「人に感謝されることが、やりがいになる」──横浜駅西口歯科・大橋豪院長が語る、信念ある診療と組織づくり
2025.07.15
働く人が抱える心の悩みに寄り添い、社会復帰を支援
医療法人社団結糸会 おりたメンタルクリニック
院長 織田 宗太郎
医療法人社団結糸会 おりたメンタルクリニックは、中央区日本橋大伝馬町に位置し、織田 宗太郎 院長が率いるメンタルヘルス専門のクリニックです。特に「働く人」の心の健康を重視し、うつ病などの治療から職場復帰支援(リワークプログラム)までを一貫して提供されています。織田先生は、患者様の抱える多様な悩みに真摯に向き合い、単に病気を治すだけでなく、その後の社会生活を見据えた質の高いサポートを追求されています。今回のインタビューでは、医師を志したきっかけから、クリニックの特徴的な取り組み、そして患者様への想いまで、じっくりとお話を伺いました。
—さっそくですが、織田先生が医師の道を志されたきっかけについてお聞かせください。
漠然とですが、幼い頃から医師という職業に対して憧れのようなものを持っていました。それに加えて、高校時代に周りに医療職を目指す同級生が多かったことも、進路を決める大きな動機の一つになったかと思います。
—医学部へは順調に進まれたのでしょうか?
いえ、高校を卒業して、1年間浪人しています。他の学部であれば合格していたのですが、「やはり医師になりたい」という強い気持ちがあったので、1年間集中して勉強し、医学部に入ることができました。
—医師として診療科を選ぶ際、特に精神科を専門に選ばれたのはなぜでしょうか?
大学での講義や授業を通じて、学問として精神医学が非常に面白いと感じたのがきっかけです。心という、目に見えない領域を深く探求し、人に向き合うことに強い興味を持ちました。
—精神科の中で、特に「働く人々のメンタルヘルス」に特化された理由は何でしょうか?
精神科の病院で約5年間勤務する中で、特に現役世代の方々の治療に強いやりがいを感じていました。仕事のストレスなどでうつ病を発症し、休職する方が多くいらっしゃる中で、より特化して質の高い医療を提供したいという思いが強くなり、当院の開設に至りました。
—当院の患者様の傾向と、診療内容の大きな特徴について教えてください。
当院にお越しになる患者様の約8〜9割は、働いていてメンタルに不調をきたした方、主にうつ病を抱える方々です。当院の最大の特徴は、治療だけでなく、職場復帰支援(リワーク)までを一貫してサポートできる体制があることです。
—併設されているリワークセンターでは具体的にどのような支援をされているのでしょうか?
はい、治療後にリワークプログラムを利用することで、休職された方が復職をめざしてスムーズに職場に戻れるよう支援しています。治療の段階から、最終的な社会復帰まで、継続してサポートできることが強みだと考えています。
—治療の際、患者様との関係性において特に意識されていることは何でしょうか?
一番は「治療を押し付けない」ということです。特に精神科では薬物療法に抵抗がある方もいらっしゃいますので、治療の選択肢を共有し、最終的な決定は患者様と共に決めていくという姿勢を大切にしています。また、患者様が心置きなく何でも相談できるよう、風通しの良いコミュニケーションを心がけています。
—開業されてから、特にご苦労されたエピソードがあればお聞かせください。
そうですね、精神科・心療内科という診療科の特性上、患者様一人ひとりに合わせた対応や、スタッフへの指導に苦労したことはあります。通常の内科や外科の患者様対応とは異なり、強い口調で接してくる方もいらっしゃるため、スタッフにはその特性を理解し、適切に対応できるように指導を繰り返しました。
—スタッフの採用と定着については、どのような工夫をされていますか?
採用以上にスタッフの定着が大きな課題だと感じています。当院は主婦の方が多く、家庭と仕事の両立を重視されるため、「業務時間をきっちり守ること」を徹底し、残業はさせないようにしています。また、急な家庭の用事などで休む際も、気軽に休みやすい雰囲気と、それをカバーできる人員配置を心がけています。
—先生の右腕となるような、頼りにされているスタッフの方はいらっしゃいますか?
はい、女性の看護師が実質的なリーダーとして、診療以外の受付や事務、新人教育などのマネジメントを担ってくれています。彼女が中心となって風通しの良い職場環境を作ってくれていることが、スタッフの定着に大きく繋がっています。
—今後のクリニックの展望、目標についてお聞かせください。
派手に多店舗展開したり、規模を拡大したりすることは目標としていません。それよりも、今あるクリニックとリワークセンターの質を上げること、そして「働く人のメンタルヘルスなら、おりたメンタルクリニックに任せれば大丈夫」と思っていただけるような専門性の高い医療を提供し続けることが、私たちの目標です。
—開業を志す先生方に向けて、ご自身の経験からアドバイスをお願いします。
一番大事なのは、「体力と精神力」の二つに尽きると考えています。開業当初は自分が倒れてしまってはクリニックが立ち行かなくなりますので、まず心身の健康を保つことが最優先です。
—様々な問題に直面したとき、精神力を保つために大切なことは何でしょうか?
人、お金、患者様との関係、そして予期せぬ社会情勢の変化など、何が起こっても挫けずにやり続ける精神力が必要です。開業はゴールではなく、継続こそが目標ですので、「どんな困難があっても、最後はやり遂げる」という強い意志を持っていただきたいです。
—開業当初の集患で成功するために、重要な要素は何でしょうか?
クリニックのコンセプトを明確にすることです。当院のように「働く人のうつ病」など、専門分野を絞って打ち出すことで、数あるクリニックの中で患者様に選ばれやすくなります。「何でも診ます」という曖昧なPRよりも、特化することで、初期の集患の困難さを避けることができます。
—最後に、医師として、どのような瞬間に喜びややりがいを感じますか?
やはり、患者様が回復して「卒業」していく瞬間が最も嬉しいです。特に当院では、休職を経てリワークセンターを利用し、最終的に「社会復帰」を果たされるときですね。一度病気で立ち止まった方が、無事に社会生活という完成形に戻っていく姿を見送るたびに、大きな喜びとやりがいを感じます。
Profile
院長 織田 宗太郎
医療法人社団結糸会 おりたメンタルクリニックの院長、織田 宗太郎 先生は、精神保健指定医、日本精神神経学会 精神科専門医、日本医師会認定産業医の資格をお持ちです。医師を志したのは幼少期からの憧れと、高校時代の環境が影響しています。大学卒業後は精神科の病院での勤務を経て、特に働く世代のメンタルヘルスに課題を感じ、より特化した医療を提供したいという思いから、医療法人社団結糸会 おりたメンタルクリニックを開設されました。患者様一人ひとりに寄り添い、薬物療法だけでなく、リワーク支援なども組み合わせた多角的なアプローチで、復職と社会生活の質の向上をサポートされています。常に患者様との対話を重視し、「治療の押し付け」ではなく「共に決める治療」を実践されています。