Interviewインタビュー

経験と熱意で皮膚病を根本から治す!うちだ皮膚科クリニック院長の挑戦

うちだ皮膚科クリニック

院長 内田 敬久

神奈川県横浜市保土ヶ谷区上星川に位置する「うちだ皮膚科クリニック」。保険診療を中心に、大学病院や基幹病院での豊富な臨床経験を活かし、難治性の皮膚疾患にも積極的に対応されています。特に、乾癬やアトピー性皮膚炎といった慢性的な炎症性疾患に対しては、最新の生物学的製剤の使用や、高性能な医療機器など、専門的な治療を提供し、遠方からも多くの患者様が訪れます。地域に根ざした「かかりつけ医」として、患者様一人ひとりに真摯に向き合い、「治す」ことにこだわる診療を続ける内田敬久院長に、開業に至るまでの道のりや、診療にかける想い、そして今後の展望について詳しくお話を伺いました。

地域の皮膚の悩みを解決!うちだ皮膚科クリニック 内田 敬久 院長に聞く、患者様と共に向き合う診療理念

医師を志した原点と専門医療の追求

内田先生が医師を志されたきっかけについてお聞かせいただけますでしょうか?

きっかけは、私が中学生の時でした。放課後の教室内で友達の振ったバットが頭にあたり、意識を失ってしまいました。その後、頭痛が続くようになり、学校を休むこともありました。色々な病院を受診したのですが、ある病院では「頚椎捻挫」と言われ、別の病院では「脳が腫れている」と言われるなど、診断が一定していませんでした。

病院によって診断が異なっていたのですね。

はい。「なぜ1つの診断がこんなにも病院によって違うのだろう」と感じたのが、最初の疑問でした。そして、誰かに託して治してもらうのではなく、「自分自身で病気を理解し、治せるようになりたい」という思いが強くなり、医師を目指すきっかけになりました。

大学病院・基幹病院でご活躍後、うちだ皮膚科クリニックを開院されたきっかけについて教えていただけますか?

大学病院に勤務していた頃から、乾癬という皮膚疾患の専門外来を担当していました。関連病院に配属になった際も当時の部長先生に相談して乾癬の専門外来を立ち上げさせてもらいました。そして2010年から生物学的製剤が登場して乾癬革命と言っても過言でない乾癬が劇的に改善する症例を多く経験することができました。私は、乾癬のような慢性疾患の患者様を、最初から最後まで責任を持って診たいという強い思いがあり、大学病院や基幹病院で行っていた最先端の治療を、もっと患者様にとって身近に提供できないかと考えクリニックを開業することに至りました。患者さんにとって大きな病院に行くのは敷居が高く感じられ、躊躇することで必要な治療を受けることができない状況が多くありましたからね。

クリニックの場所を上星川に決められたのは、何か理由があるのでしょうか?

開業当初はまだ生物学的製剤を扱うクリニックは皆無に近かったため幅広い地域遠方から患者様に起こしいただくことも想定して、駅前であることを絶対条件にしていました。また地理的に横浜の中心にあり東西南北から来院しやすい場所でもありましたので。

内田院長が特に専門とされている分野について改めてお聞かせください。

皮膚科医は、皮膚疾患全般を診るオールマイティな診療が求められますが、私が特に力をいれているのは「慢性的な炎症性疾患である乾癬やアトピー性皮膚炎」です。両方とも免疫細胞が関与する難治性の疾患であり、大学病院時代に専門外来を経験したことで、この分野への情熱が深まりました。

患者様と一緒に「治す」ことにこだわる診療体制

治療方針や診療時に特に意識されている点について教えてください。

診療で意識しているのは、まず患者様のお話を「しっかり聞く」ことです。慢性疾患の患者様は、これまでの経緯や悩みが多く、まず医者に話をじっくり聞いてほしい方も多々いらっしゃいます。患者様の話を聞いたうえで、今までの治療の検証を行い、それを踏まえたうえで新しい治療を提案することを心がけています。また、もう一つは、チーム医療で患者様をサポートするということです。

チーム医療での取り組みについて詳しく教えてください。

治療に関しては医師が行い、指導はスタッフがおこなっています。スタッフは看護師が中心ですが事務もサポートしています。指導の内容としましては、軟膏指導や生活指導、栄養指導、注射指導などがあります。そうすることで、効率的かつ質の高い診療を提供するこができます。

診療が単なる「作業」にならないよう、工夫されていることはありますか?

患者様一人ひとりの「課題」や「目標」を見つけ、チーム全体でフォローすることを意識しています。乾癬やアトピー性皮膚炎は、難治であり、患者様が治療へのモチベーションをもって根気強く治療を続けていかなければ改善しない場合がほとんどです。だからこそ、患者様一人ひとりに合わせた計画を立て、それを実行することが不可欠です。そのためにはスタッフ全員が病気について学び続ける姿勢を大切にしています。患者様に「ここに来てよかった」「治ってよかった」と言っていただける時が、私たちにとって最大の喜びです。

スタッフの成長を促す組織づくり

開業されてから現在までで、最もご苦労されたエピソードがあればお聞かせください。

やはり、開業当初の「経営」に関する部分ですね。2020年10月の開院で、ちょうどコロナ禍と重なっていたこともあり、感染対策、患者の集客などいきなり経営の難しさを痛感しました。最終的には、院長として経営から診療、スタッフへの指示まで、すべてを一人で判断し実行する必要があり、心身ともにきつかったですね。

現在のクリニックのスタッフ体制や定着率はいかがでしょうか?

開業当初は少数精鋭で医師は私1人・看護師2名・事務スタッフ2名でした。現在は常勤医師が2名体制になり、常時看護師3名・事務スタッフ5名体制で診療にあたっています。スタッフも長年勤めてくれる方が多く、安定しています。

スタッフのモチベーション維持や教育で意識されていることはありますか?

スタッフの成長がクリニックの成長に繋がると考えています。私だけのトップダウンではなく、主体的に動けるボトムアップなチームづくりを目指しています。定期的な勉強会や、意見を出し合うカンファレンスを設け、「クリニック」「自分自身」「各部署」「患者さん」の4つの視点から建設的な意見を出し合う文化を醸成しています。

スタッフの教育が、患者様への提供価値を高めているのですね。

はい。知識があるだけでは不十分で、それを患者様に分かりやすく伝えるコミュニケーション能力も重要です。例えば、新しい化粧品を導入する際、プロジェクトチームを作り、その化粧品に関する知識を得ることはもちろん、どうすれば患者様に響くか、声掛けの仕方などシミュレーションを行い、患者と医療側に分かれてロールプレイングするなど、実践的な教育にも力を入れています。

地域になくてはならないクリニックを目指して

クリニックの経営理念として、特に重視されていることは何でしょうか?

3つの柱を掲げています。一つは「成長」です。個人の成長がクリニック全体の成長に繋がるという考えです。「成長」には失敗がつきもので失敗を恐れずにチャレンジすることの大切さも日頃から浸透させるように心がけています。二つ目は「一遇を照らす」、つまり、ひと目につかないところでも自分が置かれた場所で、今この瞬間を頑張るということです。 これは日本天台宗の開祖である最澄が自著に記した言葉です。三つ目は「Speedy & 効率化」です。これは早くても雑にならず質の高い診療を要領よく提供する、というあえて矛盾した目標にチャレンジしていくという意味合いです。

今後2〜3年後のうちだ皮膚科クリニックのビジョンについてお聞かせください。

開業初期の「集患期」から、「ブランディング期」を経て、今は「成熟期」だと思っています。患者様への指導はもちろんですが、スタッフ全員が学び、成長できる環境を整えることが、今後のクリニックの成長に不可欠だと考えています。

今後、特に注力していきたい分野はありますか?

今後は、まだ十分に活用できていないSNSなどを通じた情報発信にも力を入れ、当クリニックの「治す」ことにこだわる医療や、充実した指導内容などの付加価値を、より多くの方に伝えていきたいと考えています。

最後に、うちだ皮膚科クリニックが目指す最終的な目標をお願いします。

最終的には、皮膚疾患で困っている患者様が最後まで納得のいく治療を受けられる、質の高い診療を目指して、地域になくてはならない存在になりたいですね。

Profile

院長 内田 敬久

うちだ皮膚科クリニック 院長、内田 敬久 先生は、1996年3月に富山大学医学部を卒業後、1999年4月に横浜市立大学皮膚科へ入局。大学病院で専門的な知識と技術を磨き、2006年4月には横浜保土ヶ谷中央病院 医長に就任。2007年3月には横浜市立大学で皮膚科医学博士号(免疫・アレルギー)を取得し、2009年4月からは横浜市大皮膚科 助教・医局長・病棟医長を歴任されました。特に乾癬の治療に深く携わり、2014年4月からは横須賀共済病院皮膚科 部長として活躍。2018年10月に並木小磯診療所の院長を経て、2020年10月に地域医療への貢献を目指し、横浜市保土ヶ谷区上星川に「うちだ皮膚科クリニック」を開院。患者様との対話を大切にし、「治す」ことに徹底的にこだわった診療を提供し続けています。

会社情報

医院名

うちだ皮膚科クリニック

設立

2020年