Interviewインタビュー

美容医療の常識を変える挑戦--Purelys TOKYO CLINIC 院長の信念

Purelys TOKYO CLINIC

院長 三浦 航

美容医療の分野は日々進化し、患者様の「美しくなりたい」という願いを叶えるため、多くのドクターが研鑽を積んでいます。その中で、一貫して患者様第一の治療を追求し、このたびPurelys TOKYO CLINICを開院された三浦 航院長に、開業への熱い想い、医療への揺るぎない信念、そして今後の展望について深くお話を伺いました。 大手美容クリニックで培った確かな技術と、患者様一人ひとりに真摯に向き合う姿勢を持つ三浦先生が目指すのは、「自分の大切な人に自信を持って提供できる医療」。なぜ、この信念に至ったのか。開業という大きな決断の裏には、どのような苦悩と情熱があったのか。若手ながらも確固たるビジョンを持つ三浦先生の素顔に迫ります。

「当たり前を、最高のレベルで」美容医療の常識を変えるドクターの信念と挑戦–Purelys TOKYO CLINIC 院長 三浦 航インタビュー

医師としての原点と開業への熱い想い

三浦先生が医師を志されたきっかけについて教えていただけますか?

私は生後3週間の時、「肥厚性幽門狭窄症」という命に関わる病気を患いました。当時はまだ治療法が確立されておらず、9割近い子が命を落としてしまうような病気でした。ただ幸いなことに、近所にあった「神奈川こども医療センター」に当時日本に数人しかいなかった手術のできる先生が在籍しており、その先生に執刀してもらったことで一命を取り留めました。その体験をもとに、命を救ってくれた医師への感謝が、いつしか自分が未来に目指す姿へと変わっていました。

小児科医としてキャリアをスタートしていますが、その後、美容医療の道へと転身した理由をお聞かせください。

自身の経験から、まずは子どもたちを救いたいという思いで小児科医の道を選びました。4年半ほど勤務し、専門医の資格も取得しました。小児科での日々は、病気という「マイナス」の状態を健康な「ゼロ」の状態へと戻す仕事で、非常にやりがいがあり、尊いことだと感じていました。しかし現場で経験を重ねるうちに、「ゼロ」からさらに「プラス」へと導く美容医療の仕事に、大きな魅力を感じるようになったのです。

大手クリニックでのご活躍を経て、Purelys TOKYO CLINICを開業されるに至った経緯を教えてください。

小児科を離れた後、湘南美容クリニックに入職し、多くの経験を積ませていただきました。しかし、海外での美容医療のアフターケア不足の現状を知り、自分の目指す医療を実現するために開業を決意しました。小児科医の世界では、常に患者さまの不安や体調と向き合うのが当たり前の環境です。その経験から、患者さまの不安は診療している期間だけに生まれるものではない、と身をもって知っています。だからこそ私は、クリニックの患者さんになる前でも、施術後でもいつでもDMで相談に応じますと公言し、実践してきました。

脂肪吸引のこだわりと最新の技術

先生が特に力を入れている「足の脂肪吸引」について詳しく教えていただけますか?

「足の脂肪吸引」は脂肪吸引の中でも難易度が高く、十分な経験がなければ、理想的な変化を生み出すのが難しい部位です。私自身は、入職した大手クリニックの院長として、顔や二の腕だけでなく足の施術においても豊富な症例数を重ねました。その経験を基盤にした技術があるからこそ、難易度の高い部位でも、安定した結果をお届けできると考えています。

先生の脂肪吸引には、どのようなこだわりがありますか?

私のこだわりは、「充分な脂肪の吸引量と、理想のボディラインの実現」です。当クリニックで脂肪吸引を希望される患者さんは、誰が見ても分かるような変化を望まれています。その理想をかなえご満足いただくことを大切にしています。そのために私は、安全を最優先にしながら可能な限りの脂肪を丁寧に吸引することに努めています。

脂肪をたくさん吸引すると皮膚がたるんでしまう、という心配はありませんか?

脂肪をしっかり吸引しながら、同時に皮膚を引き締めることは、実際に難しいとされています。そこで当院ではその課題に対応するために、最新鋭のたるみ引き締め機器「IgniteRF(イグナイトRF)」を導入しました。この機器は、現在広く使われている機器の次世代型にあたり、国内でもまだ導入例が限られています。こうした技術を活用することで、「安全にしっかり吸引すること」と「引き締めを保つこと」の両立を可能にしています。

先生は、なぜそこまで脂肪吸引に情熱を注がれるのでしょうか?

個人的な話になりますが、私自身、長年にわたって筋力トレーニングに励み、大会に出場した経験もあるほど身体づくりが好きです。そして単純に、脂肪が嫌いです。この脂肪に対する強い思いが、私の脂肪吸引への情熱につながっています。

患者様に寄り添う経営とチーム作り

診察を行う上で、先生が最も大切にされていることは何でしょうか?

事前のご相談から術後のアフターケアまで、一貫して寄り添うことです。手術をして終わりではなく、経過も責任をもって見守ること。さらに、時間を問わず安心して相談できる環境を整えること。それを大切にしています。通院中だけでなく、その後もいつでも相談できる場所があることが、患者さまの安心につながると考えています。

治療中や手術中の痛みについても不安を感じる患者様は多いです。何か対策をされていますか?

当院では患者さまの痛みをできる限り抑え、安心して手術を受けていただけるよう麻酔管理にも力を入れています。体質によって麻酔の効き方は異なりますが、数種類の鎮静薬を適切に組み合わせることで、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの対応を行っています。これにより、安全性を確保しながら、快適に手術を受けていただける体制を整えています。

経営者として、特に苦労されている点は何でしょうか?

大手での経験しかないため、人材の採用と教育体制の構築に、今も最も苦労しています。ドクターは「プレイヤー」としてのプロですが、いきなり「経営者」という、全く畑違いの役割を担わなくてはいけません。いかにチームメンバーが気持ちよく働き、成長し、患者様へ最高のサービスを提供できるかを模索する毎日です。

開業されて「嬉しかった」「幸せに感じる」瞬間はどのような時でしょうか?

以前はルール上難しかった、患者様との密なコミュニケーションが取れるようになったことです。クリニックの公式LINEなどを活用し、オペ後の患者様から毎日経過の写真を送ってもらったり、不安なことがあればすぐに返信したりと、密にコミュニケーションが取れるようになりました。お客様との距離がぐっと近くなり、不安を取り除いてあげられた時や、感謝の言葉をいただけた時に、大きな喜びを感じます。

経営者としてのポリシーと未来への展望

クリニック経営における先生の理念やポリシーについてお聞かせください。

私の経営理念は、「自分の家族や大切な人に提供できない治療は、お客様にも行わない」ということです。美容医療業界では、残念ながらそれが当たり前ではないケースもあります。だからこそ、この当たり前を最高のレベルで提供し続けることが、私の揺るぎないポリシーです。

その理念のもと、2~3年後、クリニックはどのような姿になっていたいというビジョンをお持ちですか?

直近の目標としては、大阪や福岡など、他の大都市への分院展開を考えています。大規模な美容外科手術を行った後、患者様のアフターフォロー体制が非常に重要です。より多くの地域で、質の高いアフターフォローができる拠点を作りたいと考えています。

開業を目指す医師へ、「これはやらない方がいいこと」をアドバイスいただけますでしょうか?

開業コンサルタントを安易に頼ることです。コンサルタントを入れること自体は楽になりますが、彼らが紹介する銀行や決済端末会社との取引で、莫大なマージン(ピンハネ)が長期的に発生するリスクがあります。コンサル費用よりも遥かに大きな額になる可能性があるため、その事実をしっかり理解してから、コンサルを入れるかどうかを検討すべきです。

では、最後に「これはやった方がいいこと」をアドバイスいただけますか?

人脈づくりと徹底的な情報収集です。特に開業している先輩や友人に、お金、税理士、業者選びなど、具体的なノウハウを徹底的に聞くことです。結局のところ、人脈が最強のコンサルになります。また、専門家を選ぶ際は、複数の候補から相性の良さ(フィーリング)で決めること。相性は何よりも大切です

Profile

院長 三浦 航

Purelys TOKYO CLINIC院長の三浦 航先生は、私は2014年3月に川崎医科大学を卒業後、東京都立広尾病院、日本大学医学部付属板橋病院で研鑽を積み、小児科医としてのキャリアを築きました。その後、2020年3月に湘南美容クリニックに入職し、美容医療の世界へ転身。大手でのキャリアは順調に進み、2022年4月には湘南美容クリニック京都院院長、2024年11月には湘南美容クリニック町田院院長を歴任いたしました。しかし、「自分の納得のいく最高の治療を提供したい」という想いから、2025年8月にPurelys TOKYO CLINICを開院。医師としてのプロフェッショナリズムと、患者様への深い思いやりを胸に、日々診療にあたっています。特に、大手では実現しきれなかった最新機器の導入や、きめ細やかなアフターフォローを徹底し、従来の美容医療の枠を超えたサービスを提供しています。

会社情報

医院名

Purelys TOKYO CLINIC

設立

2025年