医師を志した原点から、地域に根差すクリニック開業までの歩み
2025.08.01
地域の健康を支え、未来の医療を見据える「静内科」院長の情熱
静内科
院長 静 毅人
群馬県高崎市に位置する「静内科」は、地域に根差した医療を提供するクリニックです。循環器内科を専門とする静 毅人院長は、地域の方々の健康を第一に考え、質の高い診療と最新の医療技術の導入に積極的に取り組んでいらっしゃいます。特に、コロナ禍における発熱外来への迅速な対応や、患者さんの待ち時間短縮、医療の効率化を目指したDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の取り組みは、多くの患者さんから信頼を集めています。今回のインタビューでは、静院長が医師を目指されたきっかけから、クリニックの開院、日々の診療で大切にされていること、そして今後の展望について、詳しくお話を伺いました。地域医療への熱い想いと、進化し続ける医療への取り組みに迫ります。
—さっそくですが、医師を志されたきっかけについてお聞かせください。
私の祖先には医師がおり、父は公務員でしたが、幼い頃から身近に医療の存在を感じていました。また、小児科などで診てもらう中で、「こんな仕事があるんだ」という憧れを抱いたことが、医師を目指す一つのきっかけになりました。
—数ある選択肢の中から、ここ高崎市で開院された理由は何でしょうか?
私が通っていた母校の小学校が近くに見えるほど、ここは地元なんです。地元で貢献したいという思いが一番にあり、お世話になった地元の人々の役に立ちたいと考え、開業を決めました。
—地元での開業のメリットや、患者さんとのエピソードはありますか?
地元で貢献できることが私にとって大きなやりがいになっています。実際に、同級生などが診療に来てくれることも多く、顔見知りの方に「ありがとう」と言われると嬉しくなりますね。
—日々の診療で特に意識されている点についてお聞かせください。
特に意識しているのは、「わからないことをわからないままにしない」ということです。原因がはっきりしない場合でも、「わからないなりに、自分なりの考え」を患者さんに伝え、必要であれば他の先生に診てもらうなど、必ず次の手立てを講じることを大切にしています。
—開院後に最もご苦労されたエピソードについてお聞かせください。
やはりコロナ禍です。特に海外渡航者の方のPCR検査対応は、各国大使館の規定が毎日更新されるため、全てを正確に把握する必要がありました。一文字のスペルミスで渡航できなくなる責任もあり、毎日情報収集に追われ、非常に苦労しました。
—大変な状況を乗り越え、現在も継続して診療を続けていらっしゃる原動力は何でしょうか?
それは、「やりがい」です。開業後も、以前の大きな病院にいた時よりも多い数の循環器の患者さんを診ています。地域医療に貢献できているという強いやりがいが、私を突き動かしています。
—クリニック運営における経営理念や考え方についてお聞かせください。
特別の経営理念というよりも、「患者さんのためになり、結果が後からついてくる」という考えで取り組んでいます。いただいたご意見やご批判は全て確認し、診療改善のきっかけにしています。スタッフの意見にも耳を傾け、労働環境の改善も進めています。
—診療の効率化のためにどのような取り組みをされていますか?
現在、ウェブ問診、ウェブ予約、オンライン診療、電子カルテなど、思いつく限りのDXを進めていますが、今後はこれらが分断されている部分を統合していきたいと考えています。システムの連携を強化することで、スタッフの労力が減り、結果として質の高い診療に繋がります。
—他のクリニックでも導入すべき、おすすめのシステムはありますか?
ウェブ問診は導入した方が良いでしょう。患者さんが事前に問診を済ませてくれるので、診療がスムーズになり、特に込み合う診療科では非常に有効です。
—今後のクリニックのビジョンについてお聞かせください。
今後数年間で、さらなる効率化とDXの統合を進めたいと考えています。ウェブ問診やオンライン診療などのシステムを完全に連携させることで、スタッフがより楽に働ける環境を作り、患者さんへのサービス向上に繋げたいです。
—先生ご自身の夢についてお聞かせください。
子どもの頃から憧れていたF1を一度見に行きたいと思っています。また、以前やめてしまったゴルフも、中途半端にせず、ちゃんと上達させたいです。「死ぬまでにやりたいこと」を一つずつ実現させていきたいですね。
—これから開業を目指す後輩の先生方へ、メッセージをお願いいたします。
開業を目指すなら、「今やっている勤務医としての仕事を、全力でやってほしい」ということです。勤務医時代に全力で働けない人は、開業しても同じやり方しかできず、必ずうまくいきません。目の前の患者さんを全力で助けることが、次のステップに進むための大前提です。
Profile
院長 静 毅人
平成13年に岩手医科大学医学部をご卒業後、岩手医科大学第二内科学講座に進まれました。そして、平成17年には岩手医科大学大学院医学研究科をご卒業され、岩手県立大船渡病院循環器内科医長としてキャリアを積まれました。その後、平成19年に高崎総合医療センター心臓血管内科、平成21年に慶應義塾大学放射線診断科共同研究員、平成22年に三重大学放射線診断科への留学を経て、平成26年には高崎総合医療センター心臓血管内科医長にご就任されました。長年のご経験と実績を積み重ねられ、令和元年に群馬県高崎市にて「静内科」を開院。専門とされている循環器内科の分野で、地域住民の皆様の健康を力強くサポートされています。