Interviewインタビュー

「学術的な知見」と「見える化」で、患者様一人ひとりに適した医療の提供」高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニック院長が描く未来の医療

高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニック

院長 松﨑 時夫

2026年、新たな街づくりの中心地である高輪ゲートウェイシティ内に開設される「高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニック」。アメリカでの研究活動やAI・ロボティクス技術の探求、そして再生医療の現場など、多彩なバックグラウンドを持つ松﨑時夫院長が率いる新しい形の整形外科クリニックです。本記事では、松﨑先生が医師を志した原点から、異分野への挑戦で得たもの、患者様と真摯に向き合う診療理念、そして客観的な評価システムを用いた今後の展望までをお伺いしました。痛みに悩むすべての方へ、新たな治療の選択肢と納得感のある医療を届ける松﨑先生の熱い思いに迫ります。

先進的な技術と再生医療で痛みに向き合う–高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニック 松﨑 時夫 院長インタビュー

医師への道と、異分野(ロボティクス)への挑戦

まずは、松﨑先生が医師を志したきっかけからお聞かせいただけますでしょうか?

私自身が昔からスポーツをやっていたこともあり、骨折などの怪我が非常に身近にあったことが一つです。また、家族が病気になったことも大きな転機となりました。身近な人の健康問題に直面したことで、医療の道へ進むことを決意しました。

アメリカへのご留学など、大変ユニークなご経歴をお持ちですね。アメリカではどのような研究をされていたのですか?

最初はアメリカのスクリプス研究所で、アンチエイジングに関連する遺伝子研究や、軟骨に対する病態解析などを動物実験で行っていました。その後、自分自身がロボティクスに非常に興味を持っていたこともあり、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の工学部に飛び込み、変形性膝関節症に対するロボット装具の開発に携わることになりました。

医学部から工学部へ飛び込まれたのですね。ご苦労も多かったのではないでしょうか?

はい、それがこれまでの人生で最も苦労したエピソードかもしれません(笑)。コンピューターのプログラミングなどやったこともなかったのですが、「どうしてもこれをやりたいんだ」と直談判して一緒にやらせてもらいました。自動車メーカーさんから開発資金をいただいたり、高額な動作解析の設備を貸してもらうために直接交渉したりと、とにかく必死でした。製品化までは至りませんでしたが、AIや最新の医療機器の仕組みを学ぶことができ、私にとって非常に大きな転機となりました。

再生医療との出会いと、高輪ゲートウェイでの挑戦

帰国後から現在に至るまでのご活動について教えてください。

帰国後は東京大学のバイオデザインプログラムに参加して医療機器開発を学びつつ、ご縁があって千葉県の成田整形外科を事業承継する形で院長に就任しました。それと同時並行で、幹細胞治療などの再生医療にも深く関わるようになりました。これまで数多くの再生医療に携わっていく中で、治りにくい痛みが改善していくのを目の当たりにし、この分野をさらに深めたいと考えるようになりました。

今回、「高輪ゲートウェイ」という新しい街で開業を決意されたのはなぜでしょうか?

ちょうど再生医療の可能性を広げていきたいと考えていた折に、JR東日本さんの新しい街づくりのプロジェクトにご縁をいただきました。この高輪ゲートウェイという場所は、最新の技術や人々が集まる画期的なエリアです。ここでなら、私がこれまで培ってきた知見を活かし、新しい形のクリニックに挑戦できると決意し、成田整形外科を退任して、開院をすることにしました。

クリニックを経営される上で、松﨑先生が大切にしている診療理念は何でしょうか?

一番大切にしているのは、患者様の声をしっかりと聞き、多様な治療の「選択肢」を提示することです。画一的な電気治療やリハビリテーションを継続するだけではなく、エビデンスに基づいた治療を行うこと。そして、手術を避けたいと願う方のために、再生医療などの保存治療の選択肢をしっかりそろえておくことが重要だと考えています。

誠実なコミュニケーションと医師としての喜び

患者様とのコミュニケーションにおいて、特に心がけていることはありますか?

「レスポンスを早くすること」です。患者様からの疑問には即座にできるだけ正確に回答するようにしています。不安を抱える患者様を待たせないことが、医療従事者としての何よりの誠意だと考えています。

治療方針などをご説明する際のこだわりをお聞かせください。

ご説明する際は「曖昧な言葉を使わないこと」を徹底しています。科学的に分かっていないことは「分からない」と正直にお伝えし、考えられる副作用やリスクも含めてしっかりとご納得いただいた上で治療に進んでいただきます。この誠実な姿勢こそが、患者様との信頼関係を築く基礎になると信じています。

医師としてやりがいを感じるのはどのような瞬間ですか?

やはり、慢性的に1年、2年と苦しんでいた患者様が、当院でのリハビリや再生医療を通じて日常生活の質(QOL)を取り戻していく姿を見るのが一番嬉しいですね。多くの患者様に向き合う中で、信頼を寄せていただき、患者様が笑顔で元の生活に戻っていく姿を見届ける瞬間が、私にとって最大のやりがいです。

最新技術による「見える化」と今後のビジョン

新しいクリニックでは、どのような最新システムを導入される予定でしょうか?

当院の大きな特徴は、ご自身の体の状態を徹底的に「見える化」することです。AIを用いた姿勢分析アプリや、プロスポーツ選手が使用するような精度の高い筋力・バランス評価機器を導入します。これにより、医師の感覚だけでなく、客観的なデータに基づいた正確な評価とリハビリが可能になります。

治療面ではどのような最先端のメニューが提供されるのでしょうか?

保険診療ももちろん行うのですが、その中でも痛みを軽減するためのラジオ波治療をはじめ、自費診療ではご自身の血液成分を利用するPRP(多血小板血漿)療法や、体外衝撃波治療などをご用意しています。手術以外の選択肢として、学術的な知見に基づいた治療を安全に提供できる環境を整えています。

最後に、今後のクリニックのビジョンや夢をお聞かせください。

この高輪という地から、全国の痛みでお悩みの方々に足を運んでいただけるような、信頼されるクリニックにしていきたいですね。また、地域の皆様やスポーツ団体などとも連携し、パフォーマンス向上や健康寿命の延伸をサポートする取り組みも行っていきたいと考えています。これまで培ってきた知見と最新の設備をフル活用し、患者様一人ひとりに適した医療を提供し続けていきます。

Profile

院長 松﨑 時夫

2006年に神戸大学医学部医学科を卒業後、神戸大学医学部附属病院などで研鑽を積まれました。2014年に医学博士を取得後、米国スクリプス研究所にて客員研究員として従事。2017年にはカリフォルニア大学サンディエゴ校でロボティクスなどの異分野研究にも挑戦されました。帰国後、2018年より東京大学医学部附属病院でバイオデザインを学び、2019年に成田整形外科の院長に就任。再生医療の分野でも豊富な経験をお持ちで、東京科学大学や東北大学病院で教鞭をとられています。2026年には、高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニックを開設予定。「見える化」と再生医療などを駆使し、患者様に寄り添う医療を追求されています。

会社情報

医院名

高輪ゲートウェイ駅前整形外科クリニック

設立

2026年