地域医療への貢献を目指す–浜松歯科 中野 陽平 院長の経営と情熱
2026.02.17
地域に親しまれるクリニックへ。歯科との連携で人生を支える、「うえほんまち かづクリニック 糖尿病内分泌内科」中上 純子 副院長の挑戦
うえほんまち かづクリック 糖尿病内分泌内科
副院長 中上 純子
大阪市天王寺区真法院町に位置する「うえほんまち かづクリニック 糖尿病内分泌内科」。今回お話を伺ったのは、2026年6月に副院長へ就任された中上 純子 先生です。長年にわたり大学病院などで糖尿病や内分泌疾患の診療・研究に深く携わってきた中上先生。病気の予防から治療、そして日常生活の維持に至るまで、患者様一人ひとりと真摯に向き合う姿勢が印象的です。本記事では、中上先生が医師を志したきっかけや診療にかける思い、歯科口腔外科との併設という強みを活かしたクリニックの未来像についてじっくりとお話を伺いました。
—中上先生が医師を目指されたきっかけについて教えていただけますでしょうか。
幼少期や中高校生の時、身近な人が病気で亡くなったり体調を崩したりすることが立て続けにありました。また、小学校の時に病気や怪我で苦しんでいる子どもたちの映像を見て、「自分にも何かできることはないだろうか」と考えたことがきっかけです。ごく普通の家庭で育ち、親が医師だったわけではありませんが、自分自身の意思で医療の道を志すようになりました。
—医学部に入るための厳しい勉学のモチベーションはどのように維持されていたのですか?
もちろん平坦な道ばかりではありませんでしたが、自分の目指す「医師になる」という目標を達成するためには確実な努力が必要だと分かっていました。その認識が自分の中で大きなモチベーションとなり、最後まで頑張り続けることができました。
—数ある診療科の中から、糖尿病・内分泌内科を選ばれたのはどのような理由からですか?
研修医時代に様々な科を回る中で、糖尿病が原因で大きな病気にかかられる患者様を数多くお見かけしました。糖尿病は元となる病気をしっかりとコントロールすることで、その後の重症化や様々な合併症の発症を未然に防ぐことができます。「元となる疾患を根本から適切に治療し、患者様の健康を支えたい」と強く感じ、この分野を専門にすることを決意いたしました。
—これまで医師として診療される中で、常に心がけていらっしゃる理想の医師像についてお聞かせください。
患者様のお話をしっかりと伺った上で、分かりやすく明確な治療方針を提示できる医師でありたいと思っています。糖尿病をはじめとする生活習慣病の治療は、医師からの一方的な指示だけでは成り立ちません。患者様ご自身の生活スタイルや不安に耳を傾け、一緒に納得できる治療法を見つけていくことが何より大切だと考えています。
—今回、クリニックという新たな環境でのスタートとなりましたが、開業準備で大変だった点は何ですか?
大学病院などでの勤務医時代とは異なり、各種医療機器の選定から電子カルテの導入、運用の細かい調整に至るまで、すべて自分たちでゼロから決めていかなければならない点は非常に大変でした。導入後も機械のトラブルや運用面での調整など試行錯誤の連続ですが、スタッフみんなで力を合わせて一つひとつ乗り越えているところです。
—大変なことも多い中で、新しくクリニックを作り上げていくやりがいも感じられていますか?
そうです。スタッフと一緒に課題を解決しながら、ゼロからクリニックの基盤を作り上げていく過程には大きな達成感があります。勤務医時代にはなかった視点や経験を得られており、非常に新鮮な日々を過ごしています。
—「うえほんまち かづクリニック」ならではの大きな強みや特徴について教えてください。
当クリニックの大きな強みは、歯科口腔外科と糖尿病内分泌内科が併設されている点です。実は、糖尿病と歯周病には非常に深い相互関係があります。内科と歯科がしっかり連携を取りながら診療を進められるクリニックは非常に珍しいため、この強みを最大限に活かしていきたいと考えています。
—診療内容の面で、今後さらに力を入れていきたい取り組みはありますか?
糖尿病の管理において非常に重要なフットケアや栄養指導といった専門的なケアの質を、さらに高めていきたいです。歯科との連携も含め、患者様を多角的にサポートできる体制を整え、より質の高い総合的な医療を提供していきたいと考えております。
—今後、地域の中でどのような存在のクリニックを目指していきたいですか?
まだオープンしたばかりで発展途上ではありますが、地域の皆様に親しまれ、何か体に不調や困りごとがあった時に「まずはあの先生に相談してみよう」と一番に思い出していただけるような存在になりたいと思っています。
—医師として常に学び続けることの大切さについて、どうお考えですか?
医療は日々進歩していますので、私自身も現状に満足せず、常に最新の知見や技術を学び続ける姿勢を忘れないようにしています。それがめぐりめぐって、患者様へより良い医療をお返しすることにつながると信じています。
—患者様が安心して通い続けられるために、工夫されていることはありますか?
病気のことだけでなく、生活背景や日常の些細な不安も含めてしっかりとお話を伺うことです。患者様お一人おひとりの生活に寄り添い、無理なく続けられる最適な治療プログラムを一緒につくりあげていくことを大切にしています。
—最後に、これから開業を目指す医師の皆様へメッセージやアドバイスをお願いいたします。
病院勤務の頃と比べて、開業すると自分自身で決定・判断しなければならない範囲や責任が一気に増え、最初は戸惑うことも多いと思います。どうなっていくか不安や怖さもありますが、その分自分の裁量が増え、理想とする医療を自分の手で形にしていける大きな楽しみや面白さがあります。「まずはやってみる」という気持ちで、一歩を踏み出してみてほしいです。
Profile
副院長 中上 純子
2010年に奈良県立医科大学医学部を卒業後、同附属病院にて臨床経験を積み、2015年から2019年には奈良県立医科大学大学院にて研鑽を重ねる。その後、宇陀市立病院での診療(2020年〜2022年)を経て、再び奈良県立医科大学附属病院(2022年〜2026年)にて糖尿病・内分泌代謝領域の専門治療に従事。2026年6月、「うえほんまち かづ歯科口腔外科・糖尿病内分泌内科」の副院長に就任。専門的な知見をもとに、患者様の対話を重視した温かい医療の提供を目指している。