Interviewインタビュー

妥協なき研鑽が未来の「歯」を創る。リボンデンタルクリニック 谷口由香理院長が、水と光の最新技術で歯科業界の常識を塗り替える。

医療法人 幸栄会 リボンデンタルクリニック

院長 谷口 由香理

愛知県北名古屋市のリボンデンタルクリニック。2026年4月に「医療法人 幸栄会」として法人化を果たした同クリニックは、今、歯科業界で大きな注目を集めています。その中心にいるのが院長の谷口由香理先生です。彼女が目指すのは、これまでの歯科医療の主流であった「対症療法」からの脱却です。本記事では、谷口先生のキャリアの原点から、日本でも稀有なレーザー専門治療の実態、そして経営者としての揺るぎない信念までを4つのカテゴリーに分けて詳しくお伝えします。

医療法人 幸栄会 リボンデンタルクリニック 谷口由香理院長が示す「抜かない・削らない」歯科医療の極致

歯科医師としての原点と専門性へのこだわり

先生が歯科医師を志したきっかけと、現在の専門分野を選ばれた理由を教えてください。

もともとは文系の大学に通っていましたが、歯科医院でのアルバイト経験を通じて、医療の現場で「自分の手で何かを成し遂げる」魅力に目覚めたのが原点です。一念発起して歯学部に編入学し、卒業後は口腔外科の世界に身を置きました。外科を選んだのは、全身管理ができなければお口の中の本当の健康を守ることはできないと考えたからです。

ロンドンでの口腔病理講座修了という経歴は、現在の治療にどう活かされていますか?

ロンドン大学では、癌になる前の粘膜疾患や、特殊な口腔内疾患の研究に明け暮れました。この経験があるからこそ、単に歯の穴を埋めるだけでなく、お口全体の状態を「組織レベル」で診察できるようになったと自負しています。今の治療においても、粘膜の状態から全身の健康状態を推測する視点は欠かせません。

谷口先生にとって、歯科医師として最も大切にしていることは何でしょうか。

一言で言えば「本質を見抜くこと」です。なぜ痛むのか、なぜ再発するのか。その原因を究明せずに削り始めても、それは本当の治療ではありません。患者様が10年後、20年後もご自身の歯で食事ができるよう、その場しのぎではない治療を提供することを常に意識しています。

神経を残すための最新技術「ストリークレーザー」

リボンデンタルクリニックが主軸にしている「ストリークレーザー治療」とはどのようなものですか?

水と光の力を利用して、痛みを抑えながら悪い組織だけを除去する最先端の治療法です。最大の特徴は、従来のドリルでは難しかった「神経を残す治療」の成功率が劇的に上がることです。神経、つまり「神の経路」を断絶させないことは、歯の寿命を延ばすために最も重要な要素なのです。

なぜ高額な設備投資をしてまで、レーザーにこだわるのでしょうか。

保険診療の枠組みだけでは、どうしても「削って詰める」という工程の繰り返しになり、最終的には抜歯に行き着いてしまいます。私はその負のサイクルを断ち切りたかった。1,000万円を超える機器を複数台導入しているのは、それが患者様の歯を守るための「最強の武器」になると確信しているからです。

レーザー治療は、従来のドリルでの治療と比べて患者様にどんなメリットがありますか?

まず、麻酔の使用を大幅に減らせる点が挙げられます。また、レーザー特有の殺菌効果により、術後の痛みや腫れもほとんどありません。健康な歯質を極力削らず、悪い菌だけをピンポイントで叩くことができるため、歯の予後が圧倒的に良くなります。

医療法人 幸栄会としての組織運営と哲学

法人化を経て、スタッフ教育や組織作りにおいて大切にしていることは何ですか?

私は、スタッフにはプロフェッショナルであってほしいと願っています。ですから、仕事に対しては非常に厳格です。「仲良しグループ」ではなく、同じ目的を持つ「精鋭部隊」でありたい。そのため、独自の評価シートを用いた実力主義を導入しています。頑張った人が正当に報われる環境を整えることが、結果として患者様へのサービス向上に繋がると考えています。

先生が掲げる「挨拶」への強いこだわりについてお聞かせください。

挨拶は人間関係の基本であり、プロとしての第一歩です。作業をしながら背中で挨拶するようなことは、当院では許されません。必ず手を止め、相手の目を見て行う。これができない人間は、患者様の些細な変化にも気づけません。一事が万事、そうした礼儀作法が治療の質に直結するのです。

患者様に対しても、時として厳しいアドバイスをされることがあるそうですね。

ええ、嘘はつけませんから(笑)。「磨けていないものは磨けていない」とはっきりお伝えします。ですが、それはすべて患者様の歯を残したいという想いからです。迎合して適当なことを言い、結果として歯を失わせてしまうことこそ、歯科医師として最も無責任な行為だと考えています。

歯科医療の未来とこれからの展望

日本における歯科医療の現状について、どのように感じられていますか。

まだまだ「予防」や「保存」よりも「処置」が優先されていると感じます。特にレーザー治療の有用性は、患者様はもちろん、歯科医師の間でもまだ十分に理解されていません。私はこのクリニックを通じて、「歯は削らなくても守れる時代になったのだ」という事実を、もっと世の中に広めていきたいですね。

これから、どのような患者様にリボンデンタルクリニックに来てほしいですか。

どこに行っても「抜くしかない」と言われた方や、本当に自分の歯を一生大切にしたいと願っている方にこそ来ていただきたいです。私たちは、その期待に応えるための技術と設備を揃えています。本気で歯を守りたい患者様には、私たちも全力で向き合います。

最後に、これから開業という大きな挑戦を控える先生方へ、エールをお願いします。

開業は非常に厳しい道のりですが、自分が理想とする医療を形にできる最高の舞台でもあります。時には厳しく自分を律し、常に患者様のために何ができるかを問い続けてください。本気で向き合えば、必ず道は開けます。「妥協なき歯科医療」を目指す仲間として、共に切磋琢磨していきましょう。

Profile

院長 谷口 由香理

2000年、愛知学院大学歯学部卒業。同大学附属病院歯科口腔外科第二講座での研鑽を経て、名古屋市立城北病院にて歯科医師臨床研修を修了。2001年には英国ロンドン大学キングスカレッジ歯学部の口腔内科・口腔病理講座を修了し、国際的な視点から口腔疾患を学ぶ。2006年「にしはるデンタルクリニック」開院を経て、2023年に「リボンデンタルクリニック」を設立。2026年4月に医療法人化を果たし、理事長・院長として、最新レーザー技術を駆使した独自の歯科医療を牽引している。

会社情報

医院名

医療法人 幸栄会 リボンデンタルクリニック

設立

2023年