「怪我を理由に夢を諦めさせない」科学的根拠に基づいた治療でアスリートの未来を拓く――「夢」整形外科スポーツクリニック 岡崎史朗院長
2026.02.12
「敷居は低く、精度は高く。理想の乳腺診療」
きもと乳腺クリニック
院長 木本 真緒
三重県津市の「きもと乳腺クリニック」。院長の木本真緒先生は、三重大学医学部附属病院をはじめとする第一線の現場で多くの症例と向き合ってきた乳腺外科のスペシャリストです。「乳腺外来は敷居が高い」と感じてしまう女性たちのために、もっと気軽に、そして継続的に通える場所を作りたいという想いで開業されました。本記事では、木本真緒先生が医師を志した背景から診療で大切にしているこだわり、そしてクリニックが目指す未来像まで、木本先生の温かなお人柄とともにお話を伺いました。
—さっそくですが、木本先生が医師を目指されたきっかけを教えてください。
中学生の頃、祖母が関節リウマチという持病を患っており病院へ付き添う機会が多くありました。そこで医師という職業を間近に見て、自分も「人の役に立つ仕事がしたい」と思ったのが原点ですね。
—多くの診療科がある中で、乳腺外科を専門に選ばれたのはなぜでしょうか?
三重県内でも乳腺外科を専門とする医師はまだ多くありません。大学病院ではがん治療が終わると外来が終了してしまうケースもあり、良性と診断された後の「受け皿」が少ないという現状がありました。そこで、患者様が身近な場所で専門的な乳腺診療を継続して受けられる環境を作りたいと考えたからです。
—先生にとって「開業」という選択は、患者様への想いから生まれたものなのですね。
そうですね。大学病院よりももっと簡単に、かつ専門的な診療を受けられる場所が必要だと感じていました。専門医として、患者様が安心して通える「最初の窓口」になりたいという想いが開業へと突き動かしました。
—診療の際、患者様と接する上で特に意識されていることはありますか?
どんなに知識があっても、相手に伝わらなければ意味がありません。常に患者様の表情を確認しながら, どの程度理解していただけているかを確かめ、できるだけ簡単な言葉で分かりやすくお伝えすることを心がけています。
—乳腺診療は「胸を見せる」という心理的なハードルもありますが、配慮されている点はありますか?
乳房を見せたいと思う方はいらっしゃいませんから、羞恥心や嫌悪感を極力減らす工夫をしています。着替えの際や触診、検査を行う際も、患者様が嫌な気持ちにならないよう細心の注意を払って環境を整えています。
—患者様とのエピソードで、特に心に残っていることは何でしょうか?
乳がんと診断して総合病院へ紹介した際、「元気になって、また先生に診てもらうために戻ってくるね」と言っていただけたことです。当院を「元気になって戻ってきたい場所」と感じていただけているのは、医師として本当に嬉しいですね。
—最近はSNSも活用されているとのことですが、どのような効果を感じていますか?
InstagramやGoogleマップに院内の写真を多く載せるようにしています。女性は視覚的な情報を重視される方が多いので、院内の雰囲気が事前にわかると「ここなら行ってみようかな」という安心感に繋がりやすいです。
—実際にSNSを見て来院される患者様も多いのでしょうか?
はい、非常に多いです。「インスタを見ました」「マップの写真を見ました」と言ってくださる方が増えており、WEBを通じてクリニックの空気感を伝えることの大切さを実感しています。
—高度な検査を伴う診療において、やはり専門スタッフとの連携は欠かせないものですか?
もちろんです。乳房のレントゲン(マンモグラフィ)などは非常に高度な技術を要します。そのため、以前から信頼関係のある放射線技師さんや看護師さんにお願いして、プロフェッショナルなチームで診療にあたっています。
—これからの「きもと乳腺クリニック」が目指す姿について教えてください。
まずは今の診療を安定して継続することです。さらに今後は、津市だけでなく隣接する鈴鹿市など他の自治体の乳がん検診も当院で受けていただけるよう、行政との連携も広げていきたいと考えています。
—最後に、これから開業を目指す先生方へアドバイスやメッセージをお願いします。
今の時代、「何でも診ます」というより「ここに来ればこれが解決する」という専門性が求められています。患者様が何を目的に来院されるのかを考え、コンセプトを明確にした医療を届けていくことが大切だと思います。
Profile
院長 木本 真緒
2012年に三重大学医学部を卒業後、市立四日市病院にて初期研修を行う。2014年より三重大学医学部附属病院乳腺センター、遠山病院外科などで研鑽を積み、三重県内各地の主要病院で乳腺外科医としてのキャリアを構築。2025年、地域の女性が安心して専門的な乳腺診療を受けられる場所を目指し、三重県津市に「きもと乳腺クリニック」を開業。専門医としての確かな技術と、女性ならではのきめ細やかな配慮を兼ね備えた診療で、地域の健康を支え続けている。