地域医療への貢献を目指す–浜松歯科 中野 陽平 院長の経営と情熱
2026.02.17
「このクリニックがあって本当によかった」と思われる存在へ。かねしろ整形外科リウマチクリニック・金城聖一院長が目指す、笑顔あふれるワンチームの医療
かねしろ整形外科リウマチクリニック
院長 金城 聖一
大阪府寝屋川市にある「かねしろ整形外科リウマチクリニック」は、子どもから高齢者まで幅広い世代の健康を支える、地域に深く根差したクリニックです。院長を務める金城聖一先生は、数々の基幹病院で整形外科やリウマチ科の要職を歴任し、確かな実績と専門知識を培ってこられました。本記事では、金城先生が医師を志したきっかけや、2021年の開業に至るまでの経緯、そして日々の診療現場で大切にされている医療理念についてお話を伺いました。スタッフと共に「ワンチーム」となって未来の医療創りに励む、金城先生の情熱に迫ります。
—先生が医師を目指されるようになったきっかけを教えていただけますか。
中学や高校の頃、海外の医療ドラマである『ER緊急救命室』が本当に好きで、ずっと見ていたんです。当時の日本の医療ドラマとは違った圧倒的なリアリティや、生死の境目にある現場で全力で闘う医師たちの姿に強く心を動かされました。また、自分自身の手に職をつけたいという現実的な思いもあり、ドラマへの純粋な憧れが大きな原動力となって医学部への進学を決めました。
—受験勉強を続ける中で、そのモチベーションをどのように維持されていたのでしょうか。
当時は周りにも同じように医学部を目指している友人が何人かいたんです。お互いに切磋琢磨し合える、非常に良い環境に恵まれていたことが大きかったのだと思います。一人で黙々と机に向かうだけでなく、仲間と刺激をぶつけ合えたからこそ、目標を見失わずに勉強に励むことができました。
—基幹病院での勤務医を経て、2021年に開業へと舵を切ったきっかけは何だったのでしょうか。
これまで私はずっとリウマチ専門医として病院で診療を続けてきました。しかし、大きな病院に紹介されて来られるリウマチの患者様の中には、すでに病状がかなり進行してしまっているケースも少なくありませんでした。現在、リウマチの治療は非常に進歩しており、早期に発見して適切なアプローチを行えば、劇的に状態を良くすることができます。それならば、より窓口が広く、患者様が気軽に足を運べるクリニックという場で、初期段階の患者様を早く見つけて力になりたいと考えたのが、開業を意識した最初の理由です。
—クリニックの運営において、「人材の採用や定着」で苦労された経験はありますか。
採用に関しては、正直に言って今でもずっと悩んでいるテーマですね。前院長からクリニックを引き継いだ当初はスタッフもそのまま残ってくれたのですが、年数を重ねるうちにライフステージの変化などもあり、当時のスタッフは現在2人ほどです。人が入れ替わる中で定着してもらうための組織作りは、これから開業を目指す先生方にとっても共通の課題ではないかと思います。
—過去に、特に大変だった採用面での具体的なエピソードなどはありますか。
以前、看護師さんたちが一斉に退職してしまうような、今振り返っても本当に肝を冷やすような状況に直面したことがありました。あの時はさすがに大きな危機感を覚えましたね。そこからは妻とも必死に協力し合いながら、あらゆる求人広告媒体への掲載や人材派遣会社へのアプローチを行い、なんとか新しい人員を確保して乗り切ることができました。
—スタッフとの信頼関係を築き、定着してもらうために、どのような「人材教育」を意識されていますか。
業務のマニュアルは作っているのですが、覚えるペースやステップアップのスピードは人それぞれ異なります。そのため、当院では入職してから1週間、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月といった節目で、定期的に本人の話を聴く「面談の時間」を設けるようにしています。それぞれの特徴やペースを掴んだ上で、個別にフォローしていく教育体制が重要だと考えています。
—かねしろ整形外科リウマチクリニックが大切にされている「医療理念」について教えてください。
当院はリウマチや骨粗鬆症という専門領域を持っていますが、同時に「地域の身近なホームドクター」でありたいと考えています。赤ちゃんからご高齢の方まで、どんな小さなお悩みでも気軽に相談できる存在です。専門医療をしっかりと提供しつつ、地域の方々の健康寿命を延ばすために、一般的な整形外科疾患全般に幅広く対応していくことが当院の医療理念です。
—組織を運営する上での「経営理念」としては、どのような想いがありますか。
組織の理念としては、「スタッフの幸せ」を第一に考えています。患者様を大切にするのは当然ですが、働くスタッフ自身が生活や仕事に充実感を持っていなければ、患者様に本当に温かい医療を提供することはできません。スタッフの家族への配慮も含めて、働く人間が幸せであること。その土台があって初めて、クリニックが一つの「ワンチーム」になれるのだと信じています。
—理念を形にするために、他院にはないユニークな福利厚生などは導入されていますか。
当院では「カフェテリアプラン」を導入しています。これは、スタッフに毎月2000円分のポイントが付与され、専用のアプリを使って自分の好きな用途に自由に使えるという仕組みです。一般的なクリニックではあまり導入されていない試みだと思いますが、スタッフの働くモチベーションや居心地の良さに繋がればと思っています。
—昨今は「医療DX」による業務効率化が求められていますが、当院での具体的な取り組みはありますか。
電子カルテの稼働はもちろんですが、最近導入して非常に効果を感じているのは「自動精算機」です。以前の手動での会計に比べて、お会計の流れが劇的にスムーズになりました。受付スタッフの負担軽減だけでなく、患者様の待ち時間短縮にも大きく貢献しています。これは新しく開業される先生方にも、最初から導入することを強くおすすめしたいシステムですね。
—今後、さらに新しく導入を検討されているシステムやシステム化のアイデアはありますか。
これからの目標としては、AIを活用した業務の自動化を進めていきたいです。スタッフ教育のマニュアル作成にAIを取り入れたり、電話応対のナビゲーションに活用したり、さらにはレセプトチェックや診断書作成といった事務作業の自動化も目指しています。デジタル化を進めることで、スタッフがより本来の対人業務、つまり患者様のケアに集中できる時間を増やしていきたいと思っています。
—最後に、これから開業を志す先生方に向けて、メッセージやアドバイスをお願いいたします。
もし先生の中に「こういう医療を提供したい」という明確な医療理念があるならば、ぜひ恐れずに一歩を踏み出していただきたいです。コンサルタントの意見はあくまで参考とし、最終的には「自分自身の理念」を信じて突き進むことが大切です。そして何より、目の前の患者様一人ひとりと真摯に向き合い、誠実な診療を積み重ねていくこと。これが口コミや紹介へと繋がり、クリニックを成長させる一番の近道になります。当院もここ寝屋川の地で、「かねしろ整形外科があって本当によかった」と皆様に思っていただけるよう、これからも誠実に歩みを進めてまいります。
Profile
院長 金城 聖一
かねしろ整形外科リウマチクリニック院長。2004年5月に大手前病院での臨床研修を開始。その後、大阪府立急性期・総合医療センター、国立呉医療センター、大阪大学医学部附属病院の整形外科医員として豊富な臨床経験を積む。2014年4月よりJCHO大阪病院の整形外科リウマチ科医長、2016年4月からは大阪労災病院の整形外科リウマチ科副部長を歴任。2020年4月に大阪刀根山医療センターの整形外科リウマチ科医長を務めた後、2021年に「かねしろ整形外科リウマチクリニック」を開設。リウマチ・骨粗鬆症の専門医療と、地域に密着した温かいホームドクターとしての役割を両立させている。