Interviewインタビュー

笑顔を取り戻す、排尿ケアの専門医

三次せの泌尿器科

院長 瀬野 康之

広島県三次市に位置する「三次せの泌尿器科」。2025年5月の開院以来、地域住民の「尿の悩み」に真摯に向き合い続けているのが、院長の瀬野康之先生です。泌尿器科という、少し相談しにくい分野だからこそ、瀬野先生は患者さんとのコミュニケーションを何よりも大切にされています。かつて大病院で多くの患者さんを診てきた経験から、一人ひとりに寄り添う時間を確保するために自身のクリニックを立ち上げた瀬野先生。本インタビューでは、医師を志した衝撃的な原体験から、三次という地に懸ける想い、そして患者さんの笑顔のために取り組んでいる独自の工夫について、三次せの泌尿器科・瀬野康之院長にお話を伺いました。

地域に寄り添い、笑顔を届ける医療を–三次せの泌尿器科 瀬野 康之 院長インタビュー

医師としての原点と志

さっそくですが、医師を志したきっかけを教えていただけますか?

高校生の頃、テレビでアフリカの大虐殺のニュースを見たことがすべての始まりでした。その衝撃的な映像を見た瞬間、「自分はここへ行かなければならない」という強い使命感が湧き上がってきたんです。それまでは工学部を目指していましたが、その日を境に医学部への転身を決めました。

泌尿器科という専門を選ばれた理由は何でしょうか?

「誰かを助けたい」という衝動から医師になりましたが、泌尿器科は排尿障害など、生活の質(QOL)に直結する悩みが多い分野です。患者さんの日常を支え、笑顔を取り戻すお手伝いができる点にやりがいを感じました。

開院に踏み切った、瀬野先生の「志」を教えてください。

大病院では多くの患者さんを診る必要があり、一人5分程度の診察が限界でした。しかし、泌尿器の悩みはデリケートで、短い時間では言い出せないことも多いです。患者さんが「行き場のない悩み」を抱えないよう、じっくり話ができる場所を作りたいと考えたのが開院の理由です。

三次せの泌尿器科が提供する専門医療

「排尿障害」のスペシャリストとしての強みは何ですか?

私は日本泌尿器機能学会の認定医ですが、この資格を試験を受けて取得したのは広島県内では私が初めてでした。尿の出方に関する専門的な診断と治療には、確かな自信を持っています。

クリニック独自の取り組みとして「ニュースレター」を発行しているそうですね。

はい。毎月、季節に合わせた健康の話や、骨盤底筋体操のやり方などをまとめたオリジナルのレターを診察室で手渡ししています。これが患者さん同士の口コミや、家族への相談のきっかけになっているんです。

三次という地域性に合わせた工夫はありますか?

三次のような地域では、ネット上の対策よりもリアルな信頼関係が重要です。ニュースレターもその一環ですが、患者さんの背景を理解し、その方の生活スタイルに合わせた治療提案を何よりも重視しています。

経営者としての苦労と喜び

勤務医から経営者となり、変化や苦労はありましたか?

一番苦労したのはスタッフの人材確保や教育、給与面などのマネジメントですね。勤務医とは全く違う職業と言えるほど責任は重くなりましたが、自分の理想とする医療を形にできる面白さも実感しています。

どのような瞬間に「幸せ」を感じますか?

やはり患者さんが笑ってくれた時です。「薬がよく効いたよ」と報告してくれる瞬間や、私の書いたニュースレターに共感してくれた時、医師をやっていて本当に良かったと感じます。

日々の診療の中で、患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

患者さんが診察室を去る時に、悩みだけでなく心の重荷も置いていけるような雰囲気作りです。たとえ忙しくても、患者さんの言葉に耳を傾ける「ゆとり」を大切にしています。

地域医療の未来と次代へのメッセージ

これからの「三次せの泌尿器科」の展望を教えてください。

三次や周辺地域、さらには島根県南部も含めた広いエリアで、「尿の悩みならあそこへ」と真っ先に思い出してもらえる駆け込み寺のような存在になりたいです。

瀬野先生が描く、理想のクリニック像とは?

患者さんはもちろん、スタッフも含めて、関わる人みんなが幸せになれる場所です。地域に根ざし、皆さんの笑顔が増えるような医療を提供し続けていきたいですね。

最後に、これから開業を目指す後輩医師へアドバイスをお願いします。

悩むのであれば、やってみたほうがいいと思います。もちろん大変なことも多いですが、すべての責任を自分で負うからこそ得られるやりがいがあります。条件が整っているなら、ぜひ挑戦してほしいですね。

Profile

院長 瀬野 康之

平成15年に広島大学医学部を卒業後、松山赤十字病院、広島西医療センター、安佐市民病院などで研鑽を積まれました。平成27年には広島大学大学院にて博士号を取得。平成28年より市立三次中央病院に勤務し、地域の排尿障害治療に貢献してこられました。そして2025年5月、より身近な場所で患者さんの悩みを解決したいという志から「三次せの泌尿器科」を開院。日本泌尿器機能学会の認定医でもあり、専門的な知見に基づいた診療を行っていらっしゃいます。

会社情報

医院名

三次せの泌尿器科

設立

2025年