Interviewインタビュー

地域の子どもたちの成長を一生涯見守りたい。オリーブこどもクリニック 大久保天進院長が「街の小児科医」を選んだ理由

オリーブこどもクリニック

院長 大久保 天進

大阪市中央区大手通に位置する「オリーブこどもクリニック」。一歩足を踏み入れると、そこには一般的な病院のような待合室がありません。大久保天進院長が打ち出したのは、患者同士の接触を極限まで減らす「完全個室制」という新しい診療スタイルです。なぜこの形態を選んだのか、そして小児科医としてどのような想いで子どもたちと向き合っているのか。開院から間もない大久保院長に、これまでの歩みと未来へのビジョンを詳しくお伺いしました。

子どもの成長を共に喜び、安心を届ける。完全個室制で向き合う小児医療の新スタイル–オリーブこどもクリニック 大久保 天進 院長インタビュー

医師としての原点と小児科への想い

まず、先生が医師を志したきっかけを教えてください。

父が整骨院を営んでおり、幼少期から医療に近い環境に身を置いていたことが一番のきっかけです。医師という職業への憧れもあり、小さな頃からの目標でもありました。

数ある診療科の中で、なぜ小児科を選ばれたのでしょうか?

子どもたちが元気に回復していく姿を見たいという想いが強かったからです。また、子どもの成長を感じることができるという点も、小児科を選んだ大きな理由の一つです。

これまでのキャリアの中で、特に印象に残っている経験はありますか?

勤務医時代には、NICU(新生児集中治療室)を含め、多くの厳しい現場も経験してきました。その中で、生命の力強さや、一歩ずつ成長していく子どもたちの姿を間近で見られたことは、今の私の診療の基盤になっています。

「完全個室制」に込めた理想のクリニック像

「待合室を作らない完全個室制」という形態には驚きました。なぜこのスタイルにされたのですか?

小児科は感染症の患者さんが多く、待合室などでの感染リスクを減らしたいと考えていました。当院では待合室は置かずに8室の個室の診察室を設けており、医師が各診察室を回るスタイルを採用しています。感染リスクを減らすと同時に、感染症でしんどい患者さんが診察や検査のために移動することなく、プライベートな空間で休むことができることがとてもメリットだと考えたためです。

専門領域であるアレルギー診療についても詳しく教えてください。

アレルギー専門医として、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息などの管理に力を入れています。これらは長期的なケアが必要なため、個室でゆっくりとお話しを伺いながら診療を行っています。

クリニックの名前に込めた想いや、大切にしている方針はありますか?

患者さんやご家族に安心感を持ってもらうことが第一の理念です。最新の予約システムを導入し、ご家族で一括管理できるようにするなど、利便性と安心感を両立させることを意識しています。

地域に根ざした「街の小児科医」としての喜び

勤務医ではなく「開業」を選んだ最大の理由は何でしょうか?

小児科の最大の魅力は、赤ちゃんの時から成長していく過程を見届けられることだと考えています。転勤のない「開業」という形であれば、一つの場所に腰を据えて、子どもたちの成長を長く見守り続けることができます。

実際に開院されてから、どのような瞬間にやりがいを感じますか?

最初は泣いて喋れなかった子が、通ううちに懐いてくれるようになったり、元気になって帰っていく姿を見たりするときですね。ご家族からお褒めの言葉をいただくことも、日々の励みになっています。

診療の際、特に心がけていることはありますか?

子どもは言葉で症状を正確に伝えるのが難しいため、彼らが本当に何を求めているのかを丁寧に拾い上げる難しさと、その大切さを常に感じながら向き合っています。

未来へ向けたビジョンと次世代へのメッセージ

数年後、このクリニックをどのような場所にしていきたいですか?

「ちょっと困ったことがあれば、すぐにあそこへ行こう」と思ってもらえるような、街の頼れる存在になりたいです。今0歳の子が、数年後には元気に走り回る姿をここで一緒に見ていけることを楽しみにしています。

先生にとっての大きな「夢」を教えてください。

ここで診ていたお子さんが大人になり、今度は自分の子どもを連れてきてくれる、そんな光景をいつか見届けることが私の夢です。20年、30年と地域に根ざしていきたいですね。

これから開業を目指す同僚の先生方へアドバイスはありますか?

経営を優先するのではなく、まずは「患者さんのために」という想いで取り組むことが大切だと思います。自分一人ではなく、周りのサポートに感謝しながら、自分の信念を形にしていくことが成功に繋がるのではないでしょうか。

Profile

院長 大久保 天進

2015年に近畿大学医学部を卒業後、ベルランド総合病院や奈良県立医科大学附属病院、南奈良総合医療センターなど、地域の中核病院にて小児科医としてのキャリアをスタートされました。 特に、奈良県総合医療センターのNICU(新生児集中治療室)での勤務を含む、小児医療の最前線で長年研鑽を積んでこられた経験豊富な先生です。その後、市立東大阪医療センターなどを経て、2025年12月、大阪市中央区に「オリーブこどもクリニック」を開院されました。 専門医として食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、喘息といったアレルギー疾患の管理にも深く注力されており、お子様一人ひとりの健やかな成長を専門的な視点から温かく支えていらっしゃいます。

会社情報

医院名

オリーブこどもクリニック

設立

2025年