なぜ、訪問診療という形で地域医療に貢献するのか?仙台みやぎの訪問クリニック 院長 川村 雄剛 先生に聞く、医師としての信念と挑戦
2025.10.01
誠実な医療で地域を支える。澤 貴幸 院長が描く理想の診療
さわ 内科・内視鏡クリニック
院長 澤 貴幸
京都府京田辺市の「さわ 内科・内視鏡クリニック」は、2026年5月の開院を控え、地域の健康を守る新たな拠点として注目を集めています。院長の澤 貴幸先生は、大学卒業後、京都や奈良の主要病院で消化器内科のスペシャリストとして研鑽を積んできました。澤先生が掲げる理念は、「すべての人が安心して過ごせるよう、誠実な医療を提供する」こと。特に、手遅れになる前にがんを早期発見する内視鏡検査の普及と、働く世代も気軽に通えるクリニックづくりに情熱を注いでいます。今回は澤 貴幸先生に開院にかける想いや、理想とするクリニック像についてお話を伺いました。
—まずは、医師を志したきっかけと消化器内科を専門に選ばれた理由について教えてください。
私が医師を志した原点は、幼少期に「国境なき医師団」の活動を知り、「困っている人の力になりたい」と感じたことにあります。 その中で消化器内科を選んだのは、診察・検査・治療までを一貫して担える点に強い魅力を感じたからです。特に内視鏡は、目に見える形で病変を確認し、その場で治療まで行える医療です。患者さんにとっても「原因が分かる」「その場で対応できる」という安心感につながる点に、大きなやりがいを感じています。
—なぜ、この「京田辺」の地で開院を決意されたのでしょうか?
私は京都南部の出身であり、慣れ親しんだこの地域に医療という形で貢献したいという想いがありました。これまで病院勤務で多くの症例を経験してきましたが、その中で感じたのは、病気だけでなく「その人の生活や価値観」を踏まえた医療の重要性です。そうした医療を実現するには、患者さんと継続的に関わる“地域の現場”が最も適していると考えました。また、働く世代の方にも受診しやすい環境を整えたいという思いから、アクセス性の高いモールでの開業を選択しました。
—開院にあたってご家族の影響などはありましたか?
両親が薬剤師として薬局を運営しており、兄もその道を継いでいます。地域の方々の健康を支える「自営業」としての医療職が身近にある環境で育ちました。家族とも「この地域で医療を通じて貢献していこう」という思いを共有しており、私自身も医療の質を追求するだけでなく、一人の経営者として地域に長く必要とされるクリニックを築いていきたいと考えています。
—「さわ 内科・内視鏡クリニック」が最も大切にしている理念を教えてください。
「すべての人が安心して過ごせるように、誠実な医療を提供する」ことです。医療機関は「症状が出てから受診する場所」と思われがちですが、私は「症状がないうちに体の状態を確認し、将来への不安を減らす場所」にしていきたいと考えています。単に検査や治療を行うだけでなく、「自分の体の状態が分かっている」という安心感を持って日常生活を送っていただくこと。それが、私たちが提供したい医療の本質です。
—特に力を入れている「予防医療」や「内視鏡検査」へのこだわりは何ですか?
最大の目標は「大腸がんによる死亡を減らすこと」です。内視鏡検査は早期発見・早期治療に非常に有効であり、適切なタイミングで検査を受けることで将来の大きなリスクを大きく下げることができます。一方で、「痛そう」「怖い」というイメージから検査をためらわれる方が多いのも事実です。そのため当院では、苦痛の少ない検査技術の提供に加え、「なぜ検査が必要なのか」「どの程度負担が少ないのか」を正しく理解していただくことを重視しています。SNSや地域での情報発信も通じて、内視鏡検査への心理的なハードルを下げ、「これなら受けてみよう」と思っていただける環境づくりに取り組んでいきます。
—スタッフ教育や患者さんへの対応で意識されていることはありますか?
受付での「トリアージ能力」を重視しています。患者さんの受診目的や問診内容だけでなく、表情や動作などからも状態を把握し、「すぐに対応すべき方」と「待機可能な方」を適切に判断することが、医療の質と安全性の両立につながると考えています。また、適切な動線設計により待ち時間のストレスを減らしながらも、一人ひとりに丁寧に対応できる体制づくりを目指しています。 そのために、スタッフ全員が同じ基準で判断・対応できるよう、教育とマニュアル整備にも力を入れていきます。
—開院から2〜3年後、どのようなクリニックに成長していたいですか?
「内視鏡を受けるなら『さわクリニック』」と、自然に選ばれる存在になることが目標です。単に検査件数を増やすのではなく、一度検査を受けた方が「全然辛くなかったから知り合いにも勧めたい」と言ってくださるような信頼の輪を広げていきたいですね。そのためにも、内視鏡の質だけでなく、予約から検査、結果説明までの一連の流れを含めて「安心して受けられる仕組み」を整えることが重要だと考えています。
—在宅医療や多職種連携についても、今後の構想をお聞かせください。
地域で医療を提供する以上、通院が難しい方への対応も重要な役割だと考えています。そのためにケアマネジャーの資格も取得し、訪問看護や薬剤師、ケアマネジャーの方々と連携しながら、外来だけでなく在宅まで切れ目のない医療を提供できる体制を整えたいと考えています。
—クリニックの「仕組みづくり」において、理想とする形はありますか?
究極の理想は「私という医師がその場にいなくても医療が円滑に回っている状態」です。これは決して楽をしたいという意味ではなく、属人的な医療から脱却し、高い水準で標準化された医療サービスが地域に定着している状態です。そんな「地域の健康インフラ」として、10年後20年後も愛される場所にしたいですね。
—受診をためらっている方や、働き盛りの世代の方へ一言お願いします。
毎日忙しく働いていると、自分の体のことはどうしても後回しになりがちです。いつか癌になる不安を抱えながら生きるよりも「今のうちに検査をして安心する」という選択をしてほしいです。私たちのクリニックは、そんな皆さんの「将来の幸せ」を守るためのパートナーでありたいと願っています。
—澤先生が目指す「街のお医者さん」とは、どのような姿でしょうか?
良い意味で「友達のように」気軽に何でも相談できる存在です。診察室でかしこまって話すのではなく「先生、ちょっと聞いてよ」と立ち寄っていただけるような気さくさを大切にしたいです。内視鏡の専門医でありながら、何でも話せる「近所の優しい先生」という両面を兼ね備えた医師でありたいですね。
—最後に、これから開院を目指す医師や、同じ志を持つ仲間へのメッセージをお願いします。
準備を100%整えてから動き出そうとすると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。まずは一歩踏み出し、現場の中で考え、修正しながら進んでいくことが大切だと感じています。一方で、自分がどんな医療をしたいのかというビジョンや理念を練り上げる時間も大切だと思います。ぶれない軸があることで、自然と人や環境とのご縁がつながり、その積み重ねが理想の医療へと導いてくれるのだと感じています。
Profile
院長 澤 貴幸
2017年に北里大学医学部医学科を卒業。京都中部総合医療センターでの初期研修を経て、京都府立医科大学附属病院、JCHO京都鞍馬口医療センター、市立奈良病院などの基幹病院にて消化器内科診療および内視鏡検査・治療の経験を積む。2026年、故郷に近い京田辺市に「さわ 内科・内視鏡クリニック」を開院。内視鏡専門医としての診断・治療技術に加え、ケアマネジャー資格を活かした地域包括ケアの視点を持つ。SNSでの情報発信にも取り組み、医療をより身近なものにする活動を続けている。