Interviewインタビュー

「治す」から「整える」へ。渋谷きむらクリニック 木村夏雄が、ビジネス視点と共感力で日本の医療に新風を吹き込む。

渋谷きむらクリニック 泌尿器科・皮フ科・内科

院長 木村 夏雄

若者の街、そしてビジネスの拠点としても進化を続ける渋谷。その中心地に位置する「渋谷きむらクリニック 泌尿器科・皮フ科・内科」は、泌尿器科や皮膚科といった専門診療から、風邪や怪我などの一般内科・外科まで幅広く対応する、まさに「都会の駆け込み寺」のような存在です。院長の木村夏雄先生は、アメリカでの大学生活や会計士としての経験を経てから医学の道を志したという、異色の経歴の持ち主。一見クールながらも、ひとたび医療や患者さまへの想いを語り出すと、その言葉には熱い情熱と深い共感が溢れています。今回は木村先生に、これまでの歩みとクリニックが目指す姿について詳しくお話を伺いました。

異色のキャリアを持つ医師が描く、渋谷の新たな医療インフラ・渋谷きむらクリニック 木村夏雄院長インタビュー

異色の経歴:ビジネスの世界から医学の道へ

先生が医師を志した、最初のきっかけは何だったのでしょうか?

実家が病院のすぐ近くにあり、祖母の入院などを通じて幼少期から「病院」は非常に身近な場所でした。しかし、決定打となったのは19歳の時の経験です。昨日まで元気だった祖母が急変し、意識を失ってしまった。目の前で苦しむ肉親を前にして、自分には何もできないという強い「無力感」を味わったことが、自分の手で人を助けたいと思う原点になりました。

その後、一度アメリカでビジネスを学ばれていますが、なぜ医学部へ?

当時は受験勉強が苦手で(笑)、心機一転アメリカへ渡り、ビジネスや会計を学びました。会計士として3年ほど働きましたが、やはり19歳の時の想いが消えなかったんです。姉から医学部への「学士編入」という道があることを教えてもらい、30歳を目前にもう一度挑戦することを決め、東海大学医学部に入学しました。

医師になってから、当時のビジネス経験が活きていると感じることはありますか?

非常にありますね。実社会に直結するビジネスの視点は、現在のクリニック経営にも役立っています。例えば、いかに効率よく、かつ質の高いサービスを提供するかという視点は、会計士としての経験がベースにあります。

渋谷での開院:多様なニーズに応える「都会の保健室」

激戦区の渋谷で、この場所を選ばれたのはなぜですか?

このビルに「美容室」が多かったことが非常に面白いと感じたからです。美容室に来る方々は「美しくなりたい」「生活をより良くしたい」という前向きなエネルギーを持っています。そうした方々に、保険診療だけでなく予防医療やQOLを高める医療を提案したいと考えました。

クリニックの診療体制について教えてください。

当院は非常にスタッフが充実しており、現在は総勢25〜30名近い体制です。日本語はもちろん、英語、中国語、韓国語に対応できるマルチリンガルなスタッフを揃えています。「渋谷の真ん中で、誰もが待たずに、質の高い医療を受けられる」体制を組織として追求しています。

泌尿器科以外に、皮膚科や内科も幅広く診ていらっしゃいますね。

はい。泌尿器科の専門的な疾患はもちろんですが、渋谷という土地柄、お酒の席での怪我や、長いネイルが剥がれてしまったといった急患の方もいらっしゃいます。専門性に閉じこもらず、困っている方を何でも診る「都会の保健室」のような存在でありたいと思っています。

診療のモットー:患者さまと同じ目線に立つこと

診察の際、先生が最も大切にされていることは何ですか?

「患者さまの立場になって考えること」です。例え命に関わらない風邪であっても、ご本人にとっては大きな不安ですよね。医師の視点だけで「薬を出せばいい」と判断するのではなく、一人ひとりの不安を丁寧に聞き、共感し、理解することを何よりも大切にしています。

丁寧な説明のために、何か工夫されていることはありますか?

できるだけ専門用語を使わず、噛み砕いた言葉でお伝えするようにしています。特に泌尿器科などは、患者さまにとって相談しにくい悩みであることも多い。だからこそ、話しやすい雰囲気を作り、納得して治療を受けていただけるようなコミュニケーションを心がけています。

スタッフの方々との連携で意識していることはありますか?

スタッフが活き活きと成長できる環境を作ることです。院長である私一人でできることには限界があります。受付や看護師がプロ意識を持ち、患者さまを笑顔で迎え、スムーズに連携することで、結果として患者さまに最高の医療体験を提供できると考えています。

未来のビジョン:病気を治す先にある「豊かな人生」

これからのクリニックの展望について教えてください。

今後はさらに「予防医学」に力を入れていきたいと考えています。今の時代、医療の役割は「病気を治す」だけでなく「病気にならない体を作り、人生をより豊かにする」ことへとシフトしています。健康なうちから自分の体を管理する大切さを伝えていきたいですね。

経営面でのこだわりはありますか?

保険診療と自由診療のバランスを大切にしています。最新の治療や美容医療を積極的に取り入れつつも、基本となる保険診療の手を抜かない。多角的なアプローチで患者さまのライフスタイルを支えていきたいですね。

最後に、これから開院を目指す若手の医師へメッセージをお願いします。

今の時代、単なる金銭的な成功だけを求めて開院するのは難しい。ですが、「自分はこれをやりたい」という明確な目標や、自分にしかできないニッチな「武器」があれば、それは大きな自信になります。経営の厳しさはありますが、自分の理想の医療を形にできる喜びは、何物にも代えがたいですよ。

Profile

院長 木村 夏雄

1999年に城西大附属川越高校を卒業後、渡米。College of the Desert、University of Southern California(南カリフォルニア大学)を卒業。米国で会計士として勤務した後、医師を志して帰国。2016年に東海大学医学部を卒業(在学中にWake Forest Universityへ臨床留学)。社会医療法人熊谷総合病院、亀田総合病院、旭中央病院などの基幹病院で泌尿器科医として高度な手術や臨床経験を積む。2023年に白石木村泌尿器・皮膚科での勤務を経て、2025年6月、東京都渋谷区神南に「渋谷きむらクリニック 泌尿器科・皮フ科・内科」を開院。日本泌尿器科学会専門医。豊富な海外経験を活かしたグローバルな視点と、患者の不安に寄り添う丁寧なカウンセリングで、保険診療から予防医学まで幅広い医療を提供している。

会社情報

医院名

渋谷きむらクリニック 泌尿器科・皮フ科・内科

設立

2025年6月