真生会富山病院 院長 真鍋恭弘先生が語る「病気を治す」から「患者さんの幸せを叶える」医療へ。地域に根差したチーム医療と先進的な経営戦略
2025.09.30
精密な治療と寄り添う治療で信頼を築く
高橋歯科医院
院長 高橋 慶太
広島市で地域に根ざした診療を続ける「高橋歯科医院」。院長の高橋慶太先生は、顕微鏡歯科治療を専門に、歯周病治療やインプラント、セラミック治療など、精度の高い治療を提供しています。治療の過程を患者様と共有しながら、一緒に取り組む姿勢は、多くの方から厚い信頼を集めています。そんな高橋先生が大切にしているのは、「他者に与える」というシンプルで揺るがない考え方。スタッフや患者様をはじめ、関わるすべての人への感謝と誠実な姿勢が、医院全体の雰囲気を温かくしています。インタビュー中も穏やかな口調で言葉を選びながら語る先生の姿からは、人を大切にするまなざしと治療への真摯な情熱が伝わってきました。この記事では、開業に至った経緯や診療に込める想い、医院運営への考え方、そしてこれからの展望についてお届けします。
—高橋先生は小さい頃から「医師になろう」と決めていたタイプだったのでしょうか?
実は子どもの頃から「絶対に医者になりたい」と思っていたわけではないんです。学生時代は、機械いじりが大好きで、将来は工学部に進むか、パイロットになるか、あるいは歯科医になるかと、かなり方向性の違う夢を思い描いていました。最終的に歯科医を選んだのは、やはり父の影響が大きかったですね。父が医師として患者さんに向き合う姿を見て、その背中を追いかけたいと強く思いました。 大学は東京で学びましたが、広島に戻るか東京で開業するか悩んだ時期もありました。最終的には「自分を育ててくれた地元に貢献したい」という思いが勝って、広島で開業することを決めました。やっぱり、生まれ育った場所で地域に根ざした医療を届けたいと考えたからですね。
—開業については、どんな経緯だったのでしょうか?
父の医院を継承する形で開業しました。父から受け継いだものを大切にしつつ、自分なりに新しい取り組みを加えております。
—高橋先生ご自身の専門分野を挙げるとしたら、どんな治療になりますか?
顕微鏡を使った精密な歯科治療を中心に行っています。特に歯周病治療やインプラント治療、セラミック治療などが専門です。精度の高い治療を行うためには、細部までしっかり確認できる顕微鏡治療は欠かせません。
—医院では具体的にどんな診療をされているのか、教えていただけますか?
顕微鏡治療、歯周病治療、インプラント治療、精密根管治療、セラミック治療、審美治療、そして予防歯科を行っています。
—日々の診療のなかで、特に心がけていることは何ですか?
まず、患者さんにしっかり寄り添うことを大切にしています。ただ治療をするだけでなく、治療の様子を録画し、それを患者さんにお見せすることで、一緒に治療に向き合えるよう工夫しています。また、治療の現場は私一人ではなく、衛生士や助手がしっかりサポートしてくれます。治療内容はスタッフ全員、そして患者さんとも徹底的に共有して、医院全体で一人の患者さんを支える体制をとっています。こうした取り組みによって信頼関係が深まり、結果としてスタッフのご家族も患者さんとして通ってくださるようになったのは、とても嬉しいことですね。
—スタッフの教育で意識されていることはありますか?
正直なところ、特別な教育法を考えているわけではありません。ただ、本当にスタッフに恵まれていて、優秀で勉強熱心な衛生士がいたことが大きかったです。その人を中心に教育が広がり、自然とチーム全体が成長していきました。ありがたいことに、私はそこまで苦労せずに良い環境をいただいています。
—院長として、経営面で大事にしている考え方はどんなものですか?
「他者に与える」ということを意識しています。自分が持っている知識や技術を独り占めせず、周りに分け与える。欲を出すよりも、人に感謝して、優しく接して、共有することを大事にしています。その姿勢がスタッフの満足度につながり、結果的に医院全体の雰囲気も良くなると感じています。
—ちなみに、患者様の数や地域の状況については、今どんな状態ですか?
今の患者様の数はちょうど良いバランスですね。地域の方々はもちろん、隣のエリアから来てくださる方も増えていて、ありがたい状況です。キャパシティとしても無理なく診療できる範囲で、良い形で維持できています。
—今後、2〜3年先を見据えて先生が目指していることを教えてください。
シンプルですが「治療の精度をもっと上げたい」というのが一番の目標です。そのためには自分自身がもっと知識をつけ、勉強し続けることが欠かせません。また、新しい取り組みにも積極的にチャレンジしたいと思っています。最新の治療方法を取り入れることは、患者さんの満足度の向上にも直結すると考えています。
Profile
院長 高橋 慶太
高橋歯科医院院長の高橋慶太先生は、東京歯科大学を卒業後、広島大学大学院歯周病科で再生治療やインプラントなど先進医療を修得されました。顕微鏡歯科治療による精密さと丁寧さを重視し、治療過程を可視化することで、患者様へ安心感を提供しています。また、「他者に与える」姿勢を大切にし、優秀なスタッフに恵まれた環境のもと、チームとして自然に成長していく医院づくりを大事にされています。現在は地域の多様な患者様に支持され、安定した信頼関係のもと診療を行っておられます。