自然体で挑み続ける美容医療 ― CHINOWA CLINIC 則本翔先生インタビュー
2025.11.12
「一人ひとりの『一番』を叶えるために」覚王山矯正歯科・青木勇樹が追求する、エビデンスに基づいた美しさと機能の両立
覚王山矯正歯科
院長 青木 勇樹
愛知県名古屋市、高級住宅街としても知られる千種区・覚王山。この地に2026年、新たな矯正歯科クリニックが誕生しました。その名も覚王山矯正歯科。院長を務めるのは、博士号と日本矯正歯科学会認定医の資格を持つ青木勇樹先生です。青木院長は、文系大学から一念発起して歯学の道へ転身したという異色の経歴の持ち主。なぜ一度決めた道を外れ、歯科医師、それも矯正歯科という専門性の高い分野を選んだのか。そして、地元・覚王山で提供したい治療の理想像とは。青木院長のこれまでの歩みと、患者さんへの真摯な想いに迫りました。
—先生は元々文系の大学、南山大学の経済学部にいらっしゃったそうですね。
そうなんです。ただ、大学に入って将来を考え始めたとき、「普通のサラリーマンで終わりたくないな」という漠然とした思いが強くなっていきました。大学の1〜2年で先輩たちの就職先などを見るうちに、自分は何か「資格」を持って、独立して勝負できる道に進みたいと考えるようになったんです。
—そこからなぜ「歯学部」を選ばれたのですか?
当時、友人が愛知学院大学の歯学部に編入するという話を聞いたのがきっかけです。その友人の父親が歯科医師で、私自身も患者として通っていたので、歯科医師という職業が身近で具体的なイメージが湧きやすかったんですね。自分の母校である東海高校も非常に医学部・歯学部への進学者が多い環境だったので、その影響もありました。
—文系から理系への転向、ご両親の反応はいかがでしたか?
正直、一番迷惑をかけました(笑)。大学卒業を目前にして「あと5年も学生を続けさせてほしい、その分の学費も工面してほしい」と頼んだわけですから。でも両親は、私の「やりたい」という気持ちを尊重して背中を押してくれました。その時の感謝があるからこそ、歯学部に入ってからは必死に勉強しましたし、今の自分があると思っています。
—ある診療科目の中で、なぜ矯正歯科を専門に選ばれたのでしょうか。
経済学部時代は理論が形に見えにくい部分もありましたが、矯正歯科は非常に学術的な根拠(エビデンス)がはっきりしていて、治療結果がダイレクトに患者さんの「美しさ」や「機能」として現れます。この臨床に直結する面白さが、自分の性に合っていたんです。
—大学院まで進んで博士号を取得されたのも、その探求心からですか?
はい。もっと深く学びたい、高い技術を身につけたいという思いで大学院に残りました。矯正は非常に特殊な分野で、ただ歯を並べるだけでなく、顔立ち全体のバランスを見る必要があります。最新の知識をアップデートし続け、根拠のある治療を追求したかったんです。
—日本矯正歯科学会の「認定医」という資格についても教えてください。
認定医は、学会が認める一定以上の知識と技術、そして実績を持つ医師に与えられる資格です。実は今、一般の歯科医師が手軽にマウスピース矯正を手がけるケースが増えていますが、専門知識が不足しているために「治らない」と悩む患者さんも増えています。私は認定医として、そうした失敗を防ぎ、質の高い矯正治療を届けたいと考えています。
—なぜ2026年、地元であるここ覚王山で「覚王山矯正歯科」を開院されたのですか?
覚王山は私が育った思い入れのある場所です。以前から、いつか開業するなら自分が一番貢献できる地元の皆さんに還元したいと考えていました。地域の皆さんに「矯正といえば、覚王山矯正歯科だよね」と頼りにされる、地域に根ざした存在を目指しています。
—実際に開業してみて、大変だったことはありますか?
やはり資金調達や立地選びは現実的に大変な作業でした(笑)。勤務医時代とは違い、今は掃除から広告の運用、SNSの更新まで全て自分で手がけています。ただ、それによって自分の理想とする治療環境を妥協なく作れるようになったことは、大きな喜びですね。
—クリニックの設備についてもこだわりがあるとお聞きしました。
はい。「フェイススキャナー」というお顔のバランスを立体的に把握する装置を導入しています。口元だけでなく、顔全体の審美性を考慮した診断を行うためです。他にも、目立ちにくい「裏側矯正(舌側矯正)」など、患者さんのニーズに幅広く対応できる体制を整えています。
—患者さんへの「接し方」で心がけていることは何ですか?
一番大切なのは「その人が何を求めているか」を汲み取ることです。治療期間の短さを重視するのか、仕上がりの美しさにこだわりたいのか。患者さん一人ひとりの価値観に合わせて、納得のいくゴールを共に目指すパートナーでありたいと思っています。
—最近増えているという「他院での矯正のやり直し」についても伺えますか?
残念ながら、知識の不十分なクリニックで治療を受けて失敗し、私のところへ相談に来られるケースが後を絶ちません。矯正は一生に何度も行うものではありません。最初から正しい診断を受け、信頼できる医師に任せてほしい。私たちは、そうした悩みを抱える方の「受け皿」としても機能したいと考えています。
—矯正治療に迷っている方へ、メッセージをお願いします。
矯正は歯並びを整えるだけでなく、人生をポジティブに変える力があります。ガミースマイルや口元の突出など、難しい症例でも対応可能です。「自分の顔立ちは変われるのか」と不安な方も、まずは気軽にお話しに来ていただきたいです。エビデンスに基づいた、あなたに最適な治療法を提案します。
—最後に、これから開業を目指す後輩たちへ、実体験に基づいたアドバイスをお願いします。
今は、10年前なら1億円でできたことが2億円かかってしまうような、開業には厳しい時代です。だからこそ、私は「ミニマム開業」を勧めています。最初からドンと構えるのではなく、自分が目の届く範囲で、クオリティを落とさずに提供できる形から始める。技術職である以上、規模を追って質を下げるのが一番良くないですから。
Profile
院長 青木 勇樹
覚王山矯正歯科 院長。愛知県名古屋市出身。東海高校卒業後、南山大学経済学部を経て2012年に愛知学院大学歯学部へ編入。2017年に同大学を卒業後、附属病院での研修を経て歯科矯正学講座専攻科へ。2023年に愛知学院大学大学院を修了し博士(歯学)を取得。日本矯正歯科学会認定医(登録番号4435)として、数多くの歯科クリニックで矯正担当医を歴任。歯科医師国家試験対策の講師としても教壇に立ち、後進の育成にも尽力する。2026年、地元である名古屋市千種区に「覚王山矯正歯科」を開院。専門性を活かしたエビデンス重視の治療と、フェイススキャナー等を用いた審美性の高い矯正治療を提供している。