地域医療への貢献を目指す–浜松歯科 中野 陽平 院長の経営と情熱
2026.02.17
運動機能から変える、クリニックの未来。Do-Clinic 院長・道家孝幸先生が目指す「動ける悦び」と「成長する組織」
Do-Clinic 整形・運動器リハビリテーション
院長 道家 孝幸
札幌市中央区のビル内に構える「Do-Clinic」。院長の道家孝幸先生は、患者さん一人ひとりの「痛みの根本原因」に向き合い、最新の運動機能リハビリテーションを中心とした診療を展開しています。幼少期のスポーツ体験から医師を目指し、数々の葛藤や恩師との出会いを経て開院に至った道家院長。クリニック名に込められた想いや、医療事務、看護師、理学療法士などのチーム作り、そして今後の展望についてじっくりとお話を伺いました。
—まずは、道家先生が医師やスポーツドクターを目指された原点について教えてください。
もともと私自身、アルペンスキーやラグビーをやっていたんです。小学生の頃から怪我をして整形外科のお世話になる機会が多く、そこで出会ったスポーツドクターの先生方がとてもかっこよく見えたのが最初のきっかけですね。父が外科医だったこともあり、「医師」と「スポーツ」を結びつけてスポーツドクターになろうと心に決めました。
—実際に整形外科医になられてからは、どのような歩みだったのでしょうか?
整形外科医になって最初の頃は、高齢者の方への一般的な手術や診療が中心でした。ですが、「スポーツドクターとしてどのような医療を提供すべきか」という模索が続いていたんです。例えば部活動で痛みを抱えてやってくる中高生に対して、画像診断で構造上の問題がないと「少し休みましょう」としか言えない歯がゆさがありました。
—その模索の中で、転機となる出会いがあったのでしょうか?
医師になって7年目頃、他の施設を見学した際に「リハビリテーションで動きそのものを治す」「運動機能に着目する」という考え方に触れ、大きな衝撃を受けたんです。恩師の一人である東京で開業されている先生との出会いも非常に大きかったですね。スポーツ選手はもちろん、一般の患者さんにとっても運動機能を診ることが最も重要なのだと確信しました。
—「Do-Clinic」というクリニック名には、どのような想いが込められているのでしょうか?
実は開院前、名前にはかなり悩みました。「道家整形外科」にはしたくなかったんです。学生時代に友人たちから「ドゥー」と呼ばれていたニックネームがあり、「Do-Clinicって良いんじゃない?」という案が出たのがきっかけです。響きが良いですし、英語の「Do(動く・行動する)」という意味も込められます。「患者さんが動けるようになること」「私たちが主体的に行動すること」というポジティブな意味を込めて決定しました。
—実際に「Do-Clinic」という名称にして、効果などはありましたか?
アルファベット表記の「Do」で始まる名前なので、コロナワクチンの接種施設一覧などに掲載された際、札幌市内のリストで一番上に載ったんです。おかげで多くの患者さんに認知していただくきっかけになり、思わぬ良い影響がありました。
—診療を行う上で、先生が最も大切にされているこだわりは何でしょうか?
患者さんが抱える「痛みの根本原因」を見極めることです。外傷を除く運動機能障害では、痛い場所そのものは「結果」であり、そこに負担をかけている「動きの原因」は別の部位にあることが少なくありません。痛む場所だけにアプローチするのではなく、なぜそこが痛くなったのかという「動きの原因」を突き止め、リハビリで改善していくことを徹底しています。
—医療業界でも採用が難しい時代と言われますが、Do-Clinicでの人材採用はいかがですか?
すべての職種が順調というわけではありませんが、理学療法士や看護師に関しては比較的多くの応募をいただいている状況です。ありがたいことに「リハビリで動きを治す」という当院の方針に共感してくれる優秀なスタッフが集まってくれており、非常に助かっています。
—採用面接などで、ミスマッチを防ぐために行っている工夫はありますか?
採用を非常に重視して、採用の流れを設定しています。見学を必須とし、適性検査を実施した上で面接を行っています。さらに数日間の「インターン制度」を導入し、実際に現場で働いてもらった上で、既存スタッフにも「一緒に働く仲間としてどうか」を確認するステップを踏んでいます。
—スタッフの教育や日々のマネジメントで意識されていることは何ですか?
各部署のリーダーやマネージャーに教育や業務の権限を委ねています。私自身が現場の細かい業務に直接口を出すことはしないようにしています。指導や注意は教育担当のスタッフに任せ、私自身は「スタッフを褒める立場」に徹するようにしています。
—今後2〜3年を見据えた、クリニックのビジョンについて教えてください。
まずは現在の診療レベルをさらに平準化し、どのスタッフが対応しても高い質の医療を提供できるシステムを完成させたいですね。その上で、運動機能をリハビリで治すという医療を多くの方に提供できるように、将来的には札幌市内での分院展開も視野に入れています。
—どのような形の分院展開をイメージされているのでしょうか?
本院と連携するサテライト的なクリニックや、例えば「骨粗しょう症」や「女性のリハビリ」に特化した専門性の高い施設など、役割分担をした展開を考えています。地域の方々にとってもより通いやすく、専門的なケアが受けられる環境を作っていきたいですね。
—最後に、これから開業を目指している医師の方々へメッセージをお願いします。
実は私自身、もともとは「開業したい」という気持ちは全くありませんでした。ですが、「運動機能で治す」という自分の理想の医療を突き詰めた結果、それを実現できる場所が既存の枠組みにはなく、自ら作る決断をしたんです。 これから開業される先生方も、まずは「自分はどんな医療を提供したいのか」「なぜ開業するのか」という理念やビジョンを明確に持つことが大切だと思います。明確な軸があれば、自然とそれに共感するスタッフや患者さんが集まってきます。自分たちの医療に誇りを持ち、患者さんの笑顔のために一歩を踏み出してほしいですね。
Profile
院長 道家 孝幸
自身が幼少期からアルペンスキーやラグビーなどのスポーツを経験し、ケガ治療を通じてスポーツドクターを志す。医学部卒業後、整形外科医として臨床経験を積む中で「運動機能」を改善するリハビリテーションの重要性に開眼。既存の枠組みにとらわれない理想の医療を追求するため、札幌市中央区に「Do-Clinic 整形・運動器リハビリテーション」を開院。患者さんの痛みの根本原因を究明・改善する丁寧な診療と、スタッフが主体的に活躍できるクリニック作りに邁進している。