナカ歯科

院長 田中 利秀

愛知県一宮市で35年以上の歴史を刻み、地域住民の健康を支え続けてきた「医療法人明典会 タナカ歯科」。2023年に父からバトンを引き継ぎ、新院長に就任したのが田中利秀先生です。田中院長は、伝統を守りつつも「主体性を重んじたチーム医療」という新たなスローガンを掲げ、予防歯科や審美歯科、そして最新の矯正治療に至るまでクリニックの可能性を広げ続けています。本記事では、田中院長が歯科医師を志した原点から将来のビジョンなど幅広くお話を伺いしました。

伝統を継承し、次世代の歯科医療を切り拓く-タナカ歯科・田中 利秀 院長の決意

歯科医師としての原点と「継承」への想い

さっそくですが、田中先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

やはり父が歯科医師としてこの場所で働いていたことが一番の理由です。幼少期からその姿を見ていたので、自然と歯科医師という職業を意識していました。実は、車が大好きで一時は自動車業界に進もうか迷ったこともあったのですが、最終的には地元の一宮市を盛り上げたいという想いから歯科医師の道を選びました。

院長を継承された時に感じた「大変だったこと・苦労したこと」はありますか?

先代である父の頃からの患者様に、いかに安心感を持っていただくかが最大の課題でした。父の診察を希望される方に、いかにして「息子に代わっても安心だ」と思っていただくか。そこは一人ひとりの患者様と丁寧にカウンセリングを重ねることで、信頼関係を築いていきました。

継承された時に、経営面で新たに取り組まれたことはありますか?

これまでは紙のカルテや古いホームページなどデジタル化が遅れている部分がありました。そこで、院長就任を機にシステムの刷新やWEB広告の運用、SNSでの発信など、今の時代に合ったクリニックの形にアップデートすることに注力しました。

患者様に寄り添う「オーダーメイド」の診療方針

診察を行う上で、特に大切にされていることは何でしょうか?

「説明とカウンセリング」を何よりも大切にしています。まずレントゲンを撮り、患者様が一番困っている「主訴」をしっかり伺う。その上で患者様と一緒に治療方針を立てていくスタイルを徹底しています。

患者様への一人ひとりのニーズにどう応えていますか?

「グラグラしているけれどこの歯を残したい」という方もいれば、「しっかり噛めるように抜いて処置したい」という方もいます。医師が勝手に決めるのではなく、患者様が何を求めているのかを第一に考え、複数の選択肢から納得いただける方法を提案しています。

予防歯科やケアについてはどのような体制をとっていますか?

当院では、お一人あたりのケア時間を40分と長めに設定しています。これにより、歯科衛生士が患者様としっかりコミュニケーションを取りながら、その方に最適なブラッシング指導やホワイトニングの提案などができるようになっています。

スタッフの強みを活かす「チーム医療」の形

「タナカ歯科」のスローガンである「主体性を重んじたチーム医療」について教えてください。

スタッフ一人ひとりの「強み」や「得意なこと」を活かす医療のことです。例えば「私はスケーリングが得意」「私はカウンセリングが好き」「子供の対応が得意」などそれぞれの主体性を尊重し、それを一つのチームとして統合して患者様を支えています。

院長就任後、採用やマネジメント面で変化はありましたか?

リニューアルオープンに合わせてスタッフも増え、現在は13名ほどの体制になっています。各スタッフが自分の役割に誇りを持てる環境を作ることでクリニック全体の活気が高まったと感じています。

院長としての喜びを感じる瞬間はどんな時ですか?

同じステージで活躍する他の理事長先生方と経営や医療について対等に意見交換ができるようになった時は、院長になった実感が湧きますね。勤務医時代とは異なる視点でクリニックを良くしていくことに、非常にやりがいを感じています。

「一宮といえばタナカ歯科」を目指す未来のビジョン

今後のクリニックの展望についてお聞かせください。

分院展開は考えておらず、まずはこの「一国一城」をより大きくしていくことが目標です。現在はチェア7台ですが、将来的には9台に増やし、ケアや予防の体制をさらに盤石にしていきたいと考えています。

これから力を入れていきたい分野はありますか?

インプラントや矯正歯科にもさらに力を入れていきます。現在はワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザライン)の専門医を招聘していますが、より幅広い年齢層の「噛める喜び」と「美しさ」に応えられる環境を整えていきます。

最後に、これから開業や継承を目指す先生へアドバイスやメッセージをお願いします。

まずは、技術的な基盤をしっかりと固めることが大前提です。その上で早い段階から「経営」という視点を持ち、様々な方から知識を吸収することが大切だと感じています。私自身多くの先生方と交流し、意見交換をさせていただく中で学ぶことが非常に多かったです。

Profile

院長 田中 利秀

令和1年に愛知学院大学を卒業後、臨床研修を経て「医療法人 歯科ハミール」にて研鑽を積む。令和2年に父が営む「医療法人明典会 タナカ歯科」に入局し、令和5年に同クリニックの院長に就任。一般歯科から審美歯科、インプラント、マウスピース矯正まで幅広い診療を手がける傍ら、SNSやWebを活用した情報発信にも力を入れ、若年層から高齢層まで幅広く支持されるクリニックづくりに邁進している。

会社情報

医院名

医療法人明典会 タナカ歯科

設立

2023年(継承)