Interviewインタビュー

些細な悩みも全力を尽くす、笑顔のための皮膚科

紙屋町やなせ皮ふ科クリニック

院長 栁瀬 哲至

広島の街なか、紙屋町で多くの患者さんから信頼を集める「紙屋町やなせ皮ふ科クリニック」。院長の栁瀬哲至先生は、ご自身も幼少期からアトピー性皮膚炎に悩み、皮膚病の辛さを誰よりも理解している医師です。 「ただ薬を出すだけでなく、なぜ良くならないのか、どうすれば良くなるのかを、患者さんと同じ目線で考えたい」と語る栁瀬院長。今回のインタビューでは、医師を志した原体験から、診療で大切にしているこだわり、そしてクリニックが目指す未来像について、たっぷりと語っていただきました。皮膚の悩みを持つすべての方、そして医療の道を志す方にも届いてほしい、温かくも力強いメッセージです。

「すべての人が健やかな肌で笑顔になれるように」紙屋町やなせ皮ふ科クリニック 栁瀬哲至院長の飽くなき挑戦

医師としての原点:自身の「かゆみ」との闘い

さっそくですが、栁瀬先生が医師を志したきっかけを教えてください。

親戚に医師が数名いるという環境もあり、幼い頃から自然と「お医者さんになりたい」という気持ちはありました。ですが、単なる憧れではなく決定的な動機となったのは、私自身の身体的な苦しみの経験です。

ご自身も皮膚の症状に悩まされていたのでしょうか?

はい。私は物心ついた時からひどいアトピー性皮膚炎でした。肌は常にガサガサで、小児科へ風邪で行っても、お医者様から「お母さん、この子は風邪の治療より皮膚の治療をちゃんとした方がいいですよ」と言われるほどひどかったそうです。

その経験は精神的にも影響がありましたか?

非常に大きかったですね。かゆみで辛いだけでなく、見た目のせいでからかわれたりと、幼心にとても悲しい思いを何度もしました。この「かゆい皮膚の病気」をどうすれば治せるのか、自分と同じように辛い思いをしている人を救いたいという強い願いが、私の医師としての原点になっています。

実際に開業されてから、どのような患者さんが来院されますか?

場所柄、近隣にお勤めの20代〜40代の方が中心ですが、最近はご高齢の方も増えています。特に「どこに行っても良くならない」と、セカンドオピニオンやサードオピニオンとして最後の望みを託して来てくださる患者さんが多いのが当院の特徴です。

患者目線の診療:「なぜ良くならないのか」を共に解き明かす

診療において、栁瀬先生が最も大切にしていることは何ですか?

患者さんに対して一方的な説明で終わらせないことです。なぜこの病気になっているのか、なぜ今の治療では良くならないのか、その「根本的な原因」を患者さんと共有し、納得していただくことを何より大切にしています。

「お薬の指導」についても非常に丁寧に行っていると伺いました。

お薬の出し方だけでなく「塗り方」が重要なんです。私はよく「料理」に例えるのですが、同じ食材(薬)を渡されても、料理人(患者さん)の腕次第で出来栄えは全く変わります。正しく使わなければ、どんなに良い薬も効果を発揮しません。

診察室で実際に患者さんに塗ってもらうこともあるのでしょうか?

もちろんです。実際に塗ってもらうと「塗る量が足りない」「塗る場所が違う」といった具体的な課題がすぐに見えてきます。こうした行動の修正を一つひとつ丁寧に行うことで、初めて治療は前進するのです。

患者さんの生活背景まで踏み込んだお話をされるのですか?

はい。単に薬の説明をするだけでは耳を素通りしてしまいます。質問を投げかけ、患者さんの日々の生活を振り返ってもらいながら、どうすれば無理なく正しいケアを習慣化できるかを一緒に考えるようにしています。

組織運営の理念:スタッフの笑顔が患者さんの満足に

クリニックの雰囲気作りとして、スタッフの方々への教育で意識していることは?

スタッフが「気持ちよく、楽しく働けること」です。働く側がやりがいを持って笑顔でいなければ、患者さんに質の高い医療や安心を提供することはできないと考えています。

スタッフの方を指導する際のこだわりはありますか?

決して強い言葉や一方的な押し付けはしないことです。本人が「ここを直そう」と心から思わなければ、行動は変わりません。一度で伝わらなくても、諦めずに角度を変えて伝え続ける粘り強さを大切にしています。

院内での接遇についてはどのような方針をお持ちですか?

基本的なことですが、「しっかり患者さんの顔を見て挨拶すること」や「笑顔を忘れないこと」を徹底しています。患者さんが「あそこに行って本当に良かった」と思える体験は、こうした一つひとつの接遇から生まれるものだと信じています。

採用の際にはどのような点を重視されていますか?

幸いなことに、当院には非常に優秀で意欲的なスタッフが集まってくれました。私一人の力では限界がありますから、スタッフ全員が「より良いクリニックにしよう」という同じ方向を向いて働けるチーム力こそが、当院の誇りです。

クリニックの未来:諦めない治療と組織の拡大

開院から約1年が経ちますが、現在の想いをお聞かせください。

5年以上前から準備を進め、この広島のど真ん中である紙屋町で勝負したいという想いで開院しました。教授との約束もあり時間はかかりましたが、今こうして多くの患者さんに頼っていただけていることに、大きな責任と喜びを感じています。

今後のビジョンや、挑戦したいことはありますか?

将来的には志を同じくするドクターを増やし、より大きな組織にしていきたいと考えています。私一人ではなく、複数の医師で診る体制を整え、分院展開なども視野に入れながら、より多くの悩める患者さんの受け皿になりたいですね。

栁瀬先生が不在の際でも、変わらない医療を提供したいということでしょうか?

その通りです。私が不在になっても、患者さんが路頭に迷うことなく、常に質の高い治療を受け続けられるシステムを構築することが目標です。それが、地域医療に貢献し続けるということだと思っています。

最後に、皮膚の悩みで苦しんでいる方へメッセージをお願いします。

アトピーや乾癬、脱毛症などは完治が難しいとされ、「一生付き合うしかない」と諦めてしまう方も多いです。ですが、適切なケアと新しい治療の選択肢によって、病気を忘れるほど綺麗な肌を取り戻すことは可能です。決して一人で悩まず、私たちの扉を叩いてください。あなたの笑顔のために、全力でサポートします。

Profile

院長 栁瀬 哲至

栁瀬院長は、2002年に広島大学医学部を卒業後、広島大学病院や東京の虎の門病院といった名だたる基幹病院で皮膚科医としての研鑽を積んできました。長年にわたり広島市立北部医療センター安佐市民病院で部長職を務めるなど、地域医療の中核で高度な専門治療に深く従事してきた実績を持ちます。 そして2023年4月12日、長年の夢であった「紙屋町やなせ皮ふ科クリニック」をついに開院いたしました。院長自身も幼少期からひどいアトピー性皮膚炎に悩み、かゆみや肌荒れの辛さを誰よりも知る一人です。 「あらゆる関係者の皆様が健やかな皮膚となり、笑顔になりますように」という理念を掲げ、基幹病院で培った最新の知識と豊富な臨床経験を活かし、患者様一人ひとりの心に寄り添う誠実な診療を大切にしています。

会社情報

医院名

紙屋町やなせ皮ふ科クリニック

設立

2023年