信頼に応え、患者さんと真剣に向き合う ― 大西内科クリニック 院長・大西幸作先生
2025.08.28
最先端の治療と高いホスピタリティで口の中から全身の健康を創造する
医療法人社団ゆめらいふ 新宿三丁目北歯科
院長 楳津 徳弘
東京都新宿区に位置する「医療法人社団ゆめらいふ 新宿三丁目北歯科」は、保険診療では難しい高水準な医療を提供し、多くの患者さんから支持を集めているクリニックです。特に、歯の寿命を延ばすための根管治療や歯周病治療、そして失った神経を再生させる「歯髄再生治療」など、専門性の高い治療に強みを持っています。 その院長を務めるのが、長年の研究と臨床経験を持つ楳津徳弘先生です。楳津先生は、口の中だけでなく、全身の状態や健康意識にも着目し、患者さん一人ひとりに寄り添ったオーダーメイドの医療を実践されています。 今回は、楳津先生が歯科医師を志したきっかけから、高付加価値な自由診療を追求するに至った経緯、そして今後の展望について、詳しくお話を伺いました。地域住民はもちろん、遠方や海外からも患者さんが訪れる「医療法人社団ゆめらいふ 新宿三丁目北歯科」の魅力に迫ります。
—まず、先生が歯科医師を志されたきっかけについてお聞かせいただけますでしょうか?
私の親戚には医療関係の者が全くおらず、高校生まで歯科への関心も予定もありませんでした。ただ、私は物理や化学といった理科系科目が好きで、たまたま高校3年生の時の担任の先生が化学の先生で、非常に尊敬していました。その先生から、歯科の道へ進んでみてはどうかというアドバイスをいただいたのがきっかけです。
—大学で専門的な学問を学ばれた際、臨床との間にギャップを感じられたそうですね。
はい、3年生から専門分野に入り、実際に模型で歯を削ったり、解剖学といった医学系の講義が増えて、医師になった実感が湧いてきました。しかし、当時は学問と臨床との間にギャップを感じたのです。当時の臨床は、知識を応用するというよりも、熟練者のやり方を見て覚える『見よう見まね』の側面が強かったからです。この理論と実践のギャップを埋めたいという思いが、大学院への進学につながりました。
—大学生活を経て、歯の健康が全身に影響するという考えを深められたのですね。
大学院では、口の中の状態と他の臓器の関係、つまり全身状態との関連性に関する研究に取り組みました。例えば、入れ歯を外した状態と入れた状態とで、体の揺らぎ(平衡機能)が全く異なることなどが分かりました。また、部分入れ歯は、それを支える歯が虫歯や歯周病で失われては意味がなく、すべての治療を完璧に行わなければならないと気づきました。この研究を通して、歯科の知識だけでは解決できない問題に直面し、口から全身を診ることの重要性を痛感しました。
—開業される際、保険診療を行わないという大きな決断をされた背景について教えてください。
当時は、質の高い根管治療や歯周病治療が保険診療の制度内では難しく、勤務医時代には理想とする治療ができないことに葛藤がありました。すべての治療を完璧にやるには、自分で理想の歯科医院を作るしかないと考えたのです。また、根管治療や歯周病治療は、患者さんにその価値や、保険診療との違いを理解してもらいにくいという側面もあったため、最初から保険診療を使わないことで、妥協のない医療を提供する体制を整えようと決断しました。
—開業されて間もない頃、最も苦労されたエピソードは何でしょうか?
開業当初の6年間は本当に苦労しました。当時はバブルが崩壊し、『歯の治療は安ければ安いほど助かる』という患者さんが多かったからです。予約が1日1人という日もあり、時にはその予約もキャンセルになることもあって、非常にショックを受けました。その苦境を乗り越えるため、歯科業界では一般的でなかったマーケティングや営業のセミナーにも参加し、医療サービスの提供方法を学びました。
—開業初期の経験から、患者さんとのコミュニケーションにおいて特に大切にされていることはありますか?
当時の苦労から学んだのは、治療の契約で終わりではなく、その後の患者さんの満足度を共有することの重要性です。例えば、入れ歯が入って終わりではなく、『食事を楽しめるようになった』といった喜びを患者さんと共有し、『ここで治療して良かった』と思ってもらうことが大切です。また、口頭での説明だけでなく、重要なことは必ず文書でも渡すようにしています。そうすることで、患者さんが後から情報を振り返ることができ、コミュニケーションの齟齬を防げます。
—現在、楳津先生は、失活歯の神経を再生させる「歯髄再生治療」に力を入れていらっしゃいますが、この治療の現状について教えていただけますか?
歯髄再生治療は、一度失った神経を再生させる、言わば『究極の根管治療』です。まだ全国的にも導入している歯科医院は少なく、高い技術力と設備が必要です。しかし、生活習慣の改善で全身が健康になるほど、『歯だけはなんとかしたい』という患者さんが増えており、この治療のニーズは非常に高いと感じています。患者さん一人ひとりが1本の歯にこだわる、その価値観に応える治療だと確信しています。
—診察の際、患者さんの気持ちを読み取るためにどのような努力をされていますか?
最も意識しているのは、患者さんが今、どのようなことを考えているのかを深く理解することです。当院では、単に医学的な質問をするだけでなく、雑談の時間を多く設けて、患者さんの本音を引き出すようにしています。また、表情や態度、声のトーンなどを細かく観察し、緊張していないか、話が理解できているかといった『非言語のメッセージ』も読み取るように努めています。これにより、患者さんの真のニーズと不安に寄り添った対応ができると考えています。
—院内では、AIなどの新しい技術をどのように活用されていますか?
AIの進化は目覚ましく、歯科医療においてもその恩恵は計り知れません。例えば、歯科用CTの画像診断などは、人間が何時間もかけて行っていた作業が、AIを使えば短時間で、しかも人間よりも高い精度で終わる可能性があります。現在、私は治療方針や学会発表の資料作成などでAIを活用していますが、今後、診療の質を向上させるために、診断支援や事務作業の効率化などにAIを積極的に取り入れていきたいと考えています。
—「医療法人社団ゆめらいふ 新宿三丁目北歯科」を今後2~3年でどのようなクリニックにしていきたいとお考えですか?
直近の目標は、歯髄再生治療の実績をさらに積み重ねることです。現在は年間10名前後の患者さんにご利用いただいていますが、今後は年間20名から30名のペースで治療を提供できるよう、設備投資と若手スタッフの教育を徹底していきたいと考えています。
—短期的な目標の達成を見据え、さらにその先の将来的な夢やビジョンはありますか?
長期的なビジョンとしては、現在よりもさらに大きな希望と最新の設備を備えた場所へ再度移転し、若い世代の優秀な歯科医師の協力も得て、規模を拡大したいと考えています。そして、日本国内だけでなく、海外からも患者さんを呼び込む国際的な高付加価値歯科医院を目指したいです。
—最後に、楳津先生の歯科医師としての最終的な夢についてお聞かせください。
私の最終的な夢は、歯科医療を『コスト』から『産業』に変えることです。質の高い歯科医療は、国民の健康寿命を延ばし、医療費の抑制にも貢献できます。これにより、税金を使うコストではなく、税金を納める、社会に貢献する高付加価値な産業へと昇華させたいのです。この実現こそが、私が歯科医師としてこの世に生まれた存在価値であり、生涯追い求めたいミッションです。
Profile
院長 楳津 徳弘
医療法人社団ゆめらいふ 新宿三丁目北歯科の院長、楳津 徳弘(うめつ のりひろ)先生は最先端の技術と知識をもって歯科医療の向上に尽力されている歯科医師です。昭和60年に日本大学歯学部を卒業後、平成元年には日本大学大学院歯学研究科を修了し、歯学博士の学位を取得されました。臨床経験を積み、平成6年には新宿一丁目に「歯科楳津医院」を開業。その後、平成27年に現在の地である東京都新宿区新宿3-13-5 クリハシビル8Fに「医療法人社団ゆめらいふ 新宿三丁目北歯科」として移転開業されました。 特に、根管治療、歯周病治療、そして最新の歯髄再生治療といった専門性の高い治療に深く携わっており、その知見を活かした質の高い歯科医療の提供を使命とされています。また、東洋医学や全身医学にも造詣が深く、口の中と全身の健康との関連性を重視した、全人的なアプローチで患者さんの健康をサポートされています。現在もなお、国内外での研究活動や講演活動を積極的に行い、歯科医療の発展に貢献されています。