気と医学をつなぐ医師──橋本和哉院長が語る“心とからだの診療”
2025.07.17
「女性ならではの視点でお腹とお尻の不安を安心に」白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック 岡本英子院長インタビュー
白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック
院長 岡本 英子
東京都港区の注目エリアに位置する「白金ザ・スカイ」。その西棟2階に、2025年12月に開院したのが「白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック」です。同院は一般内科診療に加え、最先端の機器を導入した苦痛の少ない内視鏡検査に力を入れています。今回は、院長の岡本英子先生にインタビューを実施。医師を志したきっかけや、基幹病院での豊富な経験を経てこの白金の地に開業を決意した想い、そして女性医師だからこそできる患者様へのアプローチについて、温かいお人柄が伝わるお話をたっぷりとお伺いしました。
—まず初めに、岡本先生が医師を志したきっかけを教えていただけますか。
私の実家は、親が医師だったり病院を経営していたりという環境ではありませんでした。ただ、祖父が獣医師をやっておりまして、幼い頃からなんとなく「医療」という分野への興味や親近感は持っていたのだと思います。
—獣医師ではなく、人間の医師を選ばれた理由は何だったのでしょうか。
高校生になって進路を真剣に考えるようになったとき、やはり最初は祖父と同じ「獣医師」にするか、それとも「人間の医師」にするかでとても悩みました。最終的に人間の医師を選んだのは、私自身が人と会話をすることや、誰かとお話をしながら深く関わっていく仕事に就きたい、それを一生の仕事に繋げたいという想いが強かったからです。
—消化器内科という専門分野へ進まれたのはなぜですか。
大学は東京医科歯科大学に進学したのですが、当時は本当に理系科目が得意な一方で文系科目が全くだめで。高校の時も生物を選択していたので、人の体の仕組みや内臓の働きには元々興味がありました。内視鏡を含めた消化器内科という専門に進んだのも、今振り返ると自然な流れだったのかもしれません。
—前職の都立広尾病院では医長も務められていましたが、なぜ開業を決意されたのですか。
大きな病院にいると、キャリアを重ねるにつれてどうしても管理職としての仕事が増えたり、後輩の指導に時間を割く必要が出てきたりします。それはとても大切な役割なのですが、一方で「自分自身がもっと患者様一人ひとりと密に、そして長く関わり続けられる働き方をしたい」という想いが強くなっていったんですね。それが一番の理由です。
—開業の地にこの白金エリアを選ばれた理由を教えてください。
前職の広尾病院はここからも非常に近いのですが、近隣のクリニックからのご紹介をお受けする中で、この地域には消化器の専門クリニック、特に内視鏡に特化したクリニックがそれほど多くないという現状に気づしました。「胃が痛い」といった、本来ならまず身近なクリニックに相談するような段階の患者様が、最初から大きな病院にたくさん来られているのを目にしていたんです。それなら、私の技術を活かして、もっと患者様に近い場所で医療を提供しようと思い、この地を選びました。
—開業されて約半年が経ちましたが、準備期間などで一番苦労されたことは何ですか。
とにかくスケジュールが過酷だったことです。私は勤務医としての仕事を退職の1ヶ月前まで続けていたので、働きながら並行してすべての開業準備を進めるのが本当に大変でした。睡眠時間を削る毎日でしたね。
—クリニックを運営する上で、岡本先生が特に大切にされている理念は何でしょうか。
一番は、患者様が「ここに来てよかった」と満足し、安心して検査や治療を受けられる環境を作ることです。そのために、スタッフへの教育や院内の雰囲気づくりにも日々注力しています。
—特に強みとされている「内視鏡検査」へのこだわりについてお聞かせください。
内視鏡検査は、どうしても「苦しい」「痛い」というマイナスなイメージや恐怖心が伴うものです。当院ではそれをいかに「楽に、苦痛なく受けていただけるか」に徹底的にこだわっています。そのため、導入する検査機器に関しては妥協せず、最新鋭のシステムを取り入れました。
—最新の機器を導入したことで、具体的にどのようなメリットがありますか。
高精度な画像で病変を見つけやすいだけでなく、AIによるポリープ検出補助機能も搭載しています。AIが「ここにポリープの可能性がありますよ」と画面上で枠を表示してナビゲートしてくれるため、見落とし対策として非常に強力なダブルチェック体制が整っています。
—開業されてから、どんなときに一番やりがいや嬉しさを感じますか。
やっぱり、患者様から直接いただく温かい言葉が一番の原動力です。わざわざ「女性の先生がいる内視鏡クリニック」と検索して遠方から来てくださる方もいて、「本当に優しい先生で安心しました」と言っていただけると、心の底から嬉しくなりますね。
—クリニックの今後の目標や、直近のビジョンについて教えてください。
直近の目標としては、地域にしっかりと根差したホームドクターであり続けながら、当院の強みである内視鏡検査の認知をさらに広げ、検査件数を増やしていきたいと考えています。今後は人間ドックや各種検診など、自費診療の分野にもさらに力を入れていく予定です。
—最後に、これから開業医を目指す先生方へ向けたアドバイスやメッセージをお願いします。
まずは、同じ科ですでに開業している先輩先生たちのお話をたくさん聞くことが本当に大切です。どんな器具やシステムを入れているかという具体的な実体験は、本を読むよりも何倍も勉強になります。 そして、スケジュールにはとにかく余裕を持ってください!私は勤務医を退職した1ヶ月後に開業したのですが、働きながら並行してすべての準備を進めるのは本当に過酷でした。資金面や内装の工期など、開業準備はみんなが想像している以上に本当に忙しいです。これから開業される先生方には、「できれば3ヶ月前には退職して、しっかり準備期間に充てたほうがいいですよ!」と、私自身の教訓を込めてお伝えしたいですね。
Profile
院長 岡本 英子
白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニック院長。2005年に東京医科歯科大学を卒業後、同愛記念病院や東京医科歯科大学医学部付属病院での臨床研修を経て、横須賀共済病院などの消化器内科で研鍛を積む。その後、豊島病院、そして前職である東京都立広尾病院の消化器内科医長として10年近くにわたり数多くの高度医療や内視鏡治療に従事。2025年12月、これまでの豊富な経験を地域医療に還元すべく、白金麻布メディカル内科・内視鏡クリニックを開院。日々、患者様一人ひとりに深く寄り添った診療を行っている。