地域医療への貢献を目指す–浜松歯科 中野 陽平 院長の経営と情熱
2026.02.17
「積み上げたキャリアはすべて力になる」Casa de GRACIA GINZA 理事長 樋口隆男先生が世界基準の美容医療で挑む、唯一無二の理想郷
Casa de GRACIA GINZA
理事長 樋口 隆男
東京・銀座の一角に位置する「Casa de GRACIA GINZA」。その理事長を務める樋口隆男先生は、呼吸器外科医として18年間にわたり最前線で命と向き合ってきた異色の経歴を持ちます。大学院での研究や海外留学、国立病院での外科部長経験を経て、40代で美容外科の世界へ転身。単なるパーツの治療にとどまらず、解剖学的な視点から全身のバランスを整え、立体的で美しいボディラインを複合的にデザインする「ボディコントアリング」の第一人者として、現在も第一線を走り続けています。今回は樋口理事長に、美容外科医としての信念やクリニック経営、そして未来へと続くビジョンについて詳しくお話を伺いました。
—まずは、医師を志すことになったきっかけを教えてください。
実は、子どもの頃から医師一筋だったわけではありません。父が外科医でしたので「医師」という職業は常に身近にありましたが、小学生や中学生の頃の夢は宇宙飛行士でした。宇宙や航空に強く惹かれていて、最初の大学受験では医学部ではなく工学部の宇宙航空工学科を受験したほどです。一方で高校生くらいから「美」にも強く興味を持ち始め、美容に関わる仕事も漠然と考えていました。 浪人した1年間で「自分は何を仕事にして生きていくのか」を考え抜き、最終的に選んだのが医学でした。今振り返ると、宇宙に惹かれていた自分、美容に惹かれていた自分、そして外科医である父の背中を見ていた自分。そのすべてが何十年も経って今の自分につながっています。医師という仕事は、天から与えられた一つの使命だと感じています。
—なぜ内科ではなく、外科医の道を選ばれたのでしょうか?
内科医になることは、ほとんど考えたことがありませんでした。やはり生粋の外科医だった父の影響が大きいですね。子どもの頃から「自分の手で治療する」「自分の技術によって結果が変わる」という職人のような世界に強い憧れがありました。 同じ手術をしても、術者によって結果は変わる。だから練習するし、勉強するし、もっと上手くなりたいと思う。その感覚は、呼吸器外科医だった頃から現在の美容外科まで一度も変わっていません。
—約18年間の呼吸器外科医としてのキャリアは、今の先生にどうつながっていますか?
今の自分を作った土台は間違いなく呼吸器外科医としての過ごした18年間です。肺移植などの難易度の高い手術、多くの死の経験、大学院での研究、国内外での学会発表やオーストラリア留学、国立病院での外科部長経験など、すべてが財産です。 美容外科へ転身すると「キャリアを捨てた」と見られることもありますが、捨てたものは何もありません。難しい手術に向き合った経験、解剖を見る力、合併症への恐怖、命を預かる責任感、全部が今の美容外科医としての自分の中に残っています。この18年間がなければ、今の自分は絶対にありません。
—18年間続けた専門領域を離れ、美容外科へ転身した決定的な理由は何だったのですか?
同じ外科医として、どこかに「父親に認められたい、超えたい」という思いがあり、一時期は肺移植外科医として日本一を目指していました。博士号を取得し、海外留学も経験し、外科部長にもなり、自分なりにやるべきことはやったという感覚がありました。 そこで初めて「ここから先は、人の期待ではなく自分が本当にやりたいことをやっていいんじゃないか」と思ったんです。高校時代から好きだった「美容」と、長年培った「外科医としての技術」。その二つが交わる場所が美容外科でした。まったく別の人生へ行ったというより、長い時間をかけてようやく自分が本当に興味のある場所にたどり着いた感覚です。
—勤務医にとどまらず、ご自身のクリニックを開業された理由を教えてください。
美容外科へ転身して最初に勤務したクリニックで基礎を作ってもらいましたが、経験を積むにつれて「売れる施術だから行うのではなく、自分が本当に良いと思う治療をしたい」「経営者が決めた方向ではなく、自分で医療の方向性を決めたい」という思いが強くなりました。 当時から私の中には「Body Contouring(ボディ・コントゥアリング)」という考え方がありました。単に脂肪を吸うのではなく、胸、お腹、腰、背中、臀部、皮膚の余り、骨格まで含めて人の身体を立体的にデザインする。自分が理想とする医療とチームを作るためには、自分で開業するしかありませんでした。
—開業当初に最も実現したかったことと、実際に経営して大変だったことは何ですか?
最初は脂肪吸引や豊胸だけではなく、美容外科手術全般から美容皮膚科まで、美容という分野をより広く深く追求できる場所を作りたいと考えていました。 大変だったことを一つ選ぶならやはり『人』の問題ですね。手術の技術は自身の努力で上達できますし、経営も勉強次第でカバーできます。しかし、人間は一人ひとり価値観が異なります。良かれと思って伝えた言葉が意図せず違うニュアンスで伝わってしまったり、丹精込めて育て上げた医師が別の道を選択することもあります。それだけに、組織作りには独特の難しさと奥深さがあると感じています。
—若い医師を育てる上で、一番伝えたいメッセージは何でしょうか?
「美容外科医である前に、医師であってほしい。その前に、人であってほしい」ということです。美容医療は自由診療ですので、極端に言えば売ろうと思えばいくらでも売れてしまう世界です。だからこそ、医師としての高い倫理観が不可欠です。情報の少ない患者さんに不要な治療を勧めたり、他院を悪く言って自分たちを良く見せるような営業は絶対にしたくありません。 そしてもう一つ、「美容を好きであってほしい」ということ。「もっと美しくしたい」「もっと上手くなりたい」という情熱がなければ、美容外科医として突き抜けることはできません。
—樋口先生が頻繁に海外へ学びに行かれるのはなぜですか?
理由はシンプルで、「もっと上手くなりたいから」です。自分の技術が世界の中でどのレベルにあるのか知りたいですし、世界にはとんでもない技術を持った外科医がいます。論文や動画を見るだけでは分からない空気感や判断力は、実際にその場所へ行き、手術を見て、直接議論して初めて分かります。私は自分がまだ知らないことがある状態が嫌なんです。 世界に出て実際に手術を見ると、日本の美容外科、特にBody Contouringの領域ではかなりの差があると感じます。問題は技術だけでなく「今やっている方法がベストなのか」と疑う姿勢が弱いこと。同じ環境の中に閉じこもるのではなく、できるだけ外に出て常識を壊し続けたいと思っています。
—外科医として技術を磨き続ける中で、支えになっている言葉はありますか?
私は「No pain, no gain(痛みがなければ得るものもない)」という言葉を大切にしています。ただ、私の解釈は「努力すれば、必ず夢は叶う」という意味です。苦しい思いや努力を重ねた先には、必ず得るものがある。 美容外科医になることも、開業することも、欲しいものを手に入れることも、努力を重ねることで一つひとつ叶えてきました。本気で努力して頑張れば、叶えられない夢はありません。
—先生をそこまで突き動かしてきた原動力は何だと思いますか?
Vision、Mission、Passionの三つですが、一番根底にあるのは「美に対する愛」です。私は昔から美しいものが好きで、外科医として自分の手でそれを作る仕事に出会いました。自分にはこうなりたいというVisionがあり、そこへ行かなければならないMissionがあり、向かい続けるPassionがある。その三つがある限り、私は走り続けます。
—先生にとって「GRACIA」とはどのような場所であり、今後どんなクリニックを目指していますか?
GRACIAはクリニックというより、自分の人生を形にする場所です。もし働く必要がないほどお金が入ったとしても、私はこの仕事を続けると思います。なぜなら、単にお金のためではなく「もっと上手くなりたい」「生きてきた証を残したい」という想いがあるからです。 今後の目標は、Body Contouringの分野で「間違いなくアジアNo.1」と言われるクリニックにすることです。私一人が有名になるのではなく、脂肪吸引、豊胸・豊尻、たるみの切開手術など、各分野の専門医が集まる強いチームを作りたい。最終的には、私がいなくても「Body ContouringならGRACIA」と世界中から評価されるブランドを確立します。
—これから開業を目指す若い医師へアドバイスをお願いします。
人生の途中で道を変えることを恐れないでください。私は40代で美容外科へ転身しましたが、過去の経験は一つも無駄になっていません。大事なのは「何を失うか」ではなく「これから何を作るか」です。 積み上げたキャリアは捨てるものではなく自分の中に残り、次のステージで必ず生きてきます。自分が本当にやりたいことがあるなら、肩書に縛られずにそこへ行った方がいいです。人生は思っているほど長くありません。
—最後に、樋口先生ご自身の最終的な夢と「残したいもの」を教えてください。
夢は、Body Contouring Surgeonとして世界に名前を残すことです。まずはアジアNo.1になり、最終的には「Body Contouringの世界にHiguchiという外科医がいた」と歴史に刻みたいです。 私が最終的に残したいものは「愛と名誉」です。仕事や美、患者さんや仲間に対する「愛」。そして本気で技術を磨き、結果を積み重ね、後輩を育てた証として周囲や次の世代から認められる「名誉」。愛を持って仕事をやり抜き、名誉を残した外科医だったと言ってもらえる人生を送ることが、私の最大の夢です。
Profile
理事長 樋口 隆男
呼吸器外科医として約18年間、肺移植をはじめとする高難易度の手術に向き合い、国立病院の外科部長や海外留学も経験。2015年に美容外科医へ転身後は、長年培った高度な外科技術と知見を活かし、身体を立体的にデザインする「Body Contouring」を追求。大手美容クリニックの院長を経て、2018年に独立。2022年には「Casa de GRACIA GINZA」を開院し、世界基準の美容医療を提供している。
会社情報
医院名
Casa de GRACIA GINZA
設立
2022年