信頼に応え、患者さんと真剣に向き合う ― 大西内科クリニック 院長・大西幸作先生
2025.08.28
患者様の笑顔と健康の、いちばん近くに。「人」を想う信念を胸に、歯科医療で地域に貢献するグリーンデンタル福島院長
グリーンデンタル福島
院長 櫻井 英樹
2025年10月に大阪市福島区に新規開院された「グリーンデンタル福島」。院長の櫻井英樹先生は、「患者様の笑顔と健康の、いちばん近くに」という理念を掲げ、地域の方々の口腔内の健康を支えていらっしゃいます。 先生は、歯科医師になる前に異業種での経験をお持ちであり、その経験が現在の歯科医療に対する考え方に深く影響を与えています。 特に、患者様とのコミュニケーションやスタッフが働きやすい環境作りを重視されており、その独自の経営哲学は、開院間もないにも関わらず、既に患者様からの高い評価に繋がっています。 今回は、そんな櫻井院長に、歯科医師を志したきっかけから、診療に対するこだわり、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。
—さっそくですが、櫻井院長が歯科医師を目指されたきっかけをお聞かせいただけますでしょうか?
元々父が歯科医師をしていたので、目指すきっかけになったのは、やはり父の存在が大きいです。ですが、高校卒業後すぐには歯科医師の道には進まず、飲食業のコンサルティング会社を経営したり、飲食店を始めたりしていました。その後、予備校に通い、歯学部に進学し、歯科医師の道を歩み始めました。
—異業種でのご経験は、今の歯科医療に対する考え方や患者様との接し方にどのように活かされていると感じますか?
歯科医師の仕事は、技術や知識はもちろん大切ですが、突き詰めて言えば「人」と「人」とが関わりを持つ仕事であり、これは飲食業も同じでした。特に歯科医療では、患者様との距離がとても近くなりますから、コミュニケーション能力が非常に重要だと考えています。私は飲食業の経営を通じて、人と接すること、人を大切にすることの重要性を深く学びました。そこが、私の歯科医師としての最大の強みであり、患者様との信頼関係を築く上で活きていると感じています。
—開業されるまで、複数の歯科医院で臨床経験を積まれたそうですが、どのような意図があったのでしょうか?
歯科医師になってから、私は短い期間で最大限の吸収と学びを得たいと考えていました。そのため、東大阪、平野、心斎橋と、あえて3ヶ所の歯科医院で勤務しました。この期間で、自分が「できること」と「そうでないこと」をしっかりと見極め、技術的な問題でトラブルが起きないように、知識やスキルを磨いてきたつもりです。
—開業されたこの場所は、先生にとって特別な意味を持つ場所なのでしょうか?
はい、ここは元々父が歯科医院を開業していた場所なんです。そのため、「継承」に近い形で、この場所で「グリーンデンタル福島」を開院しました。父の想いも引き継ぎつつ、地域医療に貢献したいと思っています。
—診療される上で、日頃から意識されていること、最も大切にされている点は何でしょうか?
もちろん「患者様ファースト」でありたいという気持ちは強く持っていますが、それを実現するために最も大切なのは、「スタッフがどれだけ働きやすいか」だと考えています。医院の雰囲気というのは、私一人で作り上げられるものではありません。スタッフ全員で作り上げていくものですから、スタッフが「楽しい」「ここで働きたい」と心から思える環境づくりに一番力を入れています。
—患者様との信頼関係を築くために、治療の際に特に注力していることは何ですか?
技術面ももちろん大切ですが、患者様が「ここは信頼できる」と感じてくださることが大切です。そのため、どんなに小さな治療であっても、説明責任をしっかりと果たし、患者様に内容を理解していただくことを最も大切にしています。患者様は技術の細部まで理解されているわけではありませんから、その「目に見えない雰囲気」や「居心地の良さ」といった部分で、心に響くアプローチをしていきたいと思っています。
—開院間もないにも関わらず、既に患者様からの良い口コミをいただいているそうですね。どのような瞬間に嬉しさを感じますか?
患者様が自発的に口コミを書いてくださった時です。当院ではSEOやMEO対策のために口コミの重要性は理解していますが、患者様に「書いてください」と強くお願いすることはしていません。その中で、患者様が、私が大切にしている「スタッフが働きやすい環境」や「良い雰囲気」を感じ取って、口コミとして「伝えてくれている」ということが、何より嬉しいですね。
—患者様の中には、歯科治療に対する苦手意識やトラウマをお持ちの方もいらっしゃいます。そうした方への配慮はございますか?
はい。実は私自身、開業してから「麻酔が痛いと言われたことがない」という自負があります。実際に、口コミには「痛みがトラウマで歯医者が嫌だったけれど、こんなに痛くない麻酔なら大丈夫」といった感想を書いてくださる方もいます。患者様にとって最も苦手意識がある麻酔を克服することで、歯科医院全体への苦手意識を少しでも和らげたいと考えています。
—経営者として、「グリーンデンタル福島」で掲げられている理念や信念を改めてお聞かせいただけますか?
核となるのは、「説明と患者様の理解」です。そして、私だけでなく、スタッフも含めた全員が「人のために」行動できる院でありたいと思っています。多くのトラブルは人間関係から発生すると考えており、技術面ももちろん大切ですが、「人」としての在り方やスタッフ間の協力体制を重要視しています。
—開業して間もない現時点での経営における懸念点や、最も重要だと考えていることは何でしょうか?
現状、正直に言って、スタッフの給与を払ったら終わり、というギリギリの売上であるため、やはり集患が最も大きな心配事です。また、今後も患者さんが増えてきて、さらに多くのスタッフを抱えるようになった時に、スタッフ間の人間関係を良好に保てるかという点も、経営者として常に気を配らなければならないと思っています。
—今後の目標として、分院展開は視野に入っていますか?また、どのような医院を目指されますか?
はい、分院展開は考えています。目指したいのは、「ここで働きたい」と思ってもらえる診療所を増やしていくことです。スタッフの「働きやすさ」と「給与」が両立した理想の歯科医院を築き、広げていきたいと考えています。
—今後、院長ご自身が特に力を入れて勉強していきたい分野はありますか?
はい、まだまだ勉強が足りないと思っていますので、常に学び続ける姿勢でいます。当院のエリアは、世帯収入が高く、審美やインプラントといった治療への需要も高いと考えています。そのため、こうした分野への知識と技術をさらに深め、患者様の期待に応えられるよう注力していきたいです。
—これから開業を目指す、あるいは若手の先生に向けて、「やった方が良いこと」と「やらない方が良いこと」についてアドバイスをお願いできますでしょうか?
私は、「やらない後悔よりも、やった後悔の方が良い」と常に考えていますので、「やらない方が良いこと」は特にないと思っています。若いうちは、どんどん何でもチャレンジして、その経験から自分自身で感じて、学んでいけば良いと思います。
—そのチャレンジを成功させるために、最も大切なことは何でしょうか?
大切なのは、「自分一人で突っ走らないこと」です。どんなに優秀な先生でも、歯科医院は一人では絶対に何もできません。これまでの私の経験からも、自分一人で全てを抱え込もうとする先生が多いように感じます。スタッフとの情報共有を密にし、「みんなで医院を作っていく」という気持ちを持つことが、成功への鍵だと私は思います。
—櫻井院長にとって、今後実現したい「夢」とは何でしょうか?
私にとっての夢は、仕事もプライベートも充実した日々を送ることです。仕事がうまくいっている時は、プライベートもうまくいっていることが多いと感じています。ですから、歯科医師として、また経営者として、人として成長し続け、公私ともに満足度の高い状態を保ち続けることが、今後の目標であり「夢」ですね。
—最後に、開院にあたり、苦労された点はありますか?
はい、開院準備の際、「あれが足りない、これが足りない」ということが、想像以上に多く発生しました。備品や機器など、慎重に選んだつもりでも、実際に業務が始まると漏れが出てくるものです。思った以上に金銭的なコストもかかりました。しかし、こうした経験も全て、今後の医院経営の糧にしていくしかないと思っています。
Profile
院長 櫻井 英樹
櫻井院長は、歯科医師の父と内科医の祖父を持つ「医科歯科家系」に生まれながら、一度は飲食業のコンサルティング会社を起業・経営するという異色の経歴を持っています。その中で培われた「人」との関わりを大切にする力と、経営者としての視点が、現在の歯科医院経営の土台となっています。歯科医師となってからは、あえて複数の歯科医院で臨床経験を積むことで、多様な症例への対応力と技術を磨き上げました。2025年10月に大阪市福島区で「グリーンデンタル福島」を開院。「患者様の笑顔と健康の、いちばん近くに」という当院の理念を、院長自身の生涯をかけた信念として大切にされています。スタッフとの協力体制を重要視し、患者様にとって最高の医療を提供することを目指しています。