Interviewインタビュー

一人ひとりに寄り添う診療と、未来への想い

まつもとクリニック

院長 松本 卓也

神戸市垂水区にあるまつもとクリニックは、内科・循環器内科・人工透析を中心に、地域に根ざした診療を行っています。院長の松本卓也先生は、母親の影響を受けて医師を志し、急性期病院で循環器内科医として多くの経験を積まれました。2020年7月には、新垣光彌名誉院長の後任として同院を継承し、現在は「患者さんの声に耳を傾けること」を大切に、一人ひとりに寄り添った診療に取り組んでいます。予防医療の重要性を強く感じ、相談しやすい雰囲気づくりにもこだわる松本先生に、これまでの歩みと今後の展望について伺いました。

地域に根ざし、患者さんに耳を傾ける──まつもとクリニック 松本先生インタビュー

患者さんに寄り添う医師としての原点とクリニックの歩み

先生が医師を志されたきっかけを、改めて教えていただけますか。

母が看護師をしていたのですが、その仕事の話をよく聞かせてもらっていました。学生時代に、患者さんが思っていることと、医師がやろうとしていることにズレが出ることがあると聞いて、「患者さんとしっかり意思疎通のできる医師になりたい」と思うようになったのが原点です。当時は循環器を専門にするとは決めていませんでしたが、大学で学んでいく中で興味を持ち、今は循環器内科を専門としています。透析は循環器と深く関わりがあり、自分が携わる意味も大きいと感じましたし、このクリニックを継承する際に前任の先生が透析を行っていたこともあり、現在は透析にも取り組んでいます。

なるほど。新規開業ではなく、継承という形だったのですね。

そうなんです。ちょうど新しく開業を考えていた頃に、継承のお話をいただいたんです。そのご縁で継承という形になりました。

クリニックの診療科目もお聞きしてもよろしいですか。

まつもとクリニックの診療科目は、内科・循環器内科・人工透析です。

診療を行う中で、先生が特に意識されていることは何でしょう。

患者さんの話をしっかり聞くことですね。診療時間には限りがあって、他にお待ちの方もいらっしゃいますが、その中でも一人ひとりと向き合うことを心がけています。医師に聞きたいことや心配ごとは誰にでもあると思いますので、気軽に話していただける雰囲気づくりもとても大切にしています。

大変さの中にある、やりがいと嬉しさ

スタッフさんの採用面はいかがでしょうか。やはり大変ですか。

苦戦しているわけではありませんが、やはり採用は簡単ではないと感じる場面もあります。今も募集を続けていて、良い方に出会えれば積極的に採用していきたいですね。

これまでのご経験の中で、特に大変だったことはどんなことですか。

循環器内科を専門にしていると、どうしても緊急対応が多いんです。その点は一番大変でしたね(笑)

反対に、嬉しいと感じる瞬間はどんなときでしょうか。

病院勤務とは違って、クリニックでは患者様同士の口コミや紹介で患者様が来てくださることが多いんです。「先生だから来ました」と言われると、自分を頼っていただけていると実感できます。そのときが一番嬉しいですね。

患者さんに寄り添う経営とこれからのビジョン

松本先生の経営理念について教えてください。

医療は特殊で、利益を追い求めるものではありません。患者様がいて、その方にできる限りのことを尽くす。その結果として利益がついてきたら嬉しい、という考え方です。だから経営にあたっても、お金だけを優先して考えないようにしています。

では今後2〜3年のクリニックのビジョンを教えていただけますか。

管理栄養士のスタッフを迎え、食事面でのサポートに取り組みたいと思っています。ただ、規模を大きくするというよりは、患者さんが居心地良く利用できるように、サービスや診療の質を磨いていきたいと考えています。

幅広い患者さんを支える体制と環境づくり

現在の患者様の層についてはいかがですか。

若い方からご年配まで幅広く来ていただいています。継承したクリニックですので、前院長先生の顔を汚さないように心がけていますし、地域には幅広い世代が暮らしていますので、どなたも来やすいように意識しています。

地域柄、いろいろな世代の方が通われていると思いますが、これから先に向けてはどんな方に来てもらいたいですか。

はい。これまで通り幅広い方に来ていただきたいですし、透析に力を入れているので、透析でお悩みの方にも利用していただきたいです。

現在も幅広い患者さんが通院されていますが、今後さらに患者さんが増えた場合の対応についてはいかがでしょうか。受け入れ体制には余裕がありますか。

はい、キャパシティ的にはまだ十分に対応できます。診療の質を落とさないようにスタッフとも連携を取っていますし、新しく来られる患者さんにもしっかり対応できると考えています。

これまでに導入されたシステムや設備の中で、特に良かったと感じるものはありますか。日々の診療に役立っているものがあればぜひ教えてください。

一番大きいのは電子カルテですね。導入してから診療の流れがスムーズになり、作業効率が大きく変わりました。以前はどうしても紙でのやり取りに時間がかかっていましたが、電子化したことで記録や確認がすぐにできるようになり、スタッフの負担も軽減されていて、診療全体の流れが改善されたと感じています。

挑戦する医師へのメッセージと、歩み続ける夢

これから開業を目指す先生方へ、アドバイスをお願いできますか。

やってみないとわからないことが本当に多いです。準備の段階で考えていても、実際にやってみると想像と違うことがたくさん出てきます。ですから、まずは挑戦してみることが大事です。そして、やると決めたら全力で努力すること。それに尽きると思います。

とても力強い言葉ですね。それでは最後に、先生ご自身の夢についてお聞かせいただけますか。

大きな夢というのは特にありません。派手にクリニックを広げたいとか、新しいことを次々に始めたいという気持ちではなく、今ある状態をしっかり維持していくことが一番大切だと思っています。日々の診療を丁寧に積み重ね、患者さんに安心して通っていただける環境を守り続けることが自分の目標です。現状をきちんと保ちながら、一歩一歩努力を続けていきたいと考えています。

Profile

院長 松本 卓也

母が看護師として働く姿に影響を受け、患者さんとしっかり意思疎通できる医師を志す。山口大学医学部を卒業後、循環器内科医として急性期病院で研鑽を積み、2020年7月よりまつもとクリニック院長に就任。現在は内科・循環器内科・透析医療を中心に、地域の「かかりつけ医」として患者さん一人ひとりに寄り添った診療を大切にしている。気軽に相談できる雰囲気づくりを心がけ、丁寧な説明と予防医療にも力を入れている。

会社情報

医院名

まつもとクリニック

設立

2020年7月

従業員数