地域に根ざした予防歯科の未来を創る・仲六郷ひろの歯科医院・廣野大司院長インタビュー
2026.04.27
歯を治す場所から、人生の健康を守る場所へ。仲六郷ひろの歯科医院・廣野大司院長が描く、お口から始まる全身の健やかさ。
仲六郷ひろの歯科医院
院長 廣野 大司
東京都大田区、多摩川の穏やかな空気が流れる仲六郷に、2024年に開院した「仲六郷ひろの歯科医院」。院長の廣野大司先生は、日本歯周病学会認定医としての高い専門性を備えつつ、何よりも「患者さんの心に寄り添うこと」を最優先に掲げています。臨床の最前線で培った技術と、管理職として磨いた組織づくりの経験。そのすべてを注ぎ込んだクリニックで、廣野院長がどのような未来を見据えているのか、じっくりとお話を伺いました。
—廣野先生が歯科医師を志した最初のきっかけは何だったのでしょうか。
実家が医療系で、幼い頃から歯科医師や医師という職業が常に身近にありました。進路を考える際、自分も何か人の役に立ちたい、それも間接的ではなく、直接患者さんに触れ、コミュニケーションを通じてダイレクトに感謝をいただける仕事に就きたいと考え、この道を選びました。
—当初から「自分の医院を持ちたい」という開業志向があったのですか?
実は、最初は開業には全く興味がなかったんです。生涯、勤務医という立場で技術を全うしようと考えていました。 しかし、多くの現場で研鑽を積むうちに、自分が理想とする「信じられる医療」や、スタッフとの信頼関係に基づいたマネジメントを自らの責任で形にしたいという思いが強くなり、開業を決意しました。 また、一生涯を通じて自分が診てきた患者さんと長くお付き合いしていける関係を築きたい、継続的に経過を追っていきたいという想いも大きな理由の一つです。 患者さん一人ひとりに寄り添い続けられる場所、そして長期的に関わっていける環境をつくりたいと考えました。
—勤務医時代の経験で、現在の医院づくりに活かされていることはありますか。
横浜の医療法人で副院長や管理職を務めた経験が非常に活きています。治療技術はもちろんですが、組織をどう動かすか、スタッフがどうすれば気持ちよく働けるかといった「経営・管理」の視点を持てたことは、現在の仲六郷ひろの歯科医院の運営において大きな財産になっています。
—先生が最も得意とされている専門分野について教えてください。
一番の専門は「歯周病治療」です。日本歯周病学会の認定医として、専門医のもとで長く研鑽を積んできました。歯周病は成人の多くが罹患している病気ですが、放置すると歯を失うだけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼします。その根本的な治療と予防に深く関わりたいと考えています。
—日々の診療の中で、患者さんと向き合う際に最も意識していることは何ですか。
何よりも「患者さんの気持ちを汲み取ること」です。どんなに優れた治療でも、患者さんが不安なままでは良い医療とは言えません。少しでも患者さんの立場に立ち、安心して治療を受けていただけるような心理的な配慮をスタッフ全員で徹底しています。
—実際に患者さんからはどのような声が多いですか。
「説明が丁寧で安心できる」と言っていただけることが多く、ご友人やご家族を紹介してくださるケースが増えています。仲六郷ひろの歯科医院なら信頼できる、と言っていただけることが一番の励みになりますね。
—開業されてから、経営面で特に苦労されたことはありますか。
やはりオープン当初の予期せぬトラブルですね。機械の不備や、オペレーションの不慣れなど、どれだけ準備してもイレギュラーは起こります。最小限の人数でスタートしたので、一人ひとりの負担が大きく大変な時期もありましたが、それを乗り越えてチームとしての絆が深まりました。
—採用や教育において、院長として大切にされているポイントを教えてください。
教育面では、できるだけ私自身が直接指導することを大切にしています。外部に教育を丸投げするのではなく、当院の仕組みや考え方を、私の口から直接スタッフに伝える。この「生のコミュニケーション」が、質の高い医療サービスを提供するための基盤になります。
—スタッフが成長していく姿を見るのは、やはり嬉しいものですか。
もちろんです。入社当初はできなかったことが、日々の教育を経てスキルアップし、生き生きと働いている。その姿を見ることが、開業して自分のチームを作って本当に良かったと感じる瞬間の一つです。
—今後、仲六郷ひろの歯科医院をどのような場所にしていきたいですか。
2〜3年後には、地域の方々にとっての「メンテナンスと予防の拠点」にしたいです。「あそこに行けば虫歯にならないし、一生自分の歯で健康に過ごせる」と認知される存在。お子様からご高齢の方まで、お口の健康を通じて人生を豊かにできる場所を目指しています。
—これから開業を目指す、若手の歯科医師の先生方へアドバイスをお願いします。
開業は「準備」がすべてです。自分がやりたい診療スタイルやビジョンを明確にすること。そして、開業前に自分なりの教育マニュアルやカウンセリング資料を作り込んでおくことをお勧めします。事前の仕組み作りが、開業後の診療への集中力を左右します。
—最後に、廣野先生が思い描く、これからの大きな「夢」をお聞かせください。
歯科医師という枠を超えて、「全身の健康をサポートできる存在」になることです。お口は栄養を摂る入り口であり、発育や全身疾患の予防の鍵を握っています。栄養面のアドバイスも含め、トータルで患者さんの健康を管理できる、より深みのある歯科医院を築いていきたいと考えています。 さらに今後は、管理栄養士や保育士など多職種と連携しながら、栄養や発育という観点から体の健康を支える取り組みも強化していきたいと考えています。具体的には、日常的に健康を意識できる場として、ヘルスケア食堂の併設も視野に入れております。 歯科の枠にとどまらず、地域の皆さまの健康を包括的に支えられる存在を目指していきたいですね。
Profile
院長 廣野 大司
仲六郷ひろの歯科医院 院長。日本大学歯学部卒業後、同大学附属歯科病院総合診療にて入局。日本総合歯科学会でのポスター発表やトクヤマデンタル賞の受賞など、早くから研鑽を積む。都内歯科医院にて歯周病・インプラント専門医に師事し、横浜市の医療法人では副院長・管理職を歴任。日本歯周病学会認定医の資格を持ち、数多くのスタディーグループで症例発表を行うなど、常に最新の知見を追求。2024年、東京都大田区に「仲六郷ひろの歯科医院」を開院。患者さんの生涯にわたるお口の健康を守るため、日々診療に邁進している。