「怪我を理由に夢を諦めさせない」科学的根拠に基づいた治療でアスリートの未来を拓く――「夢」整形外科スポーツクリニック 岡崎史朗院長
2026.02.12
高度医療の知見を、もっと身近な安心へ。かみやま歯科・口腔外科の神山勲院長が描く、地域に根ざしたお口のトータルケア
かみやま歯科・口腔外科
院長 神山 勲
中央線国立駅から徒歩4分。落ち着いた街並みの中に、2025年11月に誕生したのが「かみやま歯科・口腔外科」です。院長の神山勲先生は、口腔がん治療や大規模病院での外科手術など、歯科医療の中でも特に専門性の高い分野で30年近いキャリアを積んでこられました。一見、華やかな実績を持つ先生が、なぜこの国立の地で一般歯科を含むクリニックを開院されたのか。そこには、「どんなに病気を持った方でも、安心して笑顔で過ごしてほしい」という温かな情熱と、長年の経験に裏打ちされた確固たる信念がありました。高度な専門知識と、親しみやすい人柄が融合した神山先生のインタビューをお届けします。
—歯科医師を目指し、その中でも口腔外科という専門分野を選ばれたきっかけは何ですか?
もともと医療全般に対して非常に強い興味を抱いていたことが原点です。進路を選択する段階で、特に「がん治療」や「外科的処置」といった、より高度で専門的な領域に強く惹かれました。歯科という枠組みの中でも、命に関わる疾患や、外科的なアプローチでダイレクトに患者さんに貢献できる口腔外科という分野に魅力を感じ、その道を志しました。
—長年、大学病院やがんセンターといった「高度医療の最前線」で活躍されてきましたね。
第一線の現場では、常に「患者さんとご家族の不安をいかに取り除き、安心を提供できるか」ということを最優先に考えてきました。がん治療などの高度な外科治療において、私たちが向き合うのは「疾患」だけではありません。治療を受ける患者さんの背景にある「生活」や「心の平穏」を支えることが、医療の本来の役割であると強く感じてきました。たとえ厳しい治療の最中であっても、患者さんとご家族が笑顔を保てるような環境づくりに尽力してきた経験が、私の医療の原点となっています。
—そんな専門医である先生が、なぜ国立の地で街のクリニックを開院しようと思われたのでしょうか?
大学病院で行う高度な治療も、地域で行う一般的な歯科治療も、患者さんが健康に生活するための医療であることに違いはないと確信したからです。 これまでは病院という「非日常」の場で患者さんを支えてきましたが、これからは地域という「日常」の場で、皆さんの笑顔を守るお手伝いをしたいと考えました。また、大きな病院へ行かなければ解決できなかったお悩みや、どこに相談してよいか分からなかった専門的な疾患を、もっと身近な場所で、時間をかけて丁寧に診てあげたい。そんな「地域医療の質の向上」に貢献したいという強い思いから、この国立の地を選びました。
—「有病者歯科」という言葉を掲げられていますが、具体的にはどのような治療ですか?
循環器疾患などの持病(基礎疾患)をお持ちの方や、内科等に通院されている方に対して、全身状態を考慮しながら行う歯科治療のことです。 例えば、お身体の状態によっては、麻酔一つとっても慎重なリスク評価が必要になります。私はこれまで麻酔医をはじめ、他の分野の専門医と連携しながら、数多くの症例を経験してきました。その「勘所」や経験を活かし、適切な配慮と方針を立てることで、持病がある方でも安全に、安心して歯科治療を受けていただける体制を整えています。
—持病があるために歯科受診を躊躇している患者さんは多いのでしょうか。
はい、非常に多いと感じています。「この持病があるから治療は無理かもしれない」とご自身で諦めてしまっている方や、あるいはその重要性に気づいていないご家族もいらっしゃいます。 また、他の歯科医院様から「うちでは対応が難しい」とご紹介いただくケースも増えています。本来であれば、どんな方でもお口のケアは必要不可欠です。私たちは、そういった不安を抱える方々の受け皿となり、安全な治療を提供することで、患者さんの健康寿命を支えていきたいと考えています。
—患者さんとのコミュニケーションで、特に心がけていることはありますか?
「聴くこと」と「分かりやすい説明」です。特に口腔外科の領域や有病者歯科は、患者さんにとって難しく感じられることも多いです。ですから、専門用語を避け、図や写真を用いながら、納得いただけるまで丁寧にお話しすることを徹底しています。患者さんが笑顔で帰られるためには、痛みを取るだけでなく、不安を取り除くことが何より大切だと考えています。
—地域医療における「かみやま歯科・口腔外科」の役割をどうお考えですか?
地域医療の「架け橋」でありたいと考えています。近隣の都立病院や大学病院、そして地域の歯科医院様としっかり連携し、大きな病院では待ち時間などで対応が難しいケースの一部を引き受けたり、専門的な視点が必要な診断を行ったりすることです。 私一人が教える立場ではなく、地域の先生方と一緒に勉強し、連携の輪を広げることで、地域全体の医療レベルの向上と活性化に貢献していきたいと思っています。
—現在、どのようなスタッフの方々と共に診療を行っていますか?
現在は私を含めて4名の体制です。歯科衛生士2名、歯科助手・受付1名、そして私です。少人数のチームですが、非常にまとまりが良く、お互いに信頼し合えるメンバーです。患者様お一人おひとりと向き合い、丁寧な対応ができる素晴らしいチームだと自負しています。
—スタッフの採用において、先生が最も重視されたポイントは何ですか?
何よりも「人柄」と「人間性」です。 当院はご高齢の患者様や不安を抱えた患者様が多く来院されることが予測できました。そのため、相手の気持ちに寄り添えること、そして自分をしっかり持った魅力的な人間であることを重視しました。技術は後から学べますが、その人が醸し出す安心感や雰囲気は、患者様にとって最大の癒やしになります。結果として、私の期待を上回る素晴らしいスタッフが集まってくれました。
—チームで働く上で、日頃から大切にされているルールなどはありますか?
「根拠を持って行動すること」を大切にしています。 私は大学で教育にも携わっていたので、機材や薬品の取り扱い、患者様への説明一つひとつに対して、「なぜこうするのか」という理由を理解して取り組んでほしいと伝えています。基本的な理論を共有することで、スタッフ一人ひとりが自信を持って質の高い仕事ができるよう、学びを止めない姿勢を共有しています。
—開院から約半年が経ちました。今、どのような瞬間に喜びを感じますか?
開院して間もないですが、一つひとつの決断が自分の責任となり、クリニックのビジョンや方針を自らの手で形にしていけることに、これまでにないやりがいを感じています。 また、自分の理想とするチームを築き、スタッフが生き生きと働いてくれている姿を見ること、そして何より、患者様から「ここで診てもらえてよかった」という信頼をいただけることが、日々の大きな喜びです。
—今後、クリニックとして挑戦していきたいことはありますか?
有病者の方や、通院が困難な方に対する「お口のケア」をより一層、広めていきたいです。 どんなに持病が重くても、口腔内のケアは継続して行うことができますし、それが全身の健康維持にも繋がります。その重要性を啓蒙しつつ、厚生労働省の方針にもあるような「地域で完結できる質の高い医療」のラインに沿って、一歩ずつ着実に体制を強化していきたいと考えています。
—最後になりますが、これから開業を目指す歯科医師の先生方へアドバイスをお願いします。
先生方がこれまで積み上げてこられた研鑽やスキルを、最大限に活かせる場所をぜひ作ってほしいと思います。 今は「競合」するのではなく、それぞれの強みを活かして「協調・共調」していく時代です。私自身、開業にあたっては多くの業者の方や仲間の助けを借りました。一人で抱え込まず、周囲と手を取り合いながら、自分の理想とする医療を形にしていってください。
Profile
院長 神山 勲
かみやま歯科・口腔外科 院長。1995年東京歯科大学卒業。2002年に同大学大学院歯学研究科(口腔外科)を修了後、同大学の第一講座にて医員、助教を歴任。2010年には東京歯科大学口腔がんセンターの医長に就任し、口腔がん治療の第一線で活躍。2011年からは東京都立多摩総合医療センターの歯科・口腔外科医長として、13年間にわたり数多くの手術や全身疾患を持つ患者の治療に携わる。2025年11月、長年の高度医療の経験を地域に還元すべく、国立市に「かみやま歯科・口腔外科」を開院。専門医としての確かな技術と、一人ひとりに寄り添う丁寧なカウンセリングで、地域の口腔健康を守っている。