患者様と誠実に向き合い、最高の笑顔を届ける。ひらた美容クリニック福岡天神 平田侑院長の美容医療へのこだわり
2026.10.01
患者さんの「怖い・痛い・恥ずかしい」をゼロへ。あおき消化器内科クリニック 青木信裕院長が現場の発想で挑む、新しい地域医療のカタチ
あおき消化器内科クリニック
院長 青木 信裕
京都市左京区修学院で、地域のかかりつけ医として幅広い内科診療を行う「あおき消化器内科クリニック」。院長の青木信裕先生は、総合内科・消化器内科・肝臓内科・消化器内視鏡の専門性を生かした診療に加え、患者さん、医師、介助者の負担を軽減する「内視鏡ストレッチャー」を自ら開発した医師でもあります。 その原点にあるのは、医療現場で感じた小さな違和感を見過ごさず、患者さんにとってより良い形へ変えていこうとする姿勢です。 基幹病院での臨床、京都大学での研究、地域医療、医療機器の発明、健康教室や書籍・noteを通じた情報発信。一見異なるこれらの活動は、すべて「病気だけではなく、その先にある患者さんの生活を守りたい」という一つの想いでつながっています。 今回は、青木院長が歩んできた医師としてのキャリア、開業に込めた想い、医療現場から生まれた発明、そして医師・経営者として目指す未来について伺いました。
—まずは、これまでのご経歴と、現在の医師としての考え方につながった経験について教えてください。
神戸市立医療センター中央市民病院で、内科全般に加えて救命救急や消化器内科疾患の診療を学びました。救急を含め、さまざまな症状や病気を抱えた患者さんと向き合う中で、幅広く診る力を身につけられたことは、現在の診療にもつながっています。 その後、京都大学医学部附属病院の消化器内科で、自己免疫性肝炎を専門とした研究に取り組み、医学博士号を取得しました。 市中病院では、一般内科や消化器内科の外来、肝臓専門外来、ピロリ菌感染症に関する診療などを担当しながら、胃カメラ・大腸カメラをはじめとする多くの内視鏡検査や治療を経験しました。 人間ドック機関での勤務歴もあり、産業医活動も15年以上続けています。そうした活動を続ける中で、病院で病気を早期発見して治療するだけではなく、病気になる前から予防し、もっと患者さんやご家族に近い立場で、一人ひとりの生活を支える医療がしたいと考えるようになりました。
—開業する場所として、京都市左京区の修学院を選ばれた理由は何だったのでしょうか。
京都は地元でもあり、これまで培ってきた経験を地域へ還元したいという想いがありました。 大きな病院では、専門性の高い検査や治療を行える一方、患者さんの日常やご家族の状況まで長く見守り続けることには難しさもあります。 クリニックであれば、風邪や生活習慣病といった日常的な体調不良から、消化器・肝臓の専門診療、胃カメラ・大腸カメラ、健診、訪問診療まで継続して関わることができます。 病気だけを見るのではなく、患者さんがどのような生活を送り、何に困り、これからどう過ごしていきたいのかまで考える。そうした「患者さんに近い医療」を実践したいと思い、修学院で開業しました。 青木院長は、神戸市立医療センター中央市民病院や京都大学医学部附属病院などで経験を積み、2016年に京都市左京区修学院で開業。現在は総合内科と消化器領域を軸に、訪問診療を含む地域医療にも取り組んでいます。
—青木先生はクリニックの院長であると同時に、医療機器の発明者でもあります。内視鏡ストレッチャーを開発されたきっかけを教えてください。
勤務医として大腸カメラを行う中で、検査を受ける患者さんだけでなく、検査を担当する医師や介助するスタッフにも大きな負担がかかっていると感じていました。 大腸カメラでは、スコープを進めやすくするために、患者さんの身体の向きを変えたり、脚の位置を調整したりすることがあります。 鎮静剤を使用している場合、患者さん自身で身体を動かすことが難しいため、看護師などの介助者が脚を支え、姿勢を保つ必要があります。患者さんの体格や状態によっては介助者の負担も大きくなり、検査を行う医師の操作にも影響します。 患者さん、介助者、検査医の誰か一人だけが我慢するのではなく、三者すべての負担を減らす方法はないか。その発想から開発したのが、回転・昇降する下腿載置台を備えた内視鏡ストレッチャーです。
—具体的には、どのような特徴があるのでしょうか。
患者さんの脚を載置台で支えることによって、検査中の姿勢を安定させられることが大きな特徴です。 患者さんの脚をスタッフが長時間抱えたり、押さえ続けたりする必要が少なくなるため、介助者は状態観察や医師へのサポートに集中できます。検査医にとっても操作を行うための空間を確保しやすくなります。 また、検査後は患者さんを別のベッドへ移し替えず、ストレッチャーのまま回復スペースへ移動することができます。鎮静剤を使用した後の転倒や移乗に伴う負担を減らすという点でも、安全性に配慮した設計です。 これは単に便利なベッドをつくりたかったのではありません。患者さんが少しでも安心して検査を受けられ、医療従事者も余裕を持って安全な検査に集中できる環境をつくることが目的でした。 同ストレッチャーは日本国特許を取得し、商品化され全国で販売されています。発明と商品普及の実績は京都府からも評価され、2022年には京都府発明等功労者賞の「発明考案功労者賞」を受賞しました。
—開発された内視鏡ストレッチャーは、先生のクリニックだけで使用するものではなく、商品化もされています。そこまで取り組もうと思われた理由を教えてください。
私が勤務医時代から感じていた不便は、決して私だけが感じているものではないと思ったからです。 内視鏡検査をしている先生方や看護師さんであれば、患者さんの体位を変えたり、脚を支えたり、鎮静後の患者さんを別のベッドへ移したりする大変さを、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。 せっかく現場で課題に気づいて、それを解決するものをつくったのであれば、自分のクリニックだけで使って終わるのはもったいないと思いました。 同じことで困っている医療機関があるのであれば、そこで使っていただいて、患者さんや医療従事者の負担を少しでも減らすことができれば、それも一つの医療貢献だと思っています。
—実際に製品にするまでには、どのような過程があったのでしょうか。
最初から完成形があったわけではありません。 実際の診療現場で、「ここがもう少し動けば使いやすい」「この位置なら医師が操作しやすい」「患者さんにとってはこちらの方が楽だ」といったことを一つずつ確認しながら改良していきました。 現場で使うものですから、アイデアが面白いだけでは意味がありません。 患者さんにとって負担が少ないこと、看護師さんが使いやすいこと、医師が検査をしやすいこと。そして安全に運用できること。そのすべてが大切です。 そうして改良を重ね、特許を取得し、企業にも協力いただきながら商品化につなげてきました。
—現在、内視鏡検査を行っている医療機関に向けて、先生から伝えたいことはありますか?
もし、内視鏡検査の現場で「患者さんの体位変換が大変だ」「看護師さんが脚を支える負担が大きい」「鎮静後の移乗をもう少し安全にできないか」と感じている先生方がいらっしゃれば、一度こういう製品があることを知っていただければと思っています。 もちろん、それぞれの医療機関で検査の方法やスタッフの人数、設備環境は異なりますので、すべての施設に同じものが合うとは限りません。 ただ、私自身が日々内視鏡検査をしてきた中で感じた課題から生まれた製品ですので、同じ課題を抱えている現場には役立てていただける部分があるのではないかと思っています。 内視鏡検査というと、どうしてもスコープや画像診断装置などに目が向きますが、実際には患者さんが横になる場所や、看護師さんの動線、検査後の移動まで含めて「検査環境」です。 患者さんにとってより安心でき、スタッフにとっても働きやすく、医師が検査に集中できる環境をつくる。 私が開発したものが、その一助になればうれしいですね。
—今後も、医療現場から新しい製品を生み出していきたいと考えていますか?
そうですね。発明そのものを目的にしているわけではありませんが、診療を続けていると、まだまだ「こうした方が良いのではないか」と感じることがあります。 医療機器メーカーの方だけでは分からない現場の感覚もありますし、反対に医師だけでは製品として形にできない部分もあります。 ですから、医師と企業がそれぞれの強みを持ち寄って、現場の課題を解決する製品をつくることには大きな可能性があると思っています。 内視鏡ストレッチャーだけでなく、大腸カメラを受ける患者さんの羞恥心や衛生面の負担を減らすため、「大腸カメラ用吸水防護体付き穴あきトランクス」も開発しました。こうした製品も、日々の診療で感じた小さな課題から生まれています。 今後も、患者さんや医療従事者にとって本当に役立つアイデアがあれば、自分のクリニックの中だけで終わらせず、広く医療現場へ届けていきたいですね。
—青木先生が、内視鏡検査を受ける患者さんの負担軽減に強くこだわるのはなぜでしょうか。
大腸カメラに対して、「怖そう」「痛そう」「つらそう」「恥ずかしい」と感じる方は、今も少なくありません。 ただ、患者さんとお話をしていると、検査そのものだけではなく、「何をされるのか分からない」「どのくらい痛いのか分からない」「下剤がどれほど大変なのか分からない」といった、情報不足による不安も非常に大きいと感じます。 不安があることで検査を先延ばしにし、その間に病気が進行してしまうこともあります。 私自身、長く通院されていた患者さんに大腸カメラを十分に勧めきれず、後になって進行した大腸がんが見つかった経験があります。その後悔は今も残っています。 医師として必要性を説明するだけでなく、「検査を受けよう」と思っていただける環境まで整えなければならない。そのためには、痛みだけでなく、不安や羞恥心、検査後の負担まで一つずつ減らしていく必要があります。
—クリニックでは、どのような工夫をされていますか。
AIによる病変検出支援機能を備えた内視鏡システムを導入し、消化器内視鏡専門医が検査を担当しています。 患者さんの状態や希望を踏まえて、鎮静剤を使用した胃カメラ・大腸カメラや、細いスコープを鼻から挿入する経鼻胃カメラにも対応しています。 また、内視鏡ストレッチャーだけでなく、検査中の羞恥心や衛生面に配慮した大腸カメラ用の検査着も開発しました。具体的には、透けにくい生地を使用し検査時の羞恥心に配慮するとともに、内側には吸水素材を備えています。排液や排便を吸収しやすく、横漏れを防ぐためのギャザーも設けることで、患者さんだけでなく検査室の衛生面にも配慮した設計です。また、生理中の女性でも大腸カメラを受けやすいよう工夫されています。 検査の精度を高めることはもちろん大切です。しかし、どれほど優れた設備があっても、患者さんが怖くて検査を受けられなければ、早期発見にはつながりません。 検査を受ける前の不安から、検査中の身体的・心理的な負担、検査後の安全までを一つの流れとして考える。それが、私の目指す「安心・安全・安楽な内視鏡検査」です。 青木院長は2026年9月に公開したnoteでも、大腸カメラをためらう背景には「検査について分からないことから生まれる不安」があると説明しています。検査は病気を探すためだけでなく、家族や大切な人と過ごす日常を守るための行動でもあると発信しています。
—地域医療において、クリニックが果たすべき役割をどのように考えていますか。
クリニックを病気になってから薬をもらうだけの場所にはしたくないと考えています。 体調に変化が起きる前から、自分の身体や病気について知り、必要な検査や生活改善に繋げられる場所でありたいと思っています。そのため、 企業で働く世代の方々へ産業医として活動していることで広い視点で人を視ています。また、協会けんぽをはじめとする様々な人間ドックも当院で行っています。さらに、当院では奇数月の第4水曜日に、毎回テーマを変えながら健康教室を開催しています。 これまでにも、糖尿病、高血圧・脂質異常症、胃がん、ピロリ菌、便秘症・大腸がん、肝臓病、認知症など、地域の方にとって身近なテーマを取り上げてきました。 診察室では、限られた時間の中で一人の患者さんに必要な情報をお伝えします。 一方、健康教室では、病気の仕組みや予防についてもう少し広い視点からお話しできます。 正しい医療情報に触れることで、病気になる前に生活を見直したり、検査を受けたりするきっかけが生まれます。地域全体の健康意識を高めていくことも、かかりつけ医の大切な役割だと思っています。
—書籍やnoteなど、院外での情報発信にも力を入れていますね。
医療情報は、診察を受けた方にしか届かないままでは十分ではありません。 特に大腸カメラは、受けたことがない方ほど不安を抱えています。そのような方にこそ、検査の必要性や実際の流れ、負担を減らすための工夫を知っていただく必要があります。 そこで、『はじめての大腸カメラ 知らないと損する大腸がんと検査の新常識』という書籍を執筆しました。 幻冬舎から2025年5月に出版され、価格は本体1,600円+税です。Amazonをはじめ、各書店で販売されています。(https://www.amazon.co.jp/dp/4344692055 ) noteでも、胃カメラ・大腸カメラ、消化器や肝臓の病気、生活習慣病について、診察室だけでは伝えきれない内容を発信しています。 情報を発信することも、予防医療の一つです。 記事や本を読んだことで不安が少し和らぎ、「一度相談してみよう」「検査を受けてみよう」と思っていただければ、その行動が早期発見につながる可能性があります。 あおき消化器内科クリニックでは、奇数月の第4水曜日に健康教室を継続開催しています。青木院長の著書『はじめての大腸カメラ』は、検査への不安を減らし、正しい知識を届けることを目的とした一冊です。
—医師でありながら、発明や商品化にまで取り組むことは簡単ではなかったのではないでしょうか。
医療現場では、毎日のように「もう少しこうなればいいのに」と感じる場面があります。 ただ、多忙な診療の中では、その違和感を仕方のないものとして受け入れてしまいがちです。 私は、現場で働く医師だからこそ気づける課題があり、その課題に対する答えも現場の中にあると考えています。 発明は、まったく新しいものを突然思いつくことではありません。患者さんやスタッフが困っていることを丁寧に観察し、どうすれば負担を減らせるのかを考え続けることから始まります。 もちろん、アイデアを形にし、特許を取得し、企業と協力して商品化し、実際の医療現場へ届けるまでには多くの時間がかかります。 それでも、自分たちのクリニックだけで終わらせず、出来上がったよい医療品をほかの医療機関でも使っていただける形にすることで、より多くの患者さんと医療従事者を支えることができます。
—開業医になったことで、医療に対する視野は変わりましたか。
勤務医時代は、目の前の診療や検査、治療に集中することが中心でした。 開業すると、医療の質だけでなく、スタッフが働きやすい環境、院内の安全性、患者さんへの情報提供、地域との関係、医療機器や設備への投資など、クリニック全体を考える必要があります。 医師として正しいことと、組織として持続できることの両方を考えなければなりません。 思いやりと笑顔をモットーに患者様を支える医療を提供しています。大腸カメラについては日本の先駆的「安心、安全、安楽な大腸カメラ」検査を行い発信をしています。自分が必要だと考える医療を、診療体制や設備、サービスとして実現できることは、開業医の大きな魅力です。
—最後に、これから開業を目指す医師や、クリニック経営に向き合っている先生方へメッセージをお願いします。
臨床医として知識や技術を磨き続けることは、もちろん大前提です。 ただ、開業後は、良い診療を行うだけでは解決できない課題とも向き合うことになります。 患者さんが受診しやすい仕組み、スタッフが安心して働ける環境、医療の安全性、地域への情報発信など、一歩引いて医療全体を見る経営者としての視点が必要です。 その中で大切にしてほしいのが、日々の診療で感じる「もっとこうあればいいのに」という感覚です。 一見すると小さな不便や違和感でも、同じことで困っている患者さんや医療従事者が全国にいるかもしれません。 私にとっては、それが内視鏡ストレッチャーや検査着の開発につながりました。 医学は日進月歩です。新しい知識や技術を取り入れながら、目の前の患者さんをよく見て、現場の課題から目を背けないこと。その積み重ねが、新しい医療サービスや発明、地域への貢献につながるのだと思います。 医師一人が診療できる患者さんの数には限りがあります。 しかし、診療から得た気づきを仕組みや製品、情報として社会へ広げることができれば、より多くの方を支えることができます。 これからも、患者さんとご家族に近い立場で診療を続けながら、医療現場から生まれる発明や情報発信を通じて、長く社会に役立つ医療貢献を続けていきたいと考えています。
Profile
院長 青木 信裕
岡山大学医学部卒業後、神戸市立医療センター中央市民病院にて、内科全般、救命救急、消化器内科疾患の診療経験を積む。 その後、京都大学医学部附属病院消化器内科学講座にて、自己免疫性肝炎を専門とした研究に取り組み、医学博士号を取得。市中病院では、内科・消化器内科・肝臓専門外来を担当するほか、多数の胃・大腸内視鏡検査および治療、緩和医療、地域向け健康教室に携わる。健診センターでの勤務歴があり、産業医活動も続けており、予防医療にも取り組んできた。2016年、京都市左京区修学院に「あおき消化器内科クリニック」を開院。 総合内科・消化器病・肝臓・消化器内視鏡、人間ドックなどの専門性を生かした診療を行う一方、患者さん、介助者、検査医の負担を軽減する内視鏡ストレッチャーなどを開発。複数の日本国特許を取得し、2022年には京都府発明等功労者賞(発明考案功労者賞)を受賞した。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医によるAI搭載の質の高い安心・安全・安楽な大腸カメラ、胃カメラを行っている。「思いやりと笑顔」を理念に、地域に根差した診療、訪問診療、健康教室、医療機器の開発、書籍やnoteによる情報発信など、多方面から医療・地域貢献に取り組んでいる。 日本内科学会総合内科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本超音波医学会超音波専門医、日本医師会認定産業医、日本国特許等専門資格を持ち医療活動を行っている。
会社情報
医院名
あおき消化器内科クリニック
設立
2016年