Interviewインタビュー

「地域の健康を守る身近な相談窓口として」四谷で長年愛される高村医院・高村宏院長が目指す、温かみのあるかかりつけ医

医療法人社団柏葉会 高村医院

院長 高村 宏

東京都新宿区四谷に構える「医療法人社団柏葉会 高村医院」。東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」からすぐの立地にあり、長年にわたり地域の皆様の健康を支え続けています。今回お話を伺ったのは、同院で院長を務める高村宏先生です。大学病院での先進的な外科研究やスウェーデンへの留学経験など、豊かなキャリアをお持ちでありながら、診療スタイルはどこまでも謙虚で親しみやすく、患者様一人ひとりの気持ちに寄り添う姿勢が印象的です。「困ったときにまず思い浮かべてもらえる存在でありたい」と語る高村院長に、医療にかける思いや地域医療への情熱、日頃の診療で大切にされていることについてじっくりとお話を伺いました。

内科・外科から産婦人科まで。患者様の「困った」に寄り添う四谷の町医者 高村医院・高村宏院長が語る地域医療への思い

医療の道を志した原点と歩み

まずは、高村先生が医師を志されたきっかけから教えていただけますか?

私が医師を目指した根底には「人の役に立つ仕事がしたい」「病気で苦しむ人を一人でも多く救いたい」という幼少期からの純粋な思いがありました。学生時代に医学を学ぶ中で、自分の手で直接病気を治すことができる外科学に強い魅力を感じ、大学卒業後は東京医科大学の外科学教室へ入局いたしました。

大学病院や留学先では、どのような研究や臨床を経験されたのでしょうか?

大学病院では消化器外科を中心に、がんの診断や手術、高度な臨床研究に没頭していました。1985年にはスウェーデンのカロリンスカ研究所へ留学する機会をいただき、世界基準の最先端医学や研究アプローチを肌で学ぶことができたのは、医師人生において非常に大きな財産となっています。

そうした最先端の外科医療から、地域医療へシフトされた背景にはどのような想いがあったのですか?

先端医療の現場は非常にやりがいがありましたが、大病を患ってから病院に来られる患者様を数多く目にする中で、「病気になる前の予防や、早期発見の段階でもっと貢献できることはないか」と考えるようになったんです。もっと患者様の生活に近い場所で、一人ひとりの人生に長期間寄り添える医療を提供したいという思いが強くなり、父が守ってきたこの四谷の「高村医院」で地域医療に携わることを決意いたしました。

高村医院の診療方針と患者様への思い

長年この四谷で診療を続けて来られましたが、高村医院の特徴や強みについて教えてください。

当院の大きな強みは、単一の診療科にとらわれず、お体に関するどんな悩みでも総合的に診療できる点です。私自身、外科医としての確かな経験に加え、1989年からは日赤医療センターの産婦人科非常勤医としても勤務していました。そのため、一般的な内科・外科診療やケガの処置はもちろん、女性特有のお悩みまで幅広くご相談いただける体制が整っています。

産婦人科でのご経験は、普段の地域医療の中でどのように活かされているのでしょうか?

女性の患者様は、月経に伴う不調や更年期障害、不妊や妊娠に関する不安など、年代ごとに様々なトラブルや悩みをお持ちです。ですが「産婦人科専門のクリニックに行くのは少し敷居が高い…」と感じて我慢してしまう方も少なくありません。当院では内科や外科の受診と合わせて、そうした女性特有のお悩みも気軽に相談していただけます。産婦人科の臨床現場で培った知識をもとに、初期対応やアドバイスを行い、必要に応じて適切な専門病院へおつなぎできる点は大きな強みだと感じています。

日頃の診療において、先生が特に心がけていらっしゃるところは何でしょうか?

一番大切にしているのは、何よりも「患者様のお話をしっかりとお聞きすること」です。症状だけを見るのではなく、患者様がどのような不安を抱え、普段どんな生活をされているのかまで深く理解するよう努めています。お話しいただくことで、患者様ご自身も気づいていないような症状の原因が見えてくることも少なくありません。

患者様とのコミュニケーションで工夫されている点はありますか?

難しい医療専門用語を極力使わず、図や例え話を用いながら、分かりやすい言葉で丁寧に説明することですね。病状や治療方針についてしっかりと納得・安心していただけるよう対話を重ねることを徹底しています。「高村先生に話を聞いてもらって気持ちが楽になった」と言っていただけることが、私にとって何よりの喜びであり活力になっています。

かかりつけ医としての役割と高度医療連携

地域における「かかりつけ医」とは、どのような存在であるべきだとお考えですか?

「健康に関する一番最初の相談窓口」であるべきだと考えています。「体調がおかしいけれど、何科に行けばいいかわからない」という時に、真っ先に頭に浮かぶ存在でありたいですね。何でも話せる敷居の低い場所でありながら、医学的な判断は常に冷静かつ的確に行うことが、町医者の役割だと思っています。

もし専門的な検査や高度な手術が必要だと判断された場合は、どのように対応されるのでしょうか?

当院だけで無理に治療を抱え込むことは絶対にいたしません。長年築いてきたネットワークを活かし、東京医科大学病院や日赤医療センターをはじめとする高度総合病院とスムーズに連携を取る体制を整えています。当院で初期対応やスクリーニングを行い、必要なタイミングで迅速に専門病院へご紹介しますので、安心してご相談いただきたいですね。

「早期発見・早期治療」のためにも、かかりつけ医の存在は不可欠ですね。

その通りです。重大な病気であっても、早期に発見できれば身体的・経済的な負担を最小限に抑えることができます。そのためにも、普段から気軽に通える「かかりつけ医」を持ち、ご自身の体の状態を正確に把握しておくことが非常に大切なのです。

これからの展望と地域の皆様へのメッセージ

今後の高村医院としての展望や、目指していきたいクリニック像をお聞かせください。

時代の変化とともに医療技術は進歩していきますが、患者様と誠実に向き合うという当院の根幹は変わりません。これからも最新の医学知識を取り入れつつ、地域の皆様が「ここに来れば安心だ」と思えるような、温かみと質の高さを両立したクリニックであり続けたいと思っています。

昨今は予防医療や生活習慣病の管理も重要視されていますが、日常の健康維持について先生からアドバイスはありますか?

病気になってから治すのではなく、病気にならない体づくりや早期対応が何より大切です。特に高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、初期には自覚症状がほとんどありません。定期的な健康診断を受け、数値に変化が見られたら放置せず、早めに受診して生活習慣を見直すきっかけにしていただきたいですね。日頃の小さな積み重ねが、10年後・20年後の健康を作ります。

長年四谷で診療される中で、街や地域住民の方々への思いに変化はありましたか?

親子三世代で通ってくださるご家庭も増え、この街とともに自分自身も歩んできたのだなと深く感じています。四谷は古い歴史と温かい人情が残る素晴らしい街です。地域の方々が健康で笑顔で過ごせるお手伝いができることは、医師として本当に幸せなことだと感じています。

多忙な毎日をお過ごしかと思いますが、高村先生ご自身の健康法やリフレッシュ方法はございますか?

普段から過度な無理をせず、睡眠と食事のバランスを整える基本的な生活を大切にしています。また、休日には趣味の時間を持ったり適度に体を動かしたりして、ストレスを溜め込まないようにしています。自分自身が心身ともに健康で元気に診療に向き合うことが、患者様への最高の診療につながると考えています。

最後に、これから開業医を目指す若い世代の医師の方々へメッセージやアドバイスをお願いいたします。

開業医としての第一歩を踏み出すにあたり、知識や手技はもちろん重要ですが、それ以上に試されるのは「人として患者様に向き合う誠実さ」だと実感しています。病気だけを見るのではなく、その方の生活背景や気持ちにどれだけ深く寄り添えるかが、地域で長く信頼される鍵になります。最先端医療の現場で学んだ確かな知識をベースにしつつ、目の前の患者様一人ひとりとの対話を何より大切にしてください。地域の皆様に「この先生がいてくれてよかった」と言っていただける素晴らしいクリニックを目指して、情熱を持って歩んでいってほしいですね。

Profile

院長 高村 宏

1952年7月23日生まれ。慶應義塾高等学校を経て、1977年3月に東京医科大学医学部を卒業。同大学大学院外科学専攻博士課程にて単位を取得し、1984年に医学博士号を取得。1985年にはスウェーデンの名門・カロリンスカ研究所へ留学し、見識を深める。東京医科大学医学部外科学教室での臨床・研究や日野市立病院外科、湯河原胃腸病院外科医長などを歴任したのち、1989年に医療法人社団柏葉会 高村医院の副院長に就任。2000年4月より同院の院長を務める。豊富な知識と確かな経験をもとに、四谷の地域医療を支え続けている。

会社情報

医院名

医療法人社団柏葉会 高村医院

設立

2000年4月