Interviewインタビュー

「名古屋の呼吸器診療を、もっと身近に、もっと高く」デジタルとアナログの融合で挑む、名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック院長の挑戦

名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック

院長 表 紀仁

名古屋市昭和区、御器所駅からほど近い場所に位置する「名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック」。2023年の開院以来、喘息や間質性肺炎といった専門的な呼吸器疾患から、地域の方々の身近な内科診療まで幅広く対応しています。院長を務めるのは、名古屋大学医学部附属病院や米イェール大学での留学経験を持つ、呼吸器分野のエキスパート・表紀仁先生です。「医師としての確かな技術」と「経営者としての革新的な視点」を併せ持つ表院長は、今まさにクリニックの多店舗展開という新たなステージに立っています。今回は、表紀仁先生に、開業の経緯やクリニック経営にかける想い、そして未来に向けたビジョンを詳しくお伺いしました。

満足度を追求し、名古屋を代表する呼吸器ブランドを目指す–名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック 表 紀仁 院長インタビュー

医師としての原点と「ご縁」から始まった開業

さっそくですが、表先生が医師を志されたきっかけについてお聞かせください。

実を言うと、改めて聞かれると「これだ!」というドラマチックな美談があるわけではないんです。ただ、気がついたらこの道を志していたという感覚に近いかもしれません。最近はこういった質問をされる機会も少なかったので、自分でも新鮮な気持ちになりますね。

2023年に開業を決められた具体的な理由は何だったのでしょうか?

もともと開業のことは頭の片隅にありましたが、最終的なきっかけは「ご縁」です。友人の父親が営んでいたクリニックが閉院することになり、そこを継承しないかというお話をいただいたんです。自分が開業を考えていたタイミングと、場所などの条件が合致したことが大きかったですね。

現在の専門領域である「呼吸器内科」を選ばれた理由は何ですか?

呼吸器内科は非常に幅広い疾患を扱いますが、中でも私は喘息、間質性肺炎、感染症といった分野を専門としています。これらは長期にわたる管理が必要なものも多く、患者さんと長く向き合える点に医師としてのやりがいを感じています。

理想を追求するクリニック経営と「4つのこだわり」

クリニックを運営する上で、最も大切にされている「経営理念」を教えてください。

スタッフにも常に伝えているのは、「患者さんの満足度を第一に考える」ということです。単に「親切にする」だけではなく、プロとして具体的な要素を突き詰めていく必要があると考えています。

患者さんの満足度を高めるために、具体的に意識されていることはありますか?

私は満足度を4つの要素に分解して考えています。1つ目は「医療レベルの高さ」。2つ目は「患者教育と丁寧な説明」。3つ目は挨拶や態度といった「接遇」。そして4つ目が「待ち時間の短縮」です。この4つすべてを高い次元で維持することが、信頼されるクリニックの条件だと思っています。

その中でも特に「接遇」や「説明」についてはどうお考えですか?

どんなに医療技術が良くても、説明が不十分だったり、スタッフの対応が冷たかったりすれば、患者さんは安心して通えません。特に呼吸器疾患は自己管理が重要なものも多いので、患者さんが病気を理解し、前向きに治療に取り組めるような「教育」の側面を大切にしています。

組織を支える人材育成とデジタルツールの活用

医療業界では人材確保が課題ですが、採用や定着についてはどう取り組まれていますか?

ありがたいことに、うちは採用で困ったことはほとんどありません。大切にしているのは「いかに長く働いてもらうか」です。そのためには、院長である私のメンタルなどが安定していることが一番重要だと思っています。院長が落ち着いていれば、職場環境も自ずと良くなると思います。

スタッフ教育についてはどのような手法を取り入れていますか?

じっくり時間をとって研修を行うのが難しい場合もあるため、日々の診療の流れの中で教育を行うようにしています。また、私が執筆しているブログなどもスタッフに読んでもらうことで、知識の共有やクリニックの方針の理解を深めてもらっています。

最新のAIやITツールも積極的に導入されているとお聞きしました。

はい。例えばChatGPT(AI)に院内のマニュアルを学習させてボット化し、スタッフがいつでも質問できるようにしたり、勤怠管理ソフトを活用したりして業務効率を高めています。ただし、診察そのものは「アナログな温かみ」を大切にし、効率化すべき「事務・運用面」とは明確に区別しています。

名古屋の呼吸器診療を変える、未来へのビジョン

今後の展開として、分院の設立も計画されているそうですね。

2026年5月に新たな分院の展開を予定しています。名古屋において、呼吸器内科を専門に掲げるクリニックはまだ決して多くありません。複数の拠点を展開することで、より多くの患者さんに専門的な医療を届けたいと考えています。

将来的にどのようなクリニック像を目指されていますか?

「名古屋の呼吸器診療といえば、おもて内科だ!」と言っていただけるような、ブランドイメージを確立したいですね。医療の質はもちろん、アクセスの良さや待ち時間の少なさも含め、地域で一番通いやすい呼吸器クリニックを目指します。

これから開業を目指す若い医師へのメッセージをお願いします。

正直に言えば、これからの開業は過酷な戦いになるかもしれません。しかし、自分の責任ですべてを決断し、思った通りに形にできるのは開業医ならではの醍醐味です。大変なことも多いですが、その分やりがいは非常に大きいです。自分の信念を持っている方にはぜひ挑戦してほしいですね。

Profile

院長 表 紀仁

2007年名古屋大学医学部卒業後、公立陶生病院にて呼吸器内科医としてのキャリアをスタート。2014年より名古屋大学医学部附属病院に勤務し、2017年に同大学にて博士号を取得。2018年からはアメリカYale大学呼吸器・集中治療部門へ研究員として留学し、最先端の知見を広める。帰国後、名古屋大学病院助教を経て、2023年に「名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック」を開業。専門医としての高度な技術と、AIを駆使した効率的なクリニック運営を両立させ、地域医療の質の向上に尽力している。

会社情報

医院名

名古屋おもて内科・呼吸器内科クリニック

設立

2023年