地域に根差した「医療完結型」クリニックへの挑戦–田中整形外科まりこ眼科 田中 稔一郎インタビュー
2026.03.04
「負担の少ない治療で、お口の一生のパートナーに」みやちファミリー歯科・宮地秀彰院長が語る、エビデンスに基づいた安心のカタチ
みやちファミリー歯科
院長 宮地 秀彰
名古屋市名東区に根ざし、地域住民の「お口のパートナー」として歩み続けている「みやちファミリー歯科」。院長の宮地秀彰先生は、最新のレーザー機器やデジタル予約システムを積極的に導入し、徹底して「患者様の負担を抑えること」を追求しています。 「歯科医療は技術と同じくらい誠実さが大切」。そう語る宮地院長の信念の裏側にはどのような想いがあるのか。本記事では院長の原点から、専門的な情報発信の重要性、そしてスタッフと共に歩む未来のビジョンなどを伺いました。
—さっそくですが、宮地先生が歯科医師を志したきっかけについて教えてください。
正直なところ、最初は家族の勧めや手に職をつけたいといった現実的な理由からでした。ただ、自分自身が幼少期から歯科に通うことが多く、歯科医師という仕事に明るいイメージを持っていたことも大きかったです。そして進路を真剣に考える際、一番ポジティブに向き合える職業が歯科医師でした。
—勤務医を経て、2021年に「みやちファミリー歯科」を開院されました。独立を決めた理由は何ですか?
勤務医時代はとにかくがむしゃらに腕を磨きましたが、多くの患者様を診る忙しい現場では「一人ひとりと向き合う時間」が限られてしまうことに葛藤がありました。自分が納得できるまで丁寧に説明し患者様の不安を解消できる理想の環境を求めて、自分のクリニックを持つことを決意しました。
—クリニックの運営において、最も大切にしていることは何でしょうか?
一言で言えば「患者様の利益を最優先にする」ことです。そのためには新しい設備への投資は惜しみません。副作用や痛みの少ないレーザー治療器を導入しているのも、「ここなら安心」と思っていただきたいからです。 この想いはお子さまに対しても同じで、むし歯を治すだけでなく予防を重視し、将来むし歯になりにくいお口づくりを大切にしています。また、歯科医院に慣れてもらえるよう、キッズスペースの設置や寝転びながらお口を確認できる工夫を取り入れるなど、安心して通える環境づくりにも力を入れています。
—「負担の少ない治療」を実現するために、具体的にどのような工夫をされていますか?
単に「優しくする」だけでなく、医学的な根拠(エビデンス)に基づいて治療方針を立てることを徹底しています。例えばレーザー治療は、お薬に頼りすぎずにお口のトラブルを改善できるメリットがあります。論文などの確かなデータをもとに、いかに低侵襲(身体へのダメージを少なく)で治せるかにこだわっています。
—デジタル化(DX)の導入にも積極的ですが、診療にはどう活かされていますか?
24時間ネット予約や自動予約確認システムなどを活用しています。これは患者様の利便性向上はもちろん、スタッフが電話対応に追われる時間を減らすためでもあります。機械ができることはデジタルに任せ、私たちは患者様との対話や心のケアという最も大切な部分に時間を使うべきだと考えています。
—専門知識を患者様に伝える際、気をつけていることはありますか?
歯科は非常に専門的な分野なので、専門用語をそのまま並べるのではなく、患者様が自分の状況を直感的に理解できるよう工夫しています。「なんとなく」治療を進めるのではなく、納得していただいた上で一緒に進めることが治療結果への満足度にもつながると確信しています。
—最近では、SNSなどでの情報発信にも非常に力を入れていらっしゃいますね。
はい。どんなに良い治療を提供していても、それが困っている方に届かなければ意味がありませんからね。当院の強みである「ホワイトニング」や「低侵襲治療」の症例、スタッフの想いなどを可視化することで、来院前に少しでも安心感を持っていただけるよう意識しています。
—患者様からの口コミについてはどう感じていますか?
私自身すべての口コミに目を通し、できる限り返信も行っています。「分かりやすかった」「痛くなかった」といった温かいお言葉は、私だけでなくスタッフ全員の大きな励みになります。逆にご意見をいただいた場合も、それを真摯に受け止めて改善に繋げる貴重な機会だと捉えています。
—理想の歯科医療を実現するために、スタッフの教育で大切にしていることは何ですか?
スタッフもプロの集まりですから、専門的な知識とプライドを持って働いてほしいと思っています。そのために定期的なミーティングや日々の対話で「私の診療スタンス」を共有しています。一方的な指示ではなく「なぜこの治療が患者様にとって良いのか」という根本の意識を共有することを大切にしています。
—2〜3年後、どのようなクリニックでありたいですか?
名東区の皆様にとって「困ったら、まずあそこに行こう」と一番に思い出していただける存在でありたいです。お口の悩みを解決するだけでなく、一生モノの健康な笑顔を守る。そんな当たり前の幸せを支え続ける、街の「お口のパートナー」として成長し続けていきたいですね。
—最後に、これから開業を目指す先生方へメッセージをお願いします。
今は資金面でも採用面でも非常に厳しい時代です。だからこそ、デジタルに頼れる部分は徹底的に頼るべきだと考えています。事務的な作業はシステム化して効率を上げ、人間は「人間にしかできない仕事」に集中する。 そうして生まれた時間や心の余裕を、いかに患者様やスタッフへ還元できるかが重要です。自分一人が利益を得るのではなく、関わる全員が満足できる「ウィン・ウィン」の環境を創り上げること。それが、これからの医院経営において最も大切で目指すべきゴールだと思います。
Profile
院長 宮地 秀彰
2009年朝日大学歯学部卒業。2010年に同大学にて総義歯学の修練医として高度な専門技術を習得。2011年より「しお歯科」にて10年間にわたり幅広い症例に従事し、研鑽を積む。2021年愛知県名古屋市名東区に「みやちファミリー歯科」を開院。最新のデジタル技術とエビデンスに基づいた「低侵襲治療」をモットーに、地域住民が一生自分の歯でおいしく食事ができる健康な生活を支えている