なぜ、訪問診療という形で地域医療に貢献するのか?仙台みやぎの訪問クリニック 院長 川村 雄剛 先生に聞く、医師としての信念と挑戦
2025.10.01
「患者さまの人生に寄り添い、真の健康をデザインする」妥協なき診療スタイルと、医科歯科連携が紡ぐ次世代の歯科医療
仁愛会歯科武蔵小杉クリニック
院長 秀島 学
神奈川県川崎市、武蔵小杉タワープレイス1Fに位置する「仁愛会歯科武蔵小杉クリニック」。利便性の高い立地にありながら、高度な専門性と温かなホスピタリティが共存する空間が広がっています。このクリニックの舵取りを行い、現在は法人全体の理事長として手腕を振るうのが秀島学先生です。秀島先生は、単に「歯を治す」ことにとどまらず、全身疾患との関わりや姿勢といった多角的な視点から、患者さま一人ひとりの「健康の質」を高める診療を実践されています。今回のインタビューでは、歯科医師を志した原点から、専門的な医科歯科連携へのこだわり、そしてスタッフと共に歩む法人の未来像について伺いました。
—さっそくですが、秀島先生が歯科医師を志したきっかけについて教えてください。
高校時代の進路選択の時ですね。もともと細かい作業や手先の器用さを活かせる仕事が好きだったこともあり、17歳くらいの時に歯科医師を目指そうと決めました。親族に医療従事者がいたわけではありませんでしたが、自分の特性を一番発揮できる道だと感じたんです。
—仁愛会の理事長に就任されるまでの経緯はどのようなものでしたか?
仁愛会は1972年創立で50年以上の歴史がある法人です。私は2010年に入職し、2014年にここ武蔵小杉クリニックの院長に就任しました。前理事長からバトンを引き継ぐ形で、2023年12月に理事長に就任いたしました。現在は法人全体の統括と現場での診療を両立させています。
—仁愛会という組織の強みはどこにあるとお考えですか?
伝統を大切にしながらも、常に新しい医療を取り入れる柔軟性です。私が院長になる前から、法人の運営や新規クリニックの立ち上げにも深く関わってきました。長年積み上げてきた地域の方々との信頼関係は私たちの大きな財産ですね。
—診療において、特に意識されているポイントは何でしょうか?
一番は「患者さまの全身を見る」ことです。お口の状態は全身の健康と直結しています。例えば、診察室に入ってくるときの歩き方、足の運び、椅子の座り方、姿勢、そして顎のラインなどです。形態としての全身の状態を細かく観察し、それがお口にどう影響しているかまで分析します。
—具体的な分析手法などはありますか?
当院では、単にお口の中を診るだけでなく、全身のバランスを詳細に分析することから始めます。例えば、ケンダルの分類に基づいた姿勢分析を行い、骨盤の傾きや体の重心がどこにあるかを確認します。なぜなら、姿勢の崩れ(反り腰や猫背など)は、頭の位置を変化させ、結果として噛み合わせのズレや顎関節への負担を引き起こすからです。写真やデジタルデータを用いて、身体の構造的な歪みがどのように歯に影響しているかを可視化し、根本的な原因を追求するアプローチを大切にしています。
—患者さまとのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか?
「なぜその症状が出ているのか」という背景を、患者さまと共有することに最も時間を割いています。痛みや違和感がある部位だけを治療しても、原因となる全身のバランスや生活習慣が改善されなければ、再発を繰り返してしまいます。難症例の方や、どこに行っても改善しなかったという方にこそ、お口と全身のつながりを論理的に説明し、納得感を持って治療に進んでいただけるよう努めています。「木を見て森も見る」診療により、生涯にわたる健康のパートナーでありたいと考えています。
—最近注力されている「睡眠」に関する治療について教えてください。
「Airway First(気道第一)」という理念を掲げ、睡眠の質の改善に深く関わっています。歯科での治療といえばマウスピースが一般的ですが、当院ではCT撮影時に気道の広さを三次元的に分析するシステムを導入しています。気道が狭くなる原因が、顎の形にあるのか、あるいは姿勢にあるのかを特定し、呼吸がスムーズに行える環境を整えます。質の高い睡眠はすべての健康の源であり、歯科治療を通じて気道を確保することは、全身の免疫力や活力の向上に直結します。
—他の医療機関(医科)との連携はどのように行っていますか?
近隣の大学病院や耳鼻咽喉科、消化器内科、整形外科など多くの専門医と連携しています。例えば、お口の細菌が大腸がんの原因になることもあるため消化器内科と連携したり、上顎洞炎などの症状で耳鼻科と連携したりしています。私自身が直接足を運んで先生方と関係を築いてきたからこその強みです。
—クリニックで導入している最新のシステムなどはありますか?
前述のCTによる気道分析システムは、他の歯科医院ではまだ導入が少ないものです。矯正治療やインプラント、入れ歯などの際にも顎の位置を変えることで気道の太さがどう変わるかをシミュレーションし、睡眠の質まで考慮した治療計画を立てています。
—スタッフの教育や、チーム作りで意識されていることは何ですか?
トップである私自身の考えを直接伝える時間を作ることです。各クリニックにはベテランの衛生士や助手もいますが、それとは別に私自身が勉強会を開くこともあります。スタッフが専門性を高め、患者さまのために自走できるチームを目指しています。
—これまでの歩みの中で、最も嬉しかった瞬間について教えてください。
やはりスタッフの成長を感じる時ですね。共に研鑽を積み、患者さまから「ここに来てよかった」という言葉をいただけたとき、チームとしての喜びを感じます。予約が1ヶ月待ちになるような状況でも、期待に応え続けたいという想いが原動力になっています。
—最後に、秀島先生が描くこれからの「夢」を教えてください。
患者さまもスタッフも含めて「関わったすべての人」が幸せになることです。当院での治療を通じて健康を手に入れることはもちろん、スタッフにとっても「ここで働いてよかった」と思える場所にしたいです。それぞれの人生の次のステップに進んだとしても、仁愛会での経験が糧になるようなそんな組織であり続けたいですね。
Profile
院長 秀島 学
平成21年3月に昭和大学歯学部を卒業後、日本歯科大学での臨床研修を経て、平成22年より仁愛会歯科日吉クリニックに勤務。研鑽を積んだ後、平成26年8月に仁愛会歯科武蔵小杉クリニックの院長に就任しました。地域に根ざした誠実な診療と、専門性の高い「医科歯科連携」を推進し、令和5年12月には医療法人社団 仁愛会の理事長に就任。現在は複数のクリニックを統括しながら、患者さまの全身の健康を守るため、日々現場の最前線に立ち続けています。