Interviewインタビュー

中野坂上こどもクリニック院長・松島悟先生が届ける、地域に寄り添うあたたかな小児医療

中野坂上こどもクリニック

院長 松島 悟

地域のお子様とご家族の安心を支える存在として、2026年7月にオープンした「中野坂上こどもクリニック」。院長の松島悟先生は、小児血液腫瘍をはじめとする高度な小児医療の現場で長年経験を積んできた小児科のスペシャリストです。今回は、松島悟先生に医師を目指したきっかけや小児科にかける思い、開業に際して苦労したエピソード、そして「中野坂上こどもクリニック」が目指す今後の展望について詳しくお話を伺いました。

子どもとご家族の笑顔を守る地域医療へ。「中野坂上こどもクリニック」院長・松島悟先生が語る開業への思いと未来の展望

医師・小児科医を目指した原点

—松島先生が医師を志した最初のきっかけは何だったのでしょうか?

幼い頃に自分自身が病気がちで、入院や通院をする機会が多かったことが大きなきっかけですね。その体験から医師という仕事に興味を持ち、患者さんの気持ちに寄り添える存在になりたいと思うようになりました。また、昔から理系科目が得意だったこともあり、自然と医療の道を志すようになりました。

—ご家族に医療従事者がいらっしゃったわけではないのですね。

ええ、家系に医者がいたわけではなく、全く関係のない環境でした。純粋に自分自身の経験や興味から決めた道になります。

—数ある診療科の中で、特に「小児科」を選ばれた理由を教えてください。

小児科の最大の魅力は、子どもたちの成長や発達を間近で見守れることです。病気を抱えたお子さんが元通りの元気な生活を取り戻せるよう手助けができることに、大きなやりがいを感じました。乳幼児から小中学生、高校生まで、幅広く関われるのも小児科ならではの面白さですね。

開業への想いと準備期間のエピソード

—小児科医として研鑽を積まれてきた中で、開業を決意された経緯をお聞かせください。

これまで小児がんをはじめとする専門性の高い分野を中心に見させていただき、とても充実していました。ただ、いつかは自分のクリニックを持ち、地域医療に直接貢献したいという想いもずっと抱いていたんです。東京出身ということもあり、タイミングを見て東京に戻り開業しようと決めていました。

—開業準備を進める中で、特に苦労されたことは何ですか?

一番大変だったのは内装工事などの費用調整ですね。物価高の影響もあり想像以上にコストがかさみました。また、当時は前職の札幌にいたため、月に何度も東京へ日帰りで往復しながら準備を進めるスケジュールもかなりハードでした。

—院内設備で「導入して良かった」と感じているものはありますか?

レントゲン設備ですね。小児科クリニックでは設置していないところも多いのですが、当院では導入して大正解でした。画像をお見せしながら説明することで保護者の方にも納得していただけますし、見落としがちな病気の早期発見にも役立っています。

クリニックの診療理念と組織づくり

—「中野坂上こどもクリニック」で最も大切にされている理念は何でしょうか?

当院では「Child and Family-Centered Care」の実践を掲げています。お子さん本人はもちろん、不安を抱えるご家族の目線に立って丁寧に対応することを徹底しています。

—その理念を実践するために、普段から取り組んでいることはありますか?

スタッフへのレクチャーや情報共有を丁寧に行っています。小児科経験の少ないスタッフにも分かりやすくレクチャーし、経験のあるスタッフが周囲をサポートできるような環境づくりを心がけています。

—院内のチームワークや雰囲気づくりで意識されているポイントはありますか?

まずは「スタッフ一人ひとりを大切にする」ことです。働くスタッフが大切にされ、活き活きと働ける環境があって初めて、患者さんやご家族にも質の高い温かな医療とサービスを提供できると考えています。

地域医療への貢献と未来への展望

—なぜ「中野坂上」という場所で開業しようと思われたのでしょうか?

調べたところ、中野坂上駅の周辺エリアには小児科専門のクリニックがほとんどなかったんです。周辺は住宅街で子どもたちも多く、まさに小児科医療が求められている場所だと感じて決定しました。

—2〜3年後、あるいはさらに先の未来に向けたビジョンをお聞かせください。

まずは地域の方々にしっかり受け入れられ、「中野坂上といえば、中野坂上こどもクリニックだね」と誰もが知っている存在になることが目標です。効率的な運営も意識しながら、より多くのお子さんを丁寧に診られる体制を築いていきたいですね。

—最後に、これから開業医を目指す先生方へアドバイスやメッセージをお願いします。

開業すると決まると、物件探しから内装、採用、各種手続きまで目まぐるしく物事が進み、じっくり考える余裕がなくなってしまいがちです。だからこそ、数年前の早い段階から「どんなクリニックにしたいか」「どういう医療を提供したいか」というビジョンや理念をしっかり固め、準備を進めておくことがとても重要だと実感しています。バタバタとする時期を乗り越えるためにも、事前のビジョン設計と早めの準備をぜひ大切にしてください。

Profile

院長 松島 悟

2011年3月に札幌医科大学医学部を卒業後、医療法人鉄蕉会亀田総合病院にて初期研修修了。2013年4月より静岡県立こども病院小児科専攻医(後期研修医)として研鑽を積み、焼津市立総合病院やオーストラリアのThe Children’s Hospital at Westmead(シドニー)での研修も経験。2016年4月茨城県立こども病院血液腫瘍科医員、2018年4月社会医療法人札幌北楡病院小児思春期科医長を歴任。長年、小児がんをはじめとする専門性の高い小児医療に従事したのち、2026年3月に前職を退職。同年7月、東京都中野区に「中野坂上こどもクリニック」を開業し、地域に根差した医療の提供に尽力している。

会社情報

医院名

中野坂上こどもクリニック

設立

2026年7月