Interviewインタビュー

医療の枠を超え、最新レーザー治療と地域密着の安心感で「心からの若々しさ」を共創する、いなばクリニック・稲葉岳也院長の情熱。

いなばクリニック

院長 稲葉 岳也

神奈川県横浜市港南区に位置する「いなばクリニック」。院長の稲葉岳也先生は、一般診療から、美容診療にいたるまで、そして、複数科標榜で多岐にわたる分野で地域医療に貢献されています。今回は稲葉院長に、医師を志した原点から最新レーザー治療へのこだわり、さらにはスタッフ教育や未来の街づくりに対するビジョンまで、じっくりとお話を伺いました。

地域の健康と美を支え、未来を見据える医療と街づくりへの挑戦。「いなばクリニック」稲葉岳也院長インタビュー

医師としての原点と黎明期から見出すレーザー治療の可能性

稲葉先生が医師を志したきっかけについて教えてください。

私の身内には医師が多く、幼い頃から自然と医療が身近にある環境で育ちました。その中で、自分自身のスキルを活かして社会に貢献できる専門職として、医師の道を歩むことを自然と決めていきました。

数ある診療科の中で、皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科・アレルギー科・呼吸器内科を選ばれた理由は何でしょうか。

外科的な処置と内科的なアプローチの両方ができるという点に魅力を感じたからです。また、メジャーな診療科では大勢の医師の中に埋もれてしまいがちですが、マイナーな診療科だからこそ、医師一人ひとりの存在が重要視され、患者様とより深く向き合えると考えたことも大きな理由です。

当時はまだ今ほど一般的ではなかった「レーザー治療」に着目されたのはなぜですか。

レーザー治療は、治療後に短期間で明確な結果が出るという大きな特徴があります。さらに、レーザーでなければ治せない疾患やアプローチできない症状があることも、早くから着目していた理由です。私が医療に携わり始めた当時は、まさにレーザー治療の「黎明期」でした。周りに先駆けていち早く取り入れることで、多くの患者様に新しい価値を提供できるというメリットを強く感じていました。

2年をかけた理想の院設計と郊外ならではの地域密着戦略

開業されるにあたり、先生が思い描いていた「理想の医療」とは具体的にどのようなものでしたか。

自分の得意分野ややりたい医療を追求し、それがダイレクトに社会や患者様の利益に直結するのは、やはり開業医だからこそだと考えていました。クリニックは、患者様が最初に訪れる「初期治療」の場です。最も多くの患者様と接する機会があるこの場所で、地域の方々の健康を支えることが私の理想でした。

この場所にクリニックを建てられる際、設計などにもかなりこだわられたと伺いました。

建築関係の友人や、医療の立ち上げに関わっている友人たちのネットワークに恵まれ、彼らの協力を得て、少しずつ形にしていきました。実は、勤務医を辞めてから開業するまでの間に約2年間の期間を設け、アルバイトをしながらじっくりと時間をかけて理想のクリニックビルを設計・建築したんです。ハードワークではありましたが、納得のいく動線やバリアフリー設計を実現することができました。

都心部から離れた郊外でありながら、遠方からも患者様が来院されています。先生ならではの経営戦略について教えてください。

都心部で開業すると、どうしても激しい価格競争や広告合戦に巻き込まれてしまいます。しかし、このように地域に密着して診療を行っていると、地元の患者様がまずは「保険診療」を入り口として安心して来院してくださいます。そこから信頼関係が生まれ、必要に応じて自費診療(美容皮膚科・美容外科など)へスムーズに展開していくことができるのです。つまり、地域に根ざした誠実な保険診療そのものが、信頼という名の「広告費」の代わりになっていると言えますね。

驚異のスタッフ定着率を誇る「家庭第一」の理念と接遇の工夫

昨今は医療従事者の採用に苦労するクリニックが多い中、いなばクリニック様は非常にスタッフの定着率が高いそうですね。

開業時から働き方改革を取り入れています。本当にありがたいことに、開業当初からの初期スタッフが誰一人辞めることなく、今も継続して勤めてくれています。勤続20年を超えるスタッフが多く、非常に恵まれた環境だと実感しています。

スタッフの教育や接遇において、先生が特に意識されているポリシーはありますか。

教育の観点では、一人のスタッフが複数の業務をこなせる「マルチタスク」を意識してきました。混んでいる部署があれば全員で集中してサポートし、空いている時は業務を分散させる。このシチュエーションに応じた柔軟なシフトの変動にスタッフが対応してくれるので、非常に助かっています。今ではスタッフたちが自ら考え、自主的に動いてくれるので、私が細かく指示を出すことはほとんどありません。

美容医療の分野において、スタッフの方々はどのような役割を担っているのでしょうか。

ドクターが目の前にいると、敷居が高く感じられて、お金のことや本当にやりたいことなどの「本音」を言えない患者様は少なくありません。そこで、スタッフが患者様と2人きりでじっくりお話しする時間を設けています。スタッフが本音を引き出す架け橋となってくれることで、予算も含めて患者様が本当に望まれている最適な治療を提案することができるのです。

医療DXの足がかりと「街づくり」へ繋がる未来へのビジョン

電子カルテやデジタル画像システムなど、医療DXにもいち早く取り組み、キャッシュレス化も進められているそうですね。

長期的な視点で見れば、業務の効率化や下準備として、IT化やデジタル化はどんどん進めていくべきだと考えています。ただ、ITやAIを導入したからといって、すぐに劇的な経営の合理化やマンパワーの削減に繋がるわけではありません。私自身、日常で現金を使わない便利さを実感しているので、診療費はもちろん、駐車場も含め全てキャッシュレスです。必要性に疑問がある国が進める医療DXでは無く、本当に患者様の利便性を第一に考えた真の医療DXを、今後も時代の流れを参考にしながら、慎重かつ積極的に検討を重ねていきたいですね。

先生はクリニックの経営にとどまらず、複数の医療モールを通じた「街づくり」にも参画されています。今後のビジョンをお聞かせください。

医師としての寿命には限りがありますが、医療従事者・経営者としてのビジョンに終わりはありません。医療を通じていかに社会に還元できるかを考えたとき、駅前の閑散とした場所にゼロから医療モールをつくり、そこを地域の人々が集う場所に変えていくという「街づくり」は、私にとって大きな喜びです。2〜3年後の短期的な目標としては、とにかく日々の診療を地道に続け、持続可能な医療を展開できる力をさらに蓄えていくことです。自分もスタッフも、そして患者様も、みんなが若々しくいられる医療を目指していきます。

日本の保険医療体制の先行きに対して、強い危機感を持たれていると伺いました。これからの時代を担う後輩のドクターたちへメッセージをお願いします。

これからの時代を生き抜くためには、「自己責任・自己決定・自己完結」の覚悟が不可欠です。国や従来の保険体制だけに頼るのではなく、自分自身の力で、時代に即した新しい医療の道を切り拓いていく強い意志が必要です。ただ、医師である以上、真摯に医療に向き合っていれば「食べていけない」ということは絶対にありません。志を高く持ち、恐れずに思い切って挑戦してほしいと思います。

Profile

院長 稲葉 岳也

身内に医師が多い環境で育ち、自身のスキルで社会貢献ができる専門職として医師を志す。外科的・内科的治療を総合的に行える皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科・アレルギー科・呼吸器内科を専門とし、レーザー治療の黎明期からその可能性に着目。勤務医を経て、2年間の準備期間をかけ横浜市港南区に「いなばクリニック」を開業。高い先見性で医療DXや最新のレーザー治療をいち早く導入し、都心部に負けない最先端の美容医療を郊外で提供する。また、医療モールの開発を通じた地域の「街づくり」にも積極的に参画。徹底したマルチタスク化と「家庭第一」のスタンスでスタッフから絶大な信頼を得ており、開業以来の初期スタッフが誰も辞めない驚異の定着率を誇る。地域医療の活性化と、外見から内面を輝かせる総合的なアンチエイジング医療の普及に情熱を注ぎ続けている。

会社情報

医院名

いなばクリニック