医師を志した原点から、地域に根差すクリニック開業までの歩み
2025.08.01
患者様に納得の技術と安心を。青山通り歯科・矢島昇悟院長が情熱と先進技術で拓く、これからの歯科医療
青山通り歯科
院長 矢島 昇悟
東京都港区赤坂に位置する「青山通り歯科」。地下1階という落ち着いた空間でありながら、多くの患者様が絶え間なく足を運ぶ人気のクリニックです。その中心に立つのが、院長の矢島昇悟先生。矢島院長は歯の治療を行うだけでなく、徹底したカウンセリングを通じて患者様ご自身の「デンタルIQ」を高め、納得のいく治療を選択してもらうことを最優先に掲げています。さらに、スポーツ用マウスピースの開発や最新のAI診断ツールの活用など、常に先を見据えた挑戦を怠りません。本記事では、青山通り歯科の矢島昇悟院長に、医療への深いこだわりからクリニックの歩み、そして今後の展望までじっくりとお話を伺いました。
—まずは歯科医師を志したきっかけをお聞かせください。
私の実家は父方・母方ともに代々歯科医師の家系でして、幼少期からごく自然な形で歯科医師を目指す道に進んでいました。環境的にもごく当たり前のこととして捉えていた部分が大きく、迷うことなく歯科医師への道を進みました。
—2015年に「青山通り歯科」を開院された経緯について教えてください。
歯学部を卒業して勤務医として経験を積んだ後、2015年にこの場所で開業しました。実は知人の歯科医師から「医院を引き継いでほしい」と声をかけていただいたのが直接のきっかけです。赤坂は学生時代にアルバイトをしていた縁のある街でしたし、運命的なタイミングだと感じて引き継ぐことを決めました。
—開院されてからの11年間で、特に苦労された時期はございますか?
開業直後の2年間が一番大変でしたね。勤務医時代は診療に集中していれば守られていましたが、独立すると全ての責任が自分にかかってきます。当時は技術に自信がありましたが、診療以外の経営・管理業務が想像の30倍近くあり、「技術の重要度は医院全体で見れば3割程度」という現実を痛感して息が詰まる思いでした。
—青山通り歯科様が最も誇る「強み」やこだわりは何でしょうか?
一番大切にしているのは、「治療の正解をこちらで勝手に決めない」ということです。世の中に完璧な治療法というものは存在しなくて、どんな治療にも必ずメリットとデメリットがあります。だからこそ「これが一番です」と押しつけるのではなく、患者様が選べる材料をできる限り同じ土俵に並べて提示し、ご自身が納得して選べる状態をつくることを徹底しています。
—セカンドオピニオンで来院される患者様も多いとお聞きしました。
はい、非常に多いです。他院で「十分な説明がないまま歯を削られた」「気づいたら銀歯にされていた」と不満や不信感を抱えて来られる方が絶えません。一番いい治療法というのは、実は人によって全く違います。ライフスタイルや価値観、予算などによって何がベストかは変わるはずなんです。当院ではレントゲン写真などをお見せしながら、メリット・デメリットを含めて納得いただけるまで時間をかけて説明します。
—患者様への接し方で、矢島院長が個人として意識されている姿勢を教えてください。
「自分がされたら嬉しい親身な対応をする」という点に尽きます。患者様ご自身の「デンタルIQ(お口の健康に関する知識と意識)」を高め、ご自身で正しく判断できるようサポートすることが、歯科医師としての責務であり誇りだと考えています。
—青山通り歯科様ではデジタル技術やCAD/CAMを積極的に導入されていますが、その狙いはどこにあるのでしょうか?
当院がデジタル化やCAD/CAMにこだわる最大の理由は、「説明と納得」のためです。口腔内スキャナーによる型取りの負担軽減はもちろんですが、何よりもスキャンした立体画像を患者様と一緒にモニター画面で見ながら説明できることが大きいです。今の状態や治療後のイメージを可視化して共有できますし、技工所とのデータ連携もスムーズになるため、精度の高い治療をブレなく患者様に提供・共有できます。
—顎関節症や食いしばりなど、噛み合わせの治療にも力を入れられていますね。
顎関節症や噛み合わせのお悩みを抱える患者様は大変多くいらっしゃいます。噛み合わせは歯だけでなく、首や肩の筋肉バランスにも深く関係しているため、当院では頭頸部全体を考慮したアプローチを行っています。
—スポーツ歯科の分野で、新しい取り組みをされていると伺いました。
従来のゴム製ではなく、警察の機動隊でも使われている「ポリカーボネート製マウスピース」の導入を始めています。ドイツまで行ってサッカー日本代表の選手にもマウスピースを提供している先生に師事し、社会人フットボールチーム(シュワーボ東京様)に提供するなど、アスリートのパフォーマンス向上に貢献できるよう挑戦を続けています。
—ホームページの運営やAIの活用など、Web施策についても先進的ですね。
SEOやMEO対策を意識するだけでなく、自作で「AI歯科診断ツール」を開発・導入するなど、最新テクノロジーの活用にも取り組んでいます。デジタル技術をうまく取り入れることで、医院の分析や改善を効率的に行っています。
—クリニックのスタッフの方々とは、どのような関係性を築かれていますか?
当院のスタッフは少人数ですが、全員が「家族」のような温かい関係です。家族以上に長い時間を共に過ごす大切な存在ですので、一方的な雇用関係ではなく、互いに尊重し合える信頼関係を何よりも大切にしています。
—スタッフ教育やチーム運営において心がけている教育方針はございますか?
私が上から指示を出すのではなく、助手には先輩助手が、衛生士には先輩衛生士が教える体制を作っています。私は裏方に徹し「困った時にフォローする」立ち位置を作ることで、スタッフの自主性を育てています。離職率が非常に低いことが当院の自慢です。
—これから開業を目指す若い歯科医師の先生方へメッセージをお願いします。
「すでに開業している先輩方のリアルな生の声や苦労談を、一人分でも多く聞いておくこと」をおすすめします。開業後は経営や人事など厳しい現実が待っていますが、事前準備をしておけば必ず乗り越えられます。苦しい時期を乗り越えた先には、患者様やスタッフと生み出す大きなやりがいと幸せが待っています。ぜひ勇気を持って挑戦してください。
—最後に、患者様やこれからお口の相談を考えている方へメッセージをお願いします。
歯科治療って、実は一つの絶対的な正解があるわけではありません。ですので、いきなり治療を受けるためではなくても、「自分の歯が今どういう状態なのか」「どんな選択肢があるのか」を知るためだけに相談に来ていただくだけでも大いに意味があります。実際に治療するかどうかも含めて、納得いくまで一緒に考える場所として「青山通り歯科」を使ってもらえたらと思っています。
Profile
院長 矢島 昇悟
両親ともに歯科家系という環境に育ち、自然な流れで歯科医師の道を志す。歯学部を卒業後、勤務医として研鑽を積み、2015年に東京都港区赤坂にて「青山通り歯科」を開院。院長として11年間にわたり地域医療に貢献している。一般歯科や予防歯科にとどまらず、顎関節症や食いしばりへの包括的アプローチ、さらにはドイツで先駆的技術を取り入れたカーボン製スポーツマウスピースを学んで来るなど、専門性の高い先端医療を積極的に追求。また、スタッフを「家族」として大切にする温かい経営姿勢と、患者様への親身で丁寧なカウンセリングで高い信頼を得ている。