地域に根ざし、同業者も通いたい歯科医院へ──みずほ歯科 院長・佐藤隼先生インタビュー
2025.09.22
「街の頼れるお医者さん」であり続けたい。こじま内科院長が紡ぐ、地域医療と専門性の融合。
こじま内科
院長
東京都杉並区高円寺。穏やかな住宅街の中で40年以上、地域医療の柱として親しまれてきた「こじま内科」。2019年に二代目院長として就任した小島淳先生は、お父様が築き上げた「地域のかかりつけ医」としての信頼を受け継ぎながら、自身の専門である「呼吸器内科」の知見を活かした高度な診療を提供しています。 小島院長は、東京慈恵会医科大学付属病院の呼吸器内科で、長年数多くの症例に向き合ってきました。その確かな経験を活かし、現在は「なかなか治らない咳」や「喘息」に悩む患者さんのための「最後の砦」として、日々真摯に診療にあたっています。また、杉並区医師会の理事として地域全体の公衆衛生にも尽力する小島院長に、診療へのこだわりや今後の展望を詳しく伺いました。
—さっそくですが、お父様からクリニックを継承されたきっかけを教えてください。
もともと私は文系の思考が強い人間でしたが、父が医師として毎日異なる患者さんと向き合い、直接的に人の役に立つ姿を見て、医師という職業に魅力を感じました。大学病院での勤務が長かったのですが、父の年齢も考慮し、数年前から手伝い始め、自然な形でバトンを引き継ぎました。
—継承されてから、特に印象に残っている時期はありますか?
やはりコロナ禍が大きな転換点でした。私は呼吸器の専門医でしたので、パンデミックの初期から積極的にPCR検査等を行ってきました。父の代のままであればここまで対応するのは難しかったかもしれませんが、私の専門性がこの地域で必要とされた瞬間だったと感じています。
—二代目として、クリニックの役割をどう捉えていますか?
ここは古くからの住宅街で、親子三代で通ってくださる方もいます。父が築いた「地域のかかりつけ医」としての温かさを守りつつ、私が培った呼吸器の専門知識をプラスすることで、より精度の高い医療をこの街に提供していきたいと考えています。
—呼吸器内科の専門医として、診断で最も大切にしていることは何ですか?
何よりも「問診」です。高血圧のように数値でパッと答えが出る病気とは異なり、呼吸器の疾患は患者さんの症状の推移を詳細に聞くことが診断の鍵となります。いつから、どんな状況で咳が出るのかを徹底的に紐解きます。
—「なかなか咳が止まらない」と悩んで来院される方も多いそうですね。
はい。いくつかの病院を回って、それでも治らなくて当院へ辿り着く方も多いです。昨日も、他院で何度も咳止めを処方されても良くならなかった80代の女性がいらっしゃいましたが、咳の経過や家族歴、アレルギー歴等を問診しながら、呼吸音をしっかり聴くことで即座に喘息の可能性が高い症例であると診断できました。専門的な視点があれば、初回の受診である程度咳の原因が解決できることも少なくありません。
—診察室での「聴診」にはかなり時間をかけられていますね。
呼吸器質疾患の診断において「呼吸音を聴く」ことは命です。最近はオンライン診療も普及していますが、呼吸器疾患はオンライン診療のみで診断することは難しいことがありますので、私は可能な限り直接来院していただくことを推奨しています。対面でしつこいくらいに呼吸音を聴き、細かな異常音を聞き取ることが、正確な診断への近道だからです。
—患者さんからは「非常にフランクで話しやすい」という声が多いようですが、意識されていますか?
実は口コミを自分であまり見ないので恥ずかしいのですが(笑)、患者さんが本音を話しやすい状況を作ることは常に意識しています。こちらから一方的に質問するのではなく、「ぶっちゃけどう?」と聞くような関係性が、隠れた症状を引き出すきっかけになります。
—小児科から内科まで、幅広い年齢層を診ているメリットは何でしょうか?
0歳から100歳まで診ています。特にアレルギー体質のお子さんの場合、お母さんも同じ悩みを持っていることが多いんです。親子一緒に診察することで、家族全体の健康状態を把握でき、お忙しい親御さんの負担も減らすことができます。
—待ち時間対策として導入されているシステムについて教えてください。
当院は事前予約制ではなく「当日順番予約」を採用しています。スマホから待ち時間が確認できるシステムを導入しており、住宅街という立地を活かして、順番が来るまでご自宅や買い物で時間を有効活用していただけるようにしています。
—杉並区医師会の理事としても活動されていますが、具体的にどのようなお仕事をされているのですか?
現在は「地域医療部」と「地域福祉部」を担当しています。区民健診の精度管理や、がん検診の見逃しを防ぐための制度設計、また高齢化社会に向けた認知症予防の取り組みなどを杉並区と連携して進めています。
—公的な活動に携わることは、ご自身の診療にも活かされていますか?
非常に活かされています。医師会での活動を通じて最新の行政情報や医療指針がすぐに入ってきますし、それを自院の診療に即座に反映させることができます。自分のクリニックだけでなく、地域全体の医療を良くしていくという視点が持てるようになりました。
—今後、どのようなクリニックを目指していきたいですか?
無理に規模を拡大したり、多くの分院を作ったりすることは考えていません。それよりも、私が目の届く範囲で、一人ひとりの患者さんに質の高い「咳の診療」を提供し続けたい。これからも「ここに来れば大丈夫」と言ってもらえる、信頼の厚いクリニックであり続けたいですね。
Profile
院長
1999年に東京慈恵会医科大学を卒業後、同大学付属病院や国立国際医療研究センターなどで呼吸器内科の研鑽を積まれました。大学病院では助教として、長年にわたり最前線での診療と研究に従事されています。 2016年4月より、お父様が築かれた「こじま内科」での勤務を開始されました。2019年4月に院長、2023年6月には理事長に就任し、現在は呼吸器専門医としての高い知見を活かした診療を行っています。また、杉並区医師会の理事としても地域医療の発展に尽力されています。